社会貢献・環境への取り組み2012

品質への取り組み 〜CS実現の基礎として〜

CSの実現

三井不動産グループでは、お客さまに快適さや安全・安心を提供するための基礎として、建物をはじめとする商品・サービス等の品質マネジメントに努めています。品質を踏まえた快適さや安全・安心の提供が、お客さま満足(CS)実現の前提であると考えています。

各事業における品質管理

各事業では、品質マネジメントに関する独自の設計指針・マニュアル等を定めて運用し、品質の徹底管理を図っています。また、お客さまの声や発生した不具合等を反映して、指針・マニュアル等の見直しや改訂も随時行っています。2011年度は、東日本大震災を踏まえて、災害発生時の安全面に関わる項目など見直しを各部門で実施しました。

各事業部門の主な指針等
  • ビルディング事業
    • 「オフィスビル設計指針(BCP設計指針含む)」(2012年3月改訂)
      商品企画や運営管理上のノウハウを整理・集約して企画設計に関する方向性を規定。
    • 「ビルディング事業標準業務フロー」
      ビルディング事業における業務品質レベルの維持・向上のため、事業企画の段階から竣工までの基本的な標準業務フローを規定。
    • 「オフィスビルサイン計画ガイドライン」
      ビル内や外構部におけるサイン計画のコンセプト・ルール・具体例等を体系的に記載。
    • 「オフィスビルバックヤード標準」
      機械室等オフィスビル共用部の標準的な仕上げ・仕様等を体系的に記載。
    • 「施工品質管理に関する各種帳票」
      適正な工期設定、施工品質確認、検査手法等施工品質管理に関する基準を記載しており、工事見積依頼時より示すもの。
    • 「CO2削減策解説シート」(2012年1月改訂)
  • 商業施設事業
    • 「商業施設設計依頼書」
      商品企画や運営管理上のノウハウを整理・集約して企画設計に関する方向性を規定。
    • 「ショッピングセンター ユニバーサルデザイン・ガイドライン」
      ユニバーサルデザイン関連法規を踏まえ、ショッピングセンターで対応すべき標準的な内容を記載。
    • 「テナント内装設計指針」
      ご出店者さまに、施設の概要および特性、法的制約事項などを踏まえて店舗の設計・施工をしていただくための指針。施設ごとに策定するが、コアとなる部分の多くは共通している。
    • 「デザインクライテリア」
      店舗の内装デザイン(サイン、店舗内の照度・内装部材等)のルールを施設のコンセプトに沿って規定。施設ごとに策定し、「テナント内装設計指針」とセットで運用。
  • 分譲マンション事業
    • 「TQPM(Total Quality Project Management)」
  • 戸建住宅事業
    • 「戸建住宅設計標準」
      品質の高い住まいを提供するために、建築基準法や住宅金融支援機構基準のほかに、豊富な経験と実績を基にした独自の設計基準。
  • 賃貸住宅事業
    • 「PAX-M」(2012年3月改訂)
      2007年度に策定し、2008年度の新規開発プロジェクトから運用を開始している品質マネジメントマニュアル。
  • ホテル事業
    • 「TQPMマニュアル ホテル編」(2012年5月改訂)
      三井ガーデンホテルズの設計・施工についてのマニュアル。

マンションの品質マネジメントのプロセス

三井不動産グループによる取り組みの一例として、三井不動産レジデンシャル(株)が行っている分譲マンションの品質マネジメントのプロセスをご紹介します。設計から竣工までの各段階で、独自の品質マネジメント手法「TQPM」による入念な品質管理を実施しています。

