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不動産インスペクション事業『リスペクト』を開始
〜拡大する住宅ストック市場を見据えて、中古住宅の建物調査を実施〜

平成12年1月20日 三井不動産株式会社

 三井不動産(本社:東京都中央区、社長:岩沙弘道)と三井不動産販売(本社:東京都新宿区、社長:清水隆雄)は共同で、中古住宅の建物(一戸建・マンション)の状態を専門の建築技術者によって調査する不動産インスペクション事業『リスペクト』を開始します。

 「不動産インスペクション(real estate inspection)」とは、米国で広く普及している不動産流通業周辺のサービス業で、専門的な建築技術者による建物の目視調査です。中古住宅売買時に、実務経験を積んだ一級・二級建築士が不動産仲介業者とは異なる技術的な観点から建物の現況を有料で調査・診断します。調査結果は、依頼者へ報告書として提出します。

 昨年6月に成立した「住宅の品質確保の促進等に関する法律」に象徴されるように、昨今、お客様から建物の性能や状態に関する情報開示を求める声が増加しています。ところが中古住宅取引の現状においては、お客様が取引の判断のために専門家に建物を見てもらいたいと思っても、適切な依頼先を探すのが困難な状況です。この問題に応えるために、お客様が利用しやすい建物調査について商品開発をおこない、今般首都圏の「三井のリハウス・ネットワーク」の一部店舗において当事業を開始することといたしました。

 当サービスは中古住宅売買の際に買主、売主いずれからもご利用いただくことができます。米国の都市部では、住宅売買時にほぼ100%利用されており、そのうち大半が買主の依頼によるものです。建物の状態をよりよく理解した上で取引を行っていただくことで、取引当事者のリスク軽減と満足度の向上が図られます。ひいては中古住宅取引の活性化にもつながります。

 当面の間は首都圏の「三井のリハウス」に媒介を依頼いただいたお客様のみを対象に当サービスを提供しますが、将来的には、「三井のリハウス」以外の取引顧客まで対象を拡大する予定です。また、個人住宅の増改築や、マンション大規模修繕改修工事実施の際の第三者立場での建物調査を提供することも含め、新会社設立による独立事業化も視野に入れながら事業を推進してまいります。

 今後も、三井不動産グループでは拡大する住宅ストック市場に着目し、単に中古住宅取引やリフォームなどにとどまらず、お客様が求める様々なサービスを提供し、顧客指向の更なる強化を図ってまいります。

以上

【不動産インスペクション「リスペクト」概要】

商品名 リスペクト(商標登録出願中)
内容 技術者1名による建物の目視調査(2〜3時間)および調査報告書の作成。
基本料金 木造一戸建て…82,000円 マンション…67,000円(消費税別途)
調査者
(インスペクター)
建築士(一級・二級)の資格を持ち、建物調査の技術および一定の実務経験を有する者。当社規定内容の研修を修了した者。
利用窓口店舗(2000年1月現在) 「三井のリハウス」渋谷店、三軒茶屋店、学芸大店、用賀店、溝ノ口店、 鷺沼店、たまプラーザ店、あざみ野店、青葉台店、つくし野店、荻窪店、永福町店
「三井のリアルプランセンター」全店(新宿、西麻布、青山、都立大、目黒、代々木上原、銀座、田園調布、四谷麹町、小石川、成城、荻窪) 合計24店舗
※随時利用窓口店舗を拡大予定
対象者 首都圏の「三井のリハウス」で中古住宅の購入または売却の依頼をしている方

※ 対象地域外、基本面積を超える場合、報告写真、等は別途料金です。
※ 建物の状態を保証するワランティ的な商品ではありません。
※ 破壊検査、害虫調査、地盤調査、耐震性等の構造計算などは本商品には含まれません。

以上