残しながら、蘇らせながら、創っていく―をコンセプトに、官民地元と一体となって日本橋地域の活性化と新たな魅力を創造する活動「日本橋再生計画」を推進する三井不動産。この計画の中核的存在となるのが「日本橋室町東地区開発」であり、その端緒を開く第1号プロジェクトが「室町東三井ビルディング」です。
このビルは「日本を賑わす、日本橋」をコンセプトに、地上22階、地下4階建てのオフィス・商業・多目的ホールからなる複合施設で、地下1階から4階が飲食店と物販店の商業エリア、5階から6階が多目的ホール、10階から21階までのオフィスで構成される、新しい日本橋の幕開けを象徴する存在です。かつてのお江戸日本橋の粋と輝きを今に再現すべく、このプロジェクトの実現に、持てる情熱のすべてを傾けて奮起した3人の活躍をお伝えします。
※掲載されている部署名はプロジェクト担当時のものです。


2010年10月1日に竣工した東京都中央区日本橋室町に所在する超高層ビル。三井不動産による室町東地区開発計画における第一号物件。高層部は賃貸オフィス、低層階は商業テナントが入居する複合ビルであり、商業区画はCOREDO室町1の名称が付されている。

残しながら、蘇らせながら、創っていく―をコンセプトに、官民地元と一体となって日本橋地域の活性化と新たな魅力を創造する活動「日本橋再生計画」を推進する三井不動産。この計画の中核的存在となるのが「日本橋室町東地区開発」であり、その端緒を開く第1号プロジェクトが「室町東三井ビルディング」です。
このビルは「日本を賑わす、日本橋」をコンセプトに、地上22階、地下4階建てのオフィス・商業・多目的ホールからなる複合施設で、地下1階から4階が飲食店と物販店の商業エリア、5階から6階が多目的ホール、10階から21階までのオフィスで構成される、新しい日本橋の幕開けを象徴する存在です。かつてのお江戸日本橋の粋と輝きを今に再現すべく、このプロジェクトの実現に持てる、情熱のすべてを傾けて奮起した3人の活躍をお伝えします。
※掲載されている部署名はプロジェクト担当時のものです。

2010年10月1日に竣工した東京都中央区日本橋室町に所在する超高層ビル。三井不動産による室町東地区開発計画における第一号物件。高層部は賃貸オフィス、低層階は商業テナントが入居する複合ビルであり、商業区画はコレド室町1の名称が付されている。

事業
酒井 慎太郎
2003年入社
ビルディング本部 ビルディング事業一部 事業グループ

土地を取得する企画部門から受け継ぎ、プロジェクトの中心となって多くの関係者と協働の上、プロジェクトを完成へと導くのが私の役目です。この場合の「多くの関係者」というのはさまざまな立場の方を指しています。都内の都市計画を指導する東京都庁にはじまり、「室町東三井ビルディング」の所在する地元官庁である中央区役所、警察庁、消防署といった各種行政機関をはじめ、地権者様、地元の町会の方々、“作り手”であるデザイナーや設計事務所、ゼネコンといった方々とお会いし、協働に向けてさまざまな調整作業を行います。中でもとりわけ多くの時間を費やしたのが、国が制定した「都市再生特別地区」という都市計画許認可取得のための協議です。我々が提案したプロジェクトが都市の再生につながり、かつ周辺環境に配慮した公共性の高いものと東京都が認めてくれれば、従来の建築規制を超え、高さや容積率など自由度を増すことができます。室町東地区開発計画において、本許認可の取得は必要条件でした。



プラン策定にあたっては中央区の整備方針を勘案し、「街に本当に必要な要素は何か?」を喧々諤々議論しました。中央区地域整備課の方々とも毎週のように打ち合わせを重ね、結果今回のプロジェクトに強く賛同いただきました。最終的には都との対話の事務局運営を務めてくださるなど、本当にお世話になりました。また同じく中央区土木部の方々は、ビルの地下に広がる広場空間の展開計画や、江戸情緒あふれる街づくりに欠かせない桜並木、石畳を配した通りの整備計画などに関して強力に後押ししてくださり、これらが今回のプロジェクトに大きな付加価値を与えることになりました。一方で地権者様や町会との信頼関係構築にも全力を注ぎました。地権者様、かつ商業テナントである創業300年を超える鰹節の老舗「にんべん」さんや、これまた200年以上の歴史を持つ老舗刃物メーカー「木屋」さんの代表といった地元の名士をはじめ、日本橋の有力者は「旦那衆」と呼ばれ、誰よりもこの街に愛着を持っています。