「TQPM(Total Quality Project Management)」

品質の国際標準規格ISO9001シリーズの考えに基づいて、設計段階における「設計ゲート管理」(約1,600項目の独自設計標準)と、施工段階における「KQI検査」(約100項目の品質確認検査)の2つの柱から成り立っています。品質管理の数値化・定型化を徹底、事業関係者の平等で強固、円滑なパートナーシップのもと、総合的な品質管理をプロジェクト単位で進めることにより、設計会社・施工会社が異なっても、「三井の分譲マンション」としての品質確保と均質化が図れます。
また、首都圏の品質管理部門に専門知識を持つ社員を多数配置する人員体制、設計者・施工者向けの「TQPM」トレーニング、自社直営によるアフターサービスを通じたフィードバックサイクルなどによって、「TQPM」の継続的な運用と改善を進めています。

「TQPM」がISO9001の認証を取得

当社独自の品質マネジメントシステム「TQPM」が、2011年9月、品質マネジメントの国際標準規格であるISO9001の認証を取得しました※。またデベロッパーとして初めて、世界有数の認証機関であるビューロベリタスジャパンから、ISO9004に基づく成熟度評価「VeriCert®(ベリサート)」にてトップレベルの評価を受けました。
2002年の「TQPM」構築以来、品質の高い分譲マンションを一貫して提供できるように継続的に改善を行ってきました。今後も「TQPM」を確実に実施し、「安全・安心なすまいとくらしを創造する」ための品質の向上に取り組んでいきます。

※首都圏の中高層マンションのみ取得しています。

評価機関による性能評価

品質管理の客観的評価として、分譲マンションでは、国土交通大臣登録の第三者機関による「住宅性能表示制度の評価書」を設計段階と建築段階に取得しています(一部物件除く)。
この制度は、住まいの品質が項目別に等級や数値によって表示されるため、住戸の性能を比較しやすくなっています。
また、三井ホーム(株)の戸建注文住宅においても、住宅性能表示制度にハイレベルで対応しています。

長く住み続けられる品質の実現

「長期優良住宅」の提供

「パークコート六本木ヒルトップ」

「パークコート六本木ヒルトップ」

国では、長期にわたり良好な状態で使用するための措置が講じられた「長期優良住宅」の認定を行うとともに、長期優良住宅普及促進事業や長期優良住宅先導事業などを実施しています。
2011年11月に販売開始した分譲マンション「パークコート六本木ヒルトップ」(東京都港区)は、都内のタワー型分譲マンションで初めて「長期優良住宅」の認定を取得。長寿命で耐震性に優れた構造部と、維持管理の容易なタワー型内装・設備などを実現し、より長く快適に住める住宅を追求しています。 また、三井ホームリモデリング(株)(現・三井不動産リフォーム(株))の「わが家一新エコ仕様 戸建」が2011年度「長期優良住宅先導事業」に採択されました。2008年以降、4回目の採択となります。
第三者による調査・診断や性能を向上させる改修工事の実施と併せて、定価制リフォーム、資金計画サポート、既存住宅流通支援の取り組みなど、バランスの取れた内容が評価されたもので、在来木造住宅のリフォーム工事費に補助が行われます。

グッドデザイン賞受賞の取り組み

全面リフォーム前

全面リフォーム前

全面リフォーム後

全面リフォーム後

三井ホームリモデリング(株)(現・三井不動産リフォーム(株))の2つのプロジェクトが2011年度グッドデザイン賞を受賞しました。
「中古マンション購入×全面リフォーム」は、購入した中古マンションの全面リフォームにより、立地条件とこだわりの間取りを両立。可変性のある間取りで将来的にも長く住み続けられるサステイナブルな住まいを実現しました。
また、「『順送り』リノベーションシステム」は、既存賃貸マンションにおいて、空室をリノベーションし、次にそこへ同じマンション内から移転した入居者の部屋をリノベーションする…のように全住戸を「順送り」でリノベーションするシステム。オーナー・入居者・環境に負担が少ないことに加え、時代の変化を見据えた適正な改修は、地域社会に優良ストックを増やし、その地域の魅力向上にもつながります。

「順送り」リノベーションシステム

「順送り」リノベーションシステム

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