2012年4月の新・中長期経営計画「イノベーション2017」に合わせ、東日本大震災やグローバル化などの状況変化をふまえて環境への取り組みの基本的な考え方を再整理し「
」の位置付けを見直すとともに「グループ環境方針」と部門ごとの環境への取り組みを刷新しました。
2012年度からは、この新たな方向性を共有し、環境面においてもグループを挙げてイノベーションを進めていきます。
新・中長期経営計画における三井不動産グループの環境への取り組みの基本的考え方
- 「地球への優しさ」と「人への優しさ」の双方を実現
低炭素に加え、水環境・生物多様性の保全、分散・自立型エネルギーの導入などを幅広く、統合的に推進し、環境負荷の低減を目指す「地球への優しさ」と、安全・安心で快適性が高い「人への優しさ」の双方の実現を図ります。
- コミュニティと連携・協力した先駆的な街づくりを推進
これまで培ってきたコミュニティとの連携・協力をさらに進めるとともに、革新技術(グリーンイノベーション)の導入を推進することで、先駆的まちづくりを進めます。
- 未来をリードするスマートシティを国内外で展開
地域やプロジェクトの特性に応じたグランドデザインを描き、世界に通用するスマートシティ等環境配慮型まちづくりを国内外で展開し、未来の街づくりをリードする環境先進企業を目指します。

2010年3月に環境コミュニケーションワードとして設定した「
」を2012年4月からグループビジョンとして位置付けました。また、タグラインとして「人と地球がともに豊かになる社会をめざして」を制定しました。
ステートメント・ビジョン・ミッション

新・中長期経営計画における環境への取り組みの基本的考え方を踏まえ、「基本理念」と「環境理念」を統合し、グループビジョンに位置付けた「
」の理念も取り込んで、新しい「環境理念」の設定と「環境方針」の見直しを行いました。環境負荷の低減だけでなく、安全・安心、快適性の向上も「環境」の取り組みとして位置付けました。

三井不動産グループでは、「グループ環境方針」の見直しに合わせ、業務系・住宅系・まちづくりにおける新たな取り組みの方針として、「環境負荷の低減」「安全・安心、快適性の向上および持続可能性の確保」「様々な主体との多様な連携・協力」の3分野を一体的に推進することとしました。
この3分野について部門ごとに具体的な取り組みを設定※し、推進しています。具体的な取り組み内容の新たな視点として、業務・住宅系では「低炭素型交通の利用支援(CO2削減取り組み)」「健康・快適性の向上および持続可能性の確保」「地域コミュニティとの共生」を、まちづくりでは「低炭素型交通の利用促進」「街全体の統合的なマネジメント」「健康・快適性の向上および持続可能性の確保」を追加しています。
また、社内の取り組み等では、「社員啓発」「社内での環境への取り組み」「新技術や先進事例の調査・研究」「環境の取り組みに関する情報発信」「森林整備・活用」の5つを柱とし、具体的な取り組み内容の新たな視点として、「グループ保有林の業務用資材(建築資材)としての利用促進」を追加しました。グループ会社16社とともに取り組みを進めています。
新しい部門ごとの具体的な取り組み