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不動産特定共同事業(匿名組合方式)を活用した戸建住宅分譲事業完了
〜最終利回りで5%以上を確保〜

平成12年8月17日 三井不動産株式会社

 三井不動産株式会社は、東京都町田市鶴川(都市基盤整備公団施行の鶴川第二土地区画整理事業地区内)でかねてより推進しておりました不動産特定共同事業(匿名組合方式)スキームを活用した戸建住宅分譲事業(「ファインコート鶴川ヒルズ」全61区画)を今般完了いたしました。

 当該事業は、営業者である当社と、出資者である明治生命保険相互会社他1社で平成10年3月に匿名組合契約を締結しスタートしましたが(平成10年4月6日当社よりリリース)、事業推進にあたって当社は、匿名組合営業者の立場として保有する自社ノウハウを最大限に投入し、ほぼ計画スケジュールどおりの約2年という期間で事業を完結させることができました。

 当該事業における出資者の出資金に対する最終的な投資利回りは、当初の予定を上回る約5.5%を確保しました。これは、投資家にとっての資金運用先対象の拡大が一般的に望まれている中において、実績として当該スキームがその選択肢のひとつとなり得ることを示していると言えます。

 また当社にとっては、他人資本を導入し、かつ営業者報酬(営業者としての対価)も得ながら、資金効率の向上を図った開発事業を行うことができており、この点でかねてより推し進めている「ノンアセットビジネス」の一端を担うものと言えます。不動産特定共同事業は、他人資本を導入し資金効率向上を図る仕組みとして、SPC活用とともに重要なスキームの一つであり、当社は今後も状況に応じて活用をしていきたいと考えております。

 当社は開発型の住宅分譲事業に関して言えば、これ以外にも、同じく不動産特定共同事業(匿名組合方式)のスキームを活用した中高層分譲事業(港区所在物件)の実績があるとともに、SPCを活用した分譲マンション開発資金の証券化にも取り組み(平成12年2月24日当社リリース)、現在鋭意進捗中です。今後とも不動産のプロとしてのノウハウを生かし、投資家の資金を活用すること等も通じて「ノンアセットビジネス」の伸長・強化に積極的に取り組んでいきたいと考えています。

以上