社会貢献・環境への取り組み2012

CO2の削減

分譲マンションの環境対応パッケージの拡充

三井不動産レジデンシャル(株)は、分譲マンションの環境対応を、ハードとソフトを1つに組み合わせてパッケージ化して提供しています。創・蓄・省エネなどの「エネルギーデザイン」、自然の力を活用する「パッシブデザイン」、移動手段を多様化してCO2排出を抑制する「モビリティデザイン」、ご入居者のエコ活動やコミュニケーション活動を促進する「コミュニティデザイン」の4つの環境デザインを基本としています。
2011年度は、この4つの環境デザインを基本としつつ、新たな取り組みの提供を開始しました。また、これまでは首都圏を中心に行ってきた環境対応パッケージの提供ですが、今後は関西圏においても随時拡大していく予定です。

三井不動産レジデンシャル(株)の分譲マンションの環境対応パッケージの拡充

4つの
環境デザイン
基本の取り組み 新たな取り組み
エネルギー
デザイン
LED照明、高効率給湯器、太陽光発電設備、エネルギーの見える化 など 太陽光発電設備の標準装備(三大都市圏、非常用発電機設置物件除く)、HEMS・MEMSの採用
パッシブ
デザイン
エコガラス(Low-E複層ガラス)、可動ルーバー、保水ブロック、緑のカーテン用フック など 風の流れを考慮したプランニング
モビリティ
デザイン
電気自動車用充電器、エコカーによるカーシェアリング、サイクルシェアリング など 電気自動車によるカーシェアリング、宅配レンタカーサービス、カーシェアリング用電気自動車の非常用電源活用
コミュニティ
デザイン
すまいのECOチャレンジ、コミュニティ組織の設立 など 入居挨拶会の実施、既存マンションでのコミュニティ支援策の提案、サステナブル・コミュニティ研究会実証実験
4つの環境デザイン

4つの環境デザイン

太陽光発電設備と非常用蓄電池を標準装備

2011年12月以降に設計を開始した三大都市圏の新築分譲マンション(非常用発電機設置物件を除く)を対象に、太陽光発電設備と非常用蓄電池を原則標準装備します。装備する太陽光発電設備は発電能力3kW以上、蓄電池は蓄電能力1kWh以上のものです。太陽光発電で発電した電力は共用部で利用します。また災害時には非常用電力として、ワンセグテレビやラジオ、携帯電話などの災害情報を入手するための情報機器を、エントランスホールなどの共用部で稼動させるために使用します。

HEMS、MEMSの採用

HEMS(Home Energy Management System)は各住戸内のエネルギー管理システムで、住戸内のエアコンの設定温度の自動制御や電力使用量の見える化・分析・各種アドバイスを行うシステムです。MEMS(Mansion Energy Management System)はマンション全体のエネルギー管理システムで、電力需給ピーク情報やマンション全体の電力需要状況を把握し、共用設備の自動制御やHEMSへの制御指示を行うものです。首都圏の大規模新築マンションを中心に導入を進めていきます。

電気自動車を利用したカーシェアリングを導入

首都圏の新築分譲マンションを中心に、電気自動車を利用したカーシェアリングを導入します。これは、マンション入居者間で電気自動車をシェアするシステムです。これまでもハイブリッドカーなどのカーシェアリングの導入を進めてきましたが、充電が必要で、予約システムにも工夫が必要な電気自動車のカーシェアリングは、初めての取り組みです。マンション内の専用駐車場には充電器を設置しています。
また、このカーシェアリング用の電気自動車は停電時の非常用電源としても活用可能です。
これらのサービスは、「パークホームズ大倉山」(横浜市港北区、2012年9月竣工)から随時導入を進めていく予定です。

「パークホームズ大倉山」の環境対応

「パークホームズ大倉山」」外観

「パークホームズ大倉山」」外観

「パークホームズ大倉山」は、スマートで持続可能な社会の実現のため、「エネルギーデザイン」「モビリティデザイン」「コミュニティデザイン」を複合的に組み合わせた次世代型マンションとして、未来のスタンダードを目指しました。

