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人は、なぜ花を愛でるのでしょう。
移ろいながら同じものがない色に惹かれるから。それとも、慎ましく芳しい香りに魅せられるから。たぶんそれは、人の心の奥底にある感情の琴線を、静かではあるけれど強烈に刺激する色香があるからに他なりません。
旅もまた、その土地土地の色香を求め歩く最たるもの。旅の色香はその場所にしかなく、決して持ち帰ることはできません。だからこそ、人は旅に惹かれ、魅せられるのでしょう。
春の旅は、そんな色香を訪ねて歩くに最適な季節です。今回ご案内するのはオランダ、ベルギー、ルクセンブルクのベネルクスと総称される3か国。中世の街並みに魅せられ、本物の芸術に酔いしれる旅です。例えばオランダではキンデルダイクの川面に映える風車、ルクセンブルクでは渓谷の大アーチ橋・アドルフ橋、ブリュッセルではステンドグラスで知られるアントワープのノートルダム大聖堂、ブルージュでは壮麗な音楽を奏でる鐘楼など…美しい自然や世界遺産とめぐり逢うことができます。 |
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この季節のベネルクス三国は人気の定番コースだけではなく、期間限定の貴重なイベントなどが目白押し。春の旅を、よりいっそう鮮やかに彩る見どころをご紹介しますと…。
まずは、10年に1度、国際園芸博覧会として開かれる「フロリアード」です。2012年はその年にあたり、4月5日から10月7日までオランダ東南部のフェンローで開催されます。この花と緑の祭典の参加国は、日本も含めて20か国以上。総面積約66ヘクタール、東京ドームのおよそ14個分の広大な会場が舞台です。
見どころはリラックス、自然産業、環境、学び、ワールド ショー ステージのテーマごとに森で区切られた5つのエリア。花と緑をさまざまなスタイルで見て、感じて、体験することができるほか、世界各地の歌や踊りをはじめ文学作品、演劇、ビジュアルアートなどの文化イベント、さらには各国の屋台料理も楽しめる、まさにインターナショナルなイベントです。
2年に1度、8月中旬にベルギーのブリュッセルで開催されるのが「フラワーカーペット」です。30余年の歴史を誇り、今年で17回目。世界遺産のグラン・プラス広場全体を埋め尽くす色とりどりのベゴニアで彩られた巨大な花の絨毯は実に圧巻です。
また、1年のうち2か月間、3月下旬から5月中旬までしか開園されないのが、オランダの美しい風景の代名詞となっている「キューケンホフ公園」です。開園されない10か月間は、32ヘクタールの広大な園内に咲く700万株の春の球根花や2,500本以上の樹木を育てる管理期間となっています。美しい季節だけ公開される、なんとも贅沢な公園です。
そして、わずか1日だけ行われるイベントが、ベルギー・ブルージュの「聖血の行列」です。復活祭後40日目にあたるキリスト昇天祭の日(5月下旬)がその日となります。毎年何ひとつ変わることなく、市民たちが新・旧約聖書の中のエピソードや、十字軍騎士などの中世時代の装束をまとって街中を練り歩く様子は、五感を刺激してくれます。
その年、その季節、その日だけにしかめぐり逢うことのできない一期一会の旅。オランダ、ベルギー、ルクセンブルクで、ぜひご体験ください。 |
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| 写真提供/オランダ政府観光局(※1、2) ベルギー・フランダース政府観光局(※3、4) |
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| 2012/01/25 |
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