当社はこの日本橋が創業の地であり、会社の経営層から末端の事業担当まで、回りくどい言い方ではなく、「日本橋の伝統や文化をしっかりと守った上で、もっと魅力的な街にしたい」という想いを真正面からぶつけてきました。その想いの強さが伝わったのか、「三井になら任せられる」とプロジェクトへの賛同・協力を得ることができました。これは本当に心強かったです。紆余曲折を経て、「日本橋室町東地区開発計画、許認可取得」という記事が新聞に掲載されました。これが2年間に及ぶ協議の間、社内外問わず担当者一同が「絶対に諦めない・前例を超える・前へ前へ!」という姿勢を貫き、協働した証だという実感と感謝の気持ちが込み上げて、涙が滲みました。全力で仕事に立ち向かう機会を与えてくれた会社と、一緒に事業を推進した立場・組織・世代を超えた同志の皆様に恩返しするべく、一層の“情熱”をもって業務に取り組みたいという思いを強くしました。


営業
赤木 諒子
2007年入社
ビルディング本部 ビルディング営業部 営業グループ

「室町東三井ビルディング」の竣工前までにオフィスフロアを満室にすること。それがリーシング(法人営業)担当としての私のミッションでした。歴史や文化が香る、“江戸”を色濃く感じさせる街であり、オフィス街としても高いステータスを持つエリアですから、当初、リーシングは比較的スムースに進むものと思っていました。しかしそういった希望的観測を打ち砕くようにリーマンショックによる景気後退が始まり、それまで前向きに検討くださっていたお客様が軒並みオフィス移転を見送ることになってしまいました。このプロジェクトは「日本橋再生計画」のいわば本丸と呼べるもの。ここで竣工までにオフィスフロアに“空き”が発生してしまうということは、この後に続く第2、第3のプロジェクトにも大きな影響を与えることにもつながります。「できなかった」で済むような話ではありません。そこで重視したのが「ストレートな日本橋の魅力のアピール」です。アクセスや利便性だけではなく、江戸情緒が色濃く残る風情や粋、歴史といった日本橋ならではの魅力を強く押し出してお客様にアピールしました。



視覚的に室町を中心に日本橋がどう変化し、どうやって本来の輝きを取り戻すのかをCGを駆使して映像化したり、精巧なパースを作成したりと、より具体的なイメージを伝えるのと同時に、「室町東三井ビルディング」が「日本橋再生計画」へとつながっていくという、点から面へのプロジェクトの一環であることをアピールしました。時には先方の社内プレゼン資料までもこちらで作成させてもらったりなんてこともありましたね(笑)。結果としてそうしたプロモーションの効果と、プロジェクトの尖兵役としての意地と情熱が先方に伝わったのか、すべてのフロアを竣工前に満室にすることができました。いずれも「日本橋にオフィスを構えることの価値」に理解・賛同してくださったお客様であり、「日本橋再生計画」を形づくるにふさわしいステータスを持つ企業です。あらためてこの場を借りて、ご入居くださったお客様に心からの感謝を申し上げたいと思います。

運営
荒木 孝
2001年入社
ビルディング本部 オフィスマネジメント部
オフィスマネジメントグループ

酒井ら事業部の志を受け継ぎ、オフィスマネジメントという役割を通じて竣工以降の「室町東三井ビルディング」の価値向上に努めていくことが私の役割です。 三井不動産のビル事業における「※ワーカーズファースト」という理念に基づき、お客様に「安心、快適、便利」な空間を提供することを目的に、具体的な運営計画の策定や警備・ 防災面の保安計画の策定などを通じ、実際の運営業務を担当する三井不動産ビルマネジメントと連携の上、ビルの維持・運営を実施。これらを統括的立場に立ち、主導していくのが主な仕事です。今回の物件は、比較的小さなビル空間の中にオフィスゾーンと商業ゾーン、さらには1,000名収容のイベントホールまでをも包括した、これまでに前例のない施設ということもあり、各ゾーン毎の防災スキーム策定には特に腐心しましたね。加えて、オフィスの引越に伴う、移転サポートなども重要な仕事の一つ。個人の引越とは異なり、オフィスの引越、それも本社移転の場合はかなりの労力と準備が必要ですから、