「パークホームズ大倉山」における環境対応

  • エネルギーデザイン
    LED照明や人感センサーなどの省エネ機器を採用するとともに、太陽光発電設備(発電能力20kW)とリチウムイオン蓄電池(蓄電能力30kWh)を導入し、創エネ・蓄エネを行います。また、HEMSとMEMSを連携させたマンション全体でのエネルギーマネジメントを行います。
  • モビリティデザイン
    電気自動車(1台)によるカーシェアリングと宅配レンタカーサービスを組み合わせて提供します。また、電動アシスト付き自転車(12台)によるシェアサイクルも導入します。また、自動車用充給電器を設置し、カーシェアリング用電気自動車のバッテリーを災害などの非常時用電源として使用できるようになっています。
  • コミュニティデザイン
    地域やご入居者同士のコミュニティ形成を促す仕組みを提供します。例えば、コミュニティガーデンでの季節の花等の植え替え活動や生き物観察ワークショップなどを計画しています。
「マンション向けエネルギーマネジメントシステム」の実証事業の実施

「パークホームズ大倉山」では、「横浜スマートシティプロジェクト」において「マンション向けエネルギーマネジメントシステム」の実証事業を行います(実証期間:2012年12月-2014年度まで)。各住戸内のエネルギー使用はHEMSで管理し、共用部のエネルギー使用の管理はMEMSで行います。また、MEMSとHEMSを連携させてマンション全体のエネルギー管理を行います。さらに、「横浜スマートシティプロジェクト」の地域全体のエネルギー管理を行うCEMS(Community Energy Management System)と連携させ、CEMSから発信される地域全体のエネルギー利用情報を基に、マンション全体で状況に応じたエネルギー制御を行うことで、マンション全体と地域のエネルギー利用の最適化を図っていきます。
なお、各住戸の電力使用量は全戸に標準装備するタブレット型エネルギー表示機で機器ごとに細かく見える化し、太陽光発電量やマンション全体の電気使用量などはエントランスホールに設置するモニターで見える化します。
この実証事業は、経済産業省の「平成23年度次世代エネルギー・社会システム実証事業」に分譲マンションとして初めて採択されました。

HEMS・MEMSとCEMSの連携の概念図

HEMS・MEMSとCEMSの連携の概念図

スマートシティで都市課題解決に取り組む

三井不動産 レジデンシャル(株) 横浜支店 開発室 小松原 高志

三井不動産
レジデンシャル(株)
横浜支店 開発室
小松原 高志

「パークホームズ大倉山」は、人と建築とエネルギーを複合的にデザインすることでスマート化したマンションとして誕生します。専有部だけでなく共用部のエネルギーも見える化。新しいモビリティスタイルを提案し、入居後のコミュニティ支援プログラムも導入。社会実証を通してスマートシティによる都市課題解決に取り組み続けます。

「パークタワー西新宿エムズポート」でエネルギー利用を
スマート化する新システムを導入

「パークタワー西新宿エムズポート」(東京都新宿区、2014年1月竣工予定)では、(株)東芝が提供するMEMSとHEMSの連携によるエネルギーマネジメントと、電力需給に応じたデマンドレスポンスによる利益還元を組み合わせてマンション全体のエネルギー利用をスマート化する新システムを導入します。
MEMSとHEMSを連携させることにより、電力需給ピークに応じて、各住戸のエアコン設定温度の制御や共用部の設備機器の自動制御を行うなど、マンション全体で状況に応じた電力の自動制御によるエネルギーマネジメントを行います。また、電力需給ピーク時に需要側の電力使用量をコントロールしてピーク時需要の削減や電力系統の安定運用を図ること(デマンドレスポンス)で電力需給ピークを低減し、削減電力量に応じてご入居者へ電気料金割引ポイントとして還元する仕組みを導入する予定です。

MEMSとHEMSによるエネルギーマネジメントの概念図

MEMSとHEMSによるエネルギーマネジメントの概念図

「パークシティ南浦和」の環境対応

「パークシティ南浦和」の完成予想CG

「パークシティ南浦和」の完成予想CG

「パークシティ南浦和」(さいたま市南区、2013年1月竣工予定)では、LED照明(共用部)などのほか、太陽光発電設備(発電能力10kW)や、マンションへの導入は埼玉県初となる蓄電池(蓄電能力60kWh)を導入。発電・蓄電した電力は平常時・停電時に共用部で使用します。また、保水ブロックやパッシブウィンドウ、電気自動車によるカーシェアリングや電動アシスト付き自転車によるシェアサイクルなども導入しています。さらに、コミュニティデザインとして、「すまいのECOチャレンジ」のほか、「生活グッズシェアリング」や「おさがりプロジェクト」などの仕組みも提供していく予定です。

