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もしもがんになったときに、こんな場所があるということを思い出してもらえたら。
海の匂いのするその場所に、
この世界の優しさを教えてくれる小さな家がある。
マギーズ東京。
がんの患者さんとその家族、そしてその友人たちが、
見失ってしまいそうな自分をとりもどすための場だ。

専門の知識をもった心理士さんや看護師さんがいる。
その横でただお茶を飲んでいるだけのひともいる。
話すのが苦手なんだと笑うひとがいる。
母の心配をする息子の話を聞くひとがいる。
その息子を思う母の話を聞くひとがいる。

誰かの家にいるみたいだ。
だから病院ではできない話ができる。

薬のことも、治療のことも、
家族のことも、昨日のドラマのことも、
同じように話ができる。
本人にとっても、家族にとっても、
それがどれだけ大切なことかここに来るとわかる。

ここをつくるために奔走した鈴木さんは
24才のとき乳がんになった。
そして、英国でマギーズセンターに出会った。
「この空間もひとも、私を抱きしめてくれる気がする」

その経験が原動力になった。
その思いに仲間が集まった。
いくつもの奇跡が重なって
海の匂いのするこの場所に
たくさんのひとの優しさが集まって小さな家になった。

ひと月に500人くらいのひとが訪れる。
ひとがひとの力になっている。
笑顔を取り戻す力になっている。
いい街には、物語がある。
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2017年11月掲載 雑誌広告