竣工前に移転を終えられるよう、出来る限りのサポートを行いました。「快適で心豊かに働けるオフィスを実現する」という、三井不動産グループ固有の理念が当プロジェクトにおける運営計画の柱になっています。「運営」というソフト面と、「ビル設備」というハード面の両面からそのようなオフィスを実現していくことが、私たち運営チームの使命であり、三井不動産自身の価値発信にもつながっていく。それを 肝に銘じて日々の業務にあたっています。今回の物件は、ゆくゆくは「日本橋再生計画」へとつながっていくもの。それだけに「点から面への展開を行っていく」というのも、我々運営チームの重要なミッションの1つでした。そのための具体的な施策の1つとして、「室町東三井ビルディング」(COREDO室町1)「日本橋三井タワー」「COREDO日本橋」の3館同時開催のアートイベント「コレド・ウィメンズアートスタイル」を催すなど3物件での人の回遊が生まれ、エリアの活性化につながるような施策を実施しました。今後もテナント間での交流や「面への展開」に向けたイベントを、テナント、地域、そして私たち三井不動産共同のもと、積極的に展開していくつもりです。これから日本橋がどう変わっていくのか、ぜひご期待ください。

2014年よりオフィスビルのスローガンは「その先の、オフィスへ」に変わりました。

営業
酒井 慎太郎
2003年入社
ビルディング本部 ビルディング事業一部 営業グループ

企画部門から受け継ぎ、プロジェクトの中心となって多くの関係者と協働の上、プロジェクトを完成へと導くのが私の役目です。この場合の「多くの関係者」というのはさまざまな立場の方を指しています。都内の都市計画を指導する東京都庁にはじまり、「室町東三井ビルディング」の所在する地元官庁である中央区役所、警察庁、消防署といった各種行政機関をはじめ、地権者様、地元の町会の方々、“作り手”であるデザイナーや設計事務所、ゼネコンといった方々とお会いし、協働に向けてさまざまな調整作業を行います。中でもとりわけ多くの時間を費やしたのが、国が制定した「都市再生特別地区」という都市計画許認可取得のための協議です。我々が提案したプロジェクトが都市の再生につながり、かつ周辺環境に配慮した公共性の高いものと東京都が認めてくれれば、従来の建築規制を超え、高さや容積率など自由度を増すことができる。室町東地区開発計画において、本許認可の取得は必要条件でした。

プラン策定にあたっては中央区の整備方針を勘案し、「街に本当に必要な要素は何か?」を喧々諤々議論しました。中央区地域整備課の方々とも毎週のように打ち合わせを重ね、結果今回のプロジェクトに強く賛同いただきました。最終的には都との対話の事務局の運営を務めてくださるなど、本当にお世話になりました。また同じく中央区土木部の方々は、ビルの地下に広がる広場空間の展開計画や、江戸情緒あふれる街づくりに欠かせない桜並木や石畳を配した通りの整備計画に関して強力に後押ししてくださり、これらが今回のプロジェクトに大きな付加価値を与えることになりました。一方で地権者様や町会との信頼関係構築にも全力を注ぎました。地権者様、かつ商業テナントである創業300年を超える鰹節の老舗「にんべん」さんや、これまた200年以上の歴史を持つ老舗刃物メーカー「木屋」さんの代表といった地元の名士をはじめ、日本橋の有力者は「旦那衆」と呼ばれ、誰よりもこの街に愛着を持っています。

当社はこの日本橋が創業の地であり、トップから末端の事業担当まで、回りくどい言い方ではなく、「日本橋の伝統や文化をしっかりと守った上で、もっと魅力的な街にしたい」という想いを真正面からぶつけてきました。その想いの強さが伝わったのか、「三井になら任せられる」とプロジェクトへの賛同・協力を得ることができました。これは本当に心強かったです。紆余曲折を経て、「日本橋室町東地区開発計画、許認可取得」という記事が新聞に掲載されました。これが二年間に及ぶ協議の間、社内外問わず担当者一同が「絶対に諦めない・前例を超える・前へ前へ!」という姿勢を貫き、協働した証だという実感と感謝の気持ちが込み上げて、涙が滲みました。全力で仕事に立ち向かう機会を与えてくれた会社と、一緒に事業を推進した立場・組織・世代を超えた同志の皆様に恩返しするべく、一層の“情熱”をもって業務に取り組みたいと思います。

