三井不動産は、「環境との共生」を経営方針の一つに掲げ、様々な取り組みを行っておりますが、今般、管理運営するオフィスビルから発生する使用済みタイルカーペットについてのリサイクルシステムを開発しスタートさせました。これにより、従来産業廃棄物として処分されていた使用済みタイルカーペット（当社2000年の実績データでは367ｔ）が、今後新しいタイルカーペットとして生まれ変わり、環境負荷の軽減に寄与（当社2000年の廃棄量実績にもとづくと約149ｔのＣＯ2削減効果に相当）することとなります。

　リサイクルシステムの開発は東リ株式会社の協力のもと行っており、管理運営するビルから排出されたタイルカーペットは、提携（同社）工場のリサイクルプラントに運ばれ、粉砕処理後、再度新しいタイルカーペットの部材として利用します。

　「環境対応型オリジナルタイルカーペット」の製品化においては、入居テナント側でタイルカーペットの選択が可能となるよう、6色のバリエーションを持たせました。当該製品は、今般首都圏既存ビルの一部からまず採用しはじめておりますが、現在当社は、オフィスビル事業において「ワーカーズファースト」というキーワードのもと、「働く人に一番の場所を提供すること」を目指し、様々な活動を鋭意進めており、今後テナント専用部において順次、拡大を図っていく予定です。

　なお、「環境対応型オリジナルタイルカーペット」の仕様は別紙のとおりです。

　当社は、マンションにおける「エコ仕様」の導入をはじめ、オフィスビルにおけるオリジナル分別回収システムの開発・実用化ならびに紙ゴミのリサイクルループ構築、またこれに伴うリサイクルＯＡ紙「都紙再生」の製品化と首都圏での分譲住宅チラシへの当該ＯＡ紙の採用などを進めており、一方、昨年12月には新川崎三井ビルにおいて「ＩＳＯ14001（環境マネジメントシステム）」の認証も取得しております。

　三井不動産は、オフィスをはじめとする多様な用途の空間を提供する企業であり、この立場や観点から環境問題に対しての取り組みを今後も継続し、増大を続けているオフィスや住宅からのCO2の排出を削減することに寄与する活動を通じながら「環境との共生」を前向きに考えてまいります。

以上

「環境対応型オリジナルタイルカーペット」仕様

※その他：施工時の接着剤は、ノンホルム接着剤を使用して施工します。

「環境対応型オリジナルタイルカーペット」写真

「環境対応型オリジナルタイルカーペット」リサイクルシステム概念図

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