「パークシティ南浦和」の環境対応

4つの
環境デザイン
基本の取り組み
エネルギー
デザイン
LED照明(共用部)、太陽光発電設備(10kW)、蓄電池(60kWh)、CO2排出量・発電量の見える化
パッシブ
デザイン
Low-Eガラス、保水ブロック、クールスポット、クーリングミスト、パッシブウィンドウ
モビリティ
デザイン
電気自動車(1台)によるカーシェアリング、電動アシスト付き自転車(6台)によるシェアサイクル、電気自動車充電器
コミュニティ
デザイン
すまいのECOチャレンジ、生活グッズシェアリング、おさがりプロジェクト、リビングサークル
「省エネ・照明デザインアワード2011」のグランプリを受賞
「パークシティ柏の葉キャンパス二番街コモン」の外構照明

「パークシティ柏の葉キャンパス二番街
コモン」の外構照明

「パークシティ柏の葉キャンパス二番街 コモン」(千葉県柏市)が環境省主催の「省エネ・照明デザインアワード2011」の「まち、地区、その他施設部門」でグランプリを受賞しました。この賞は、照明の省エネ対策を推進することを目的に、優れた省エネ効果と高いデザイン性の両立を達成している施設を表彰するものです。「パークシティ柏の葉キャンパス二番街 コモン」は、「デザイン性と実用性を両立させた外構照明と居住空間のCO2の見える化を融合したエリアづくり」が評価されました。

「CASBEE 認証取得」

「パークシティ柏の葉キャンパス二番街」(千葉県柏市、一部竣工済み)が、2011年10月にCASBEE柏において最高ランクのSランクの認証を取得しました。集合住宅としては初のSランクの認証取得です。

&EARTH教室「すまいのECOチャレンジ」

Webサイト「すまいのECOチャレンジ」

Webサイト「すまいのECOチャレンジ」

&EARTH教室「すまいのECOチャレンジ」の様子

&EARTH教室
「すまいのECOチャレンジ」の様子

「すまいのECOチャレンジ」は、三井不動産レジデンシャル(株)が運営する、環境活動を応援するWebサイトです。家庭でのCO2排出量が計算できる環境家計簿や、ECO課題に取り組んで取得したエコピースポイントをエコグッズなどに交換できるECOチャレンジなど、参加者が楽しく継続的に環境へ取り組みを行うことができる仕組みを提供しています。
2010年度からは、「&EARTH」のコンセプトのもと、環境とともにある街づくりを目的として、子ども向けの環境出張教室「&EARTH教室『すまいのECOチャレンジ』」を開催しています。地球温暖化についてや家庭でできるECOチャレンジなど、主に満4歳から小学生の子どもたちが楽しく学べる環境教室です。2011年度は19回開催しました。

賃貸マンションの環境対応

賃貸マンションの新築物件については、共用部へのLED照明採用部位の拡大、専用部へのLow-Eガラスやペアガラスの採用などの省エネ性能を高めた商品企画を実施しています。さらに一部の物件においては、電気自動車への対応、太陽光発電などの創エネ機器の導入などを検討しています。また、一部新築物件において住宅エコポイントの取得を行いました。

住宅エコポイントの取得

2011年度に竣工した「パークアクシス浅草橋二丁目」(東京都台東区)、「パークアクシス上野」(東京都台東区)、「パークアクシス西巣鴨」(東京都北区)の3物件について、住宅エコポイントを取得しました。
住宅エコポイント制度は、省エネ型住宅の新築やリフォームを行った場合に、商品やサービスと交換できるポイントが付与される制度で、マンションの場合、省エネルギー法のトップランナー基準※相当の住宅であることが必須条件です。

※ トップランナー基準(住宅):次世代省エネルギー基準を満たしたうえ、2008年度時点での一般的な設備(エアコン・照明・給湯器など)を備えた住宅に比べ、エネルギー消費量をおおむね10%以上削減することが求められます。

パークアクシス浅草橋二丁目

パークアクシス
浅草橋二丁目

パークアクシス上野

パークアクシス
上野

パークアクシス西巣鴨

パークアクシス
西巣鴨

省エネ法トップランナー基準に対応した戸建分譲住宅

三井不動産レジデンシャル(株)の戸建分譲住宅においては、2010年9月から、首都圏および関西地域において、省エネルギー法のトップランナー基準相当の住宅の供給を進めています。
2011年度は、トップランナー基準相当の住宅38物件576戸の建築確認を取得しました。

