住まいと暮らしのケアデザイン住まいと暮らしのケアデザイン

一番の希望は、馴染みのお店に近いこと一番の希望は、馴染みのお店に近いこと

レッツプラザ2018年9月号/執筆者:渡邉 幸子

広い家でひとり暮らしを続けるのは不安、でも生活スタイルは変えたくないみどりさん(81歳)の住まい探しのエピソードとともに、情報収集のコツと相談窓口についてお伝えします。
住まい探しのステップ(今回は③④をご紹介します)
① ニーズの確認
② 高齢期の生活の場の正しい知識をもつ
③ 条件に合った施設の情報収集
④ 相談できる人や場所を活用
⑤ 資金計画を立てる
⑥ 見学や体験入居をおこなう
⑦ 疑問や不明点を確認
⑧ 契約・入居

住まいについて考えたきっかけ

近所で空き巣騒ぎがあり、5年以上続けてきたひとり暮らしに不安を感じたみどりさん。以前から考えていた有料老人ホーム(以下、老人ホーム)かサービス付き高齢者向け住宅(以下、サ高住)への“住み替え”を決心します。みどりさんの“ゆずれないニーズ”は60年以上通っているお店に近いこと、人の見守りがあることです。折込み広告をチェックしたり、パンフレットを取り寄せてみましたが、馴染みのお店から遠かったり、入居条件が合わず、なかなか有益な情報が集められません。そこで、友人から紹介されたケアデザインプラザに相談へ来られました。

ケアデザインプラザのサポート

ケアデザインプラザでは、みどりさんに住まい探しのステップを示して、ニーズや老人ホーム等の知識を再確認した後、情報収集の方法とコツをご案内しました。

老人ホームやサ高住の情報を収集するコツ

◆パンフレットや折込み広告を活用
老人ホームやサ高住の運営事業者が作成するパンフレットや折込み広告には、費用や戸数等の規模、周辺環境も含めた立地、提供サービス等がセールスポイントとしてわかりやすく掲載されています。情報収集の第一歩として利用されることも多い情報ですが、事業者の意向が反映されていることを理解して活用しましょう。

◆インターネットの情報を活用
自治体や公共団体、運営事業者等がホームページに様々な形で情報を公表しています。地域や費用、対象者等で検索したり、見学者の口コミや入居者の声を掲載するサイトもあり、ニーズに合った情報を気軽に集められます。使いやすい反面、情報の正確性に欠ける場合もあるため、注意が必要です。日頃、インターネットを利用することがないみどりさんに代わり、情報収集をお手伝いしました。

インターネットだけ、パンフレットだけ、単一の情報に頼らない

インターネットやパンフレット等、ひとつの媒体だけでは情報に偏りが生まれたり、ニーズに合った情報を見つけるのに時間がかかることがあります。それぞれの媒体の特徴を理解して利用しましょう。

また、必ず希望通りの情報が得られるとは限りません。希望地域に老人ホーム等が無いことや、費用の折り合いがつかない場合もあります。その際はニーズの優先順位を再検討することも必要です。

上手に使いたい相談窓口

身近な相談窓口として「地域包括支援センター」や老人ホーム等の紹介センター(以下、紹介センター)があります。特に紹介センターは、老人ホームやサ高住への住み替えに特化した相談窓口です。利用する時は、心身の状態や希望地域等を聞いてくれるか、紹介センターの都合や利益だけを求めていないかを確認してください。複数の相談窓口を比較するのも良いでしょう。みどりさんは、老人ホームの勤務経験があるスタッフのいる紹介センターに相談しました。
※詳しくは上表【情報収集・相談窓口】を参照

いろいろなツールを活用して一番の希望を叶えたみどりさん

みどりさんは、地域と見守りサービスに加えて費用や食事の有無、居室の広さ等で絞り込んだいくつかの老人ホームとサ高住を紹介センターの相談員と見学。さらにケアデザインプラザでセカンドオピニオンを受け、馴染みのお店にも最寄駅にも徒歩圏内で24時間見守りサービスが付いている「サ高住」を見つけました。離れて暮らす息子さんにも相談しながら、住み替えの準備を始めておられます。

※本記事は2018年9月号に掲載されたもので、その時点の法令等に則って書かれています。

渡邉 幸子
三井不動産株式会社 ケアデザイン室
渡邉 幸子
介護支援専門員(ケアマネジャー)、社会福祉士、精神保健福祉士。地域包括支援センターの相談員として、一人暮らしや認知症の方の暮らし、介護、権利擁護などの相談に従事後、ケアデザインプラザで介護コンサルタントとして、シニアの暮らしにかかわる幅広い相談に対応している。

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