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オフィスで発生する使用済みOA紙の分別回収・
リサイクルを大幅に促進・効率化する
「省スペース型OA紙回収ボックス」を開発・実用新案登録

平成11年12月7日 三井不動産株式会社

 今般、三井不動産では、オフィスで発生するOA紙を効率的に分別回収することにより、資源の有効活用・リサイクルの促進を実現する全く新しいタイプの「省スペース型OA紙回収ボックス」を開発し、実用新案登録を完了しましたのでお知らせします。

 「回収ボックス」は、これまで行われてきたオフィスの使用済みOA紙の分別回収をより効率的におこなうために、各個人のデスクサイドに設置する個人専用のOA紙専用の回収箱(ゴミ箱)として開発しました。机と机のすきまというデッドスペースを活用できる形状と、OA紙を折り曲げたり、丸めたりしないで投入できるように縦長の開口部が特徴となっており、回収したOA紙がかさばらず、省スペースでありながら多量のOA紙をストックすることができます。また、素材に段ボールを採用したことにより、軽量化と低コストも実現しており、今後商品化についても検討する予定です。

 「回収ボックス」の開発にあたっては、既に昨年12月より、以下の内容にて当社内の一部の部署で試行を開始し、そこで一定の成果を確認できたため、徐々にその試行の規模を拡大し、今年4月からは本社全体で実施するに至り、当社が平成2年から取り組んでいるゴミの分別回収を、更に発展・徹底することに大きく寄与することとなりました。

  1. 対象部門では、各個人が自分の机の横に設置された「回収ボックス」に使用済みのOA紙を随時投入。
  2. ある程度の量が溜まった段階で、各個人が「回収ボックス」ごと、収集ボックス(20〜30人単位に設置される共用の回収箱)まで運び、中身だけ移し替え使用済みOA紙を集約する。(「回収ボックス」はまた元の場所に戻す。)
  3. 収集ボックスに集約されたOA紙は、清掃会社が毎日回収し、リサイクルへ。
  4. OA紙以外のゴミについては、「回収ボックス」とあわせて各個人に配布したOA紙以外の資源  回収ボックス(マグネットで机に貼り付ける小箱)に一時ストックしておき、収集箱に移す段階  で分別。その後はOA紙と同様に清掃会社が毎日回収し、リサイクルへ。

 こうして約1年間の試行を行った結果、「回収ボックス」を導入したことにより、3〜4割前後あったリサイクルに適さない紙等の混合比率が1〜2%程度に抑えられ、分別回収率が大幅に改善。また、事務所内の通路等に散在していた全てのゴミ箱を撤去することが可能となったため、オフィス空間がすっきりし、執務スペースの使い勝手も向上。更には、試行後、社員約700名に実施したアンケートで、環境保全意識を「感じた」「多少感じた」と82.9%の社員が回答するなど、各個人自らゴミの分別を行うことで、環境問題に対する各個人の意識が高まるといった予想以上の効果を確認しました。

 今回開発した「回収ボックス」は、先般実用化した住宅における電気製品の待機時消費電力の削減を支援する配線システム「るすいっち」に続く、環境関連商品の第2弾であり、いずれも当社の主力事業であるオフィス・住宅それぞれにおける、各個人の環境保全活動(エコライフ)を支援することを目的に開発したものです。

 三井不動産は、オフィス・住宅・商業施設といった様々な生活空間を提供するとともに、そこにおける人々の生活や活動を支援するソフト・サービスの開発・提供にも注力しています。特に環境問題においては、環境保全活動の機会創出およびシステムの構築という観点から、今後も更に積極的に取り組みたいと考えています。

以上

【「省スペース型OA紙回収ボックス」】

【設置例】