三井不動産のプロジェクト

はいむるぶし

小浜島の自然に癒される 上質な大人のリゾートへ
三井不動産リゾート 運営本部 運営部長 岩崎 淳也

小浜島の自然と文化に癒される「ぬちぐすいリゾート」へ

「はいむるぶし」は、2011年7月7日にリニューアルオープンしましたが、その背景について聞かせてください。

はいむるぶしが八重山諸島の小浜島にオープンしたのが1979年。以来、沖縄リゾートの先駆けとして、マリンアクティビティを中心に人気を博してきました。北半球最大のサンゴ礁に囲まれた八重山諸島は、美しい海で知られています。
したがってマリンアクティビティの人気が先行したのは当然のことなのですが、そのイメージ一辺倒では多様化するニーズに対応できなくなります。事実、癒しを享受する大人のリゾートとして、はいむるぶしをご利用されるお客様も増えてきました。そこで、小浜島の自然と島文化を生かしたリゾートという新たな魅力をプラスするため、リニューアルを行うことになりました。

リニューアルを機に今後目指していく方向性を教えてください。

新しいコンセプトは「ぬちぐすいリゾート」です。ぬちぐすいは「命薬」と書きます。沖縄では幸せを感じたり、心ほどけるような感覚のときに「ぬちぐすいやっさー」とつぶやきます。美味しい食事を楽しむとき、美しい海を眺めるとき、アクティビティに夢中になるとき、客室で寛ぐとき――、すべての瞬間でぬちぐすいを感じていただける、そんな施設、サービス展開を目指しています。

オーシャンプレミアパース

リノベーションにより、ヴィラには「オーシャンプレミア」が新設される。雄大な空や緑に呼応するような、ゆったりとした空間づくりが特長。

すでに実施された取り組みはどのようなものがありますか?

現状でも建材に琉球赤瓦や琉球石灰岩の壁を使っていますが、センス・オブ・プレイスをさらに推し進めたリノベーションを行いました。自然の恵みを生かした織物「八重山上布」や、島の暮らしの象徴である「水瓶」を随所に配し、建材にも八重山でおなじみのヤラブの木を使うなど、島の風土・文化を肌で感じられる空間づくりをしています。
また、客室数を減らし、ゆとりを持たせた客室タイプ「オーシャンプレミア」を新設。これにより、さらに上質な寛ぎをご提供するとともに、スローな時間こそが贅沢というニーズにもお応えすることが可能になりました。

世界屈指の豊かな自然をお客様目線でコンテンツに

ハード面以外にも、リニューアルで強化された点はありますか?

自然そのものを楽しんでいただく仕組みを充実させています。12万坪もの敷地には亜熱帯の豊かな自然が広がり、水牛やヤギといった八重山ならではの動物にも出会え、野生生物もイワサキクサゼミやヤエヤマオオコウモリなどの固有種が生息しています。ビーチ以外にも、これだけの宝物があるにもかかわらず、リニューアル前までは上手くアピールできていませんでした。

「はいむるぶし農園」では、マンゴーや島らっきょうの収穫を体験できる。採れたての食材を夕食で食べられるイベントもあるなど、自然体験がますます充実。

それはなぜでしょうか?

八重山は自然の豊かさも世界有数と謳われていますが、長く運営に携わってきた方々にとっては身近すぎて、自然自体がニーズを満たすとは気づきにくかったようです。三井不動産リゾートが運営するようになり、よりお客様に近いフラットな視点が加わりました。今ではマンゴー畑や島らっきょう畑を整備し、「はいむるぶし農園」として体感型イベントも行っています。
さらには「はいむるぶし3大ツアー」と銘打って「山の恵みツアー」「海の恵みツアー」「ナイトツアー」と、自然散策のイベントも充実させています。

海での遊びだけではなく、大地や空の魅力も味わえるリゾートへとシフトしたわけですね。

その通りです。ナイトツアーの目玉となる満天の星空には私自身も目を奪われました。空気が澄んでいるのはもちろん、小浜島は緯度・経度も恵まれていて、世界の88星座のうちの84個まで見ることができます。リニューアルにより、敷地内の外灯を少し暗めの足元灯に変え、夜の景色もより鮮明に楽しんでいただけるようになっています。

プライベートビーチから望む石垣島。ほかにも西表、新城、竹富といった八重山の島並みを一望できる、

ビーチへの道も新たに作られたと聞きました。

小浜島が八重山諸島の中心に位置することもあり、はいむるぶしの敷地内には180度の視界に八重山の5つの島が広がる絶景のビーチがあります。この眺望は、ほかの八重山諸島にはない小浜島だけの魅力です。リニューアルでは施設内に新しく道を作り、このビーチへと気軽にアクセスできるようになっています。

はいむるぶしらしさと現代的なニーズの接点

リニューアルでは料理についての刷新もありましたか?

ブッフェに、沖縄の食材を使ったマクロビオティック料理が加わりました。メニュー監修は、マドンナなど世界的なセレブリティのプライベートシェフも務めた、西邨マユミさんへ依頼。西邨さんが沖縄食材にご興味を持たれたことがきっかけで、さらに、はいむるぶし農園の採れたての食材を使えば、その土地のものを食べるというマクロビオティックの考え方にもピッタリと合致することから実現しました。

こうしてお伺いすると、新たな取り組みも多岐にわたりますね。

同じような新しい取り組みとして、ヨガのアクティビティもスタートします。八重山諸島はスピリチュアルツアーでも人気のスポットです。普段ヨガをされる方にもそうでない方にも、大自然が息づく環境ならではの心地よいリゾート体験をご提供できると考えています。

最後の質問です。リニューアルによって今まで以上に自然がフォーカスされていますが、小浜島の自然環境に対する取り組みは何か行っていますか?

「エコハマクラブ」という海岸清掃を中心としたエコロジー活動に取り組んでいます。地元の方やときにはお客様のご参加も募って、エコロジー活動自体をイベントとして体感していただくこともあります。また、海洋生物“楽”者こと、林正道先生もはいむるぶしの自然を大変気に入ってくださって、子ども向けの「海の環境教室」を開催しています。基本的には、はいむるぶしのプールで行いますが、小浜島の幼稚園や石垣島での出張教室を開催することもあります。私たちにとって八重山諸島、とりわけ小浜島の自然は本当に宝物ですから、地域社会への貢献も含めて、自然環境を守る活動には今後も大いに力を注いでいきます。

はいむるぶし

施設の概要のほか、規模やアクセス情報などを紹介しています。