「ファインコート田無西原町すずかぜ公園」

2012年2月に竣工した「ファインコート田無西原町すずかぜ公園」(東京都西東京市)は、省エネルギー等級4相当の断熱性能に加え、人感センサー機能付き照明・換気扇、LED照明などを採用するとともに、CO2排出量を見える化するガス給湯リモコン「セーブ・アース・ディスプレイ」を全戸に標準装備するなど、省エネルギー法のトップランナー基準に適応しています。また、自然の空気の流れを生かした重力換気や日差しを考慮した庇を取り入れるとともに、電気自動車などに対応した屋外コンセントも設置。さらに、近隣の武蔵野の自然を取り入れた街並みを創出しました。これらが評価され、モデルハウス棟(1号棟)がファインコートシリーズでは初のCASBEE戸建−新築(2010年版)のSランク(最高ランク)を取得しました。

戸建注文住宅の環境対応

三井ホーム(株)は、「木の家、暮らしデザイン」宣言を環境ビジョンに掲げ、環境中期計画として「エコ・アクションプラン2016」を策定し、推進しています。
三井ホーム(株)の戸建注文住宅は、次世代省エネルギー基準を標準仕様とした、ツーバイフォー工法による木造住宅で、高い省エネ性能と快適性を両立しています。太陽光発電システムや高効率給湯器、家庭用燃料電池コジェネレーションシステムの普及にも取り組んでおり、2011年度に受注した戸建注文住宅への太陽光発電システムの搭載率は42.9%となっています。
また、スマートハウスの導入やLCCM住宅の開発など、次世代環境対応住宅の研究にも取り組んでいます。

「スマート2×4-快適さを自給自足する暮らし-」

「スマート2×4-快適さを自給自足する暮らし-」は、三井ホーム(株)のスマートハウスの考え方に関する提案をまとめたものです。
エネルギーとスマートにつき合う暮らしは、ただ設備を揃えればそれでよいのではなく、木の家ツーバイフォー工法の高気密・高断熱の基本構造と、自然の力を活かした設計・デザインが必要という考えを基本に、木の家ツーバイフォー工法だからこそできる自然の力を活用するパッシブ・エコ、創エネ・省エネ設備のアクティブ・エコ、スマート設備と快適設備による、快適さを自給自足する暮らしを提案しています。

「スマート2×4」の提案

「スマート2×4」の提案
木の家
ツーバイフォー工法
木造による炭素の長期固定、高気密、高断熱、地震に強い構造
自然の力を活用
(パッシブ・エコ)
敷地を読む、緑の力を活かす、太陽と上手につきあう、風の力を利用する
創エネ・省エネ設備
(アクティブ・エコ)
太陽光発電、高効率太陽熱ソーラー、エネファーム、高効率給湯器
スマート設備 エネルギー監視システム(HEMS)、家庭用蓄電池、電気自動車用コンセント
快適設備 ごみを減らす・活用する設備、水やエネルギーを大切にする設備、空気環境を整える設備

新商品「chou chou with ECO」の発売

三井ホーム(株)は、さまざまな環境設計を盛り込んだ戸建注文住宅の新商品「chou chou withECO(シュシュ ウィズ エコ)」を2012年1月に全国で発売しました。女性目線にこだわった「“あったらいいな”を叶える住まい」というコンセプトの既商品「chou chou(シュシュ)」をベースに、お客さまの生活スタイルに合ったパッシブ・エコやアクティブ・エコの設計を盛り込むことで、心地良く無理のない毎日のエコライフを実現する商品です。

LCCM住宅の開発

「次世代スマート2×4実証実験」の実験棟

「次世代スマート2×4実証実験」
の実験棟

LCCM住宅とは、住宅の建設から、居住時、解体までのライフサイクルトータルでCO2排出量がマイナスになる「ライフサイクルカーボンマイナス住宅」のことで、三井ホーム(株)においても開発に取り組んでいます。
2011年度に一般財団法人建築環境省エネルギー機構によるLCCM住宅の認定制度が開始されました。三井ホーム(株)では、「柏の葉スマートシティプロジェクト」の一環として2012年夏に竣工した「次世代スマート2×4実証実験」の実験棟について、LCCM住宅の認定を取得していく予定です。

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