社会貢献・環境への取り組み2013

自然環境の保全・活用(生物多様性の保全)

三井不動産グループは、都市の中の貴重な自然環境を保全・活用し、併せてその土地の記憶や歴史をも継承していくために、可能な限り既存の樹木や樹林などの保全・活用に努めています。また、時間とともに成熟する「経年優化」の思想のもと、周辺環境との調和や生態系保全の観点を踏まえて新たな緑やビオトープ(生物生息環境)の創出・復元などに努めています。そのほか、グループ保有林の保全・活用や持続可能な森林資源の調達などにも取り組んでいます。

緑の保全・創出

神社の既存樹木の保全・活用

「パークタワー西新宿エムズポート」(東京都新宿区、2014年1月竣工予定)は、「(仮称)成子天神社再整備プロジェクト」の一角で、天神社の建替えと一体的に開発を進めている分譲マンションです。
開発に当たって、拝殿前の既存のご神木(イチョウ)をそのまま残し、「神社にある鎮守の森の記憶を新しい庭の中に展開」をコンセプトに緑地デザインを行っています。また、マンションの周囲の緑地には、既存樹木のケヤキ、カヤ、イチョウ各1本を移植して、北西、北東、南東の3隅に配置し、その間にカツラやヒメシャラ、シラカシ、シマトネリコなどを植栽し、緑の量を確保する計画です。

「(仮称)成子天神社再整備プロジェクト」の緑地配置計画

「(仮称)成子天神社再整備プロジェクト」の緑地配置計画

周辺環境と調和する緑化(緑の創出)

「飯田橋サクラパーク」は江戸城の外濠沿いに位置しており、周辺には外濠の土塁や牛込見附などの史跡、東京大神宮・靖国神社、外濠の水景や外濠公園の豊かな緑などが存在しています。このような周辺環境との調和を図るため、街区全体の外構部面積(建物の建築面積を除く)の約40%を緑地とする予定です。また、桜の名所である外濠の緑と一体となるよう、ソメイヨシノなど異なる10種類のサクラを街区全体に約40本植栽し「桜十景」を創出します。

「飯田橋サクラパーク」の緑地配置計画

「飯田橋サクラパーク」の緑地配置計画

在来種のみによる緑のデザイン

在来種のみでデザインした緑地

在来種のみでデザインした緑地

「日本橋アステラス三井ビルディング」では、ハナナシやソメイヨシノ、シラカシなどの在来種のみを用いて植栽デザインを実施し、外構部面積(約938㎡)の約50%の緑地を確保して、日本橋エリアに潤い空間を創出しました。また、製薬メーカーの本社ビルであり周辺地域も古くから製薬メーカーが集積する地域であることにちなみ、敷地内の南西部分に実際に薬草として使用できる草花を配した植栽帯「薬ガーデン」を設置しました。

ビオトープ(生物生息環境)

生態系調査結果を反映した
ビオトープ(生物生息環境)の創出

「東京ワンダフルプロジェクト(豊洲3-2街区(B2・B3街区)開発計画)」(東京都江東区、2015年3月竣工予定)は、三井不動産レジデンシャル(株)と他5社とが共同開発を進めているプロジェクトです。江東区の「豊洲グリーン・エコアイランド構想」の対象エリアである豊洲埠頭に位置しており、開発面積の約45%の緑地を確保するとともに、「多様性に富んだ景観」と「生物生息環境の創出」をコンセプトに掲げ、地域の生態系に配慮した多様性・連続性を確保する緑地デザインを行っています。

デザインするに当たって、2012年度に植物と鳥類、昆虫類、水生生物を対象とした生態系調査を実施しました。この結果に基づき、この地域の目標とする自然環境の姿と指標種・誘致目標種を設定し、生態系の回復と生物の多様性に配慮するとともに、周辺の水辺の護岸の植栽や遊歩道との連続性を持つよう緑地をデザインしました。また、継続的に良好な生物生息環境となるよう、竣工後の緑地の管理についても植栽デザイナーによる管理会社へのオリエンテーションを実施する計画です。
これらの取り組みが評価され、2012年度に(一財)建築環境・省エネルギー機構のCASBEE-まちづくりのSランクと、(財)都市緑化機構の都市開発版SEGESの社会貢献緑地の認証を初めてダブル取得しました。

「東京ワンダフルプロジェクト」の目標とする自然環境

東京の港湾地域の生物多様性保全に貢献するビオトープネットワークの小拠点(サテライト)として、樹林、草地、水辺の多様でまとまりのある自然環境を創出し、充実を図る。

「東京ワンダフルプロジェクト」の目標とする自然環境の断面模式図

「東京ワンダフルプロジェクト」の目標とする自然環境の断面模式図

「芝浦アイランド」のカニ護岸

2008年9月に全体竣工した「芝浦アイランド」(東京都港区)では、島の護岸を耐震護岸化するにあたって、生物生息環境の復元を図るため島の西岸200mにわたって生物共生型護岸パネルと潮だまり護岸を備えた耐震護岸(通称「カニ護岸」)を設置しました。
設置から5年近くが経過しており、この間に潮だまりではマハゼやチチブなどのハゼ科やボラの稚魚、テナガエビ、ゴカイ類、ヤマトシジミなどの生息が確認されており、マガモなどの来場も確認されています。また、ベンケイガニ類も生物共生型護岸パネル、潮だまりで多数生息が確認されています。

「芝浦アイランド」のカニ護岸

「芝浦アイランド」のカニ護岸

持続可能な森林資源の調達

三井ホーム(株)は、「エコ・アクションプラン2016」の中で、資源調達の中期目標(2016年)として「合法性・持続可能性に関する社内調達基準適合率100%」を掲げています。この実現を目指し、森林資源を活用する企業として持続可能な森林資源調達の徹底を図るため、「三井ホームグループ資材調達ガイドライン」を策定し、その概要を自社ホームページにて公表しています。また、2013年1月には取引先68社に対し本ガイドラインの説明会を開催し、自社へ納入されている木材・木材製品の合法性・持続可能性の現状を把握するためのアンケートを実施しました。この結果によって、調達の進捗状況を把握していく予定です。

三井ホームグループ資材調達ガイドライン(概要)

【調達理念】

三井ホームは木を扱う企業として、豊かな生態系や地域社会を維持する持続可能な森林資源の調達を徹底し、地球環境負荷の低減に貢献していきます。

【調達方針】
  1. 木材・木材製品の合法性の確認
  2. 持続性のある森林資源の調達
  3. 貴重樹種の保護
  4. サプライチェーンの管理、推進
【対象範囲】

木材・木材製品を環境影響(使用量及び使用部位)毎に3つに区分して対策を実施する。
 Ⅰ区分:主要構造材
 Ⅱ区分:主要木製品
 Ⅲ区分:屋外木製品

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