営業
赤木 諒子
2007年入社
ビルディング本部 ビルディング事業一部 営業グループ

「室町東三井ビルディング」の竣工前までにオフィスフロアを満室にすること。それがリーシング(法人営業)担当としての私のミッションでした。歴史や文化が香る、“江戸”を色濃く感じさせる街であり、オフィス街としても高いステータスを持つエリアですから、当初、リーシングは比較的スムースに進むものと思っていました。しかしそういった希望的観測を打ち砕くようにリーマンショックによる景気後退が始まり、それまで前向きに検討くださっていたお客様が軒並みオフィス移転を見送ることになってしまいました。このプロジェクトは「日本橋再生計画」のいわば本丸と呼べるもの。ここで竣工までにオフィスフロアに“空き”が発生してしまうということは、この後に続く第2第3のプロジェクトにも大きな影響を与えることにもつながります。「できなかった」で済むような話ではありません。そこで重視したのが「ストレートな日本橋の魅力のアピール」です。アクセスや利便性だけではなく、江戸情緒が色濃く残る風情や粋、歴史といった日本橋ならではの魅力を強く押し出してお客様にアピールしました。

視覚的に室町を中心に日本橋がどう変化し、どうやって本来の輝きを取り戻すのかをCGを駆使して映像化したり、精巧なパースを作成したりと、より具体的なイメージを伝えるのと同時に、「室町東三井ビルディング」が「日本橋再生計画」へとつながっていくという、点から面へのプロジェクトの一環であることをアピールしました。時には先方の社内プレゼン資料までもこちらで作成させてもらったりなんてこともありましたね(笑)。結果としてそうしたプロモーションの効果と、プロジェクトの尖兵役としての意地と情熱が先方に伝わったのか、すべてのフロアを竣工前に満室にすることができました。いずれも「日本橋にオフィスを構えることの価値」に理解・賛同してくださったお客様であり、「日本橋再生計画」を形づくるにふさわしいステータスを持つ企業です。あらためてこの場を借りて、入居くださったお客様に心からの感謝を申しあげたいと思います。

運営
荒木 孝
2001年入社
ビルディング本部 オフィスマネジメント部
オフィスマネジメントグループ

酒井ら事業部の志を受け継ぎ、オフィスマネジメントという役割を通じて竣工以降の「室町東三井ビルディング」の価値向上に努めていくことが私の仕事です。 三井不動産の「※ワーカーズファースト」という理念に基づき、お客様に「安心、快適、便利」な空間を提供することを目的に、具体的な運営計画の策定や警備・ 防災面の保安計画の策定などを通じ、実際の運営業務を担当する三井不動産ビルマネジメントと連携の上、ビルの維持・運営を実施。これらを統括的立場に立ち、主導していくのが主な仕事です。今回の物件は、比較的小さなビル空間の中にオフィスゾーンと商業ゾーン、さらには1,000名収容のイベントホールまでをも包括した、これまでに前例のない施設ということもあり、各ゾーン毎の防災スキーム策定には特に腐心しましたね。加えて、オフィスの引越に伴う、移転サポートなども重要な仕事の一つ。個人の引越とは異なり、オフィスの引越、それも本社移転の場合はかなりの労力と準備が必要ですから、

竣工前に移転を終えられるよう、出来る限りのサポートを行いました。「快適で心豊かに働けるオフィスを実現する」という、三井不動産グループ固有の理念が今プロジェクトにおける運営計画の柱になっています。「運営」というソフト面と、ビル設備というハード面の両面からそのようなオフィスを実現していくことが、私たち運営チームの使命であり、三井不動産自身の価値発信にもつながっていく。それを 肝に銘じて日々の業務にあたっています。今回の物件は、ゆくゆくは「日本橋再生計画」へとつながっていくもの。それだけに「点から面への展開を行っていく」というのも、我々運営チームの重要なミッションの1つでした。そのための具体的な施策の一つとして、「室町東三井ビルディング」(コレド室町1)「日本橋三井タワー」「COREDO日本橋」の3館同時開催のアートイベント「コレド・ウィメンズアートスタイル」を催すなど3物件での人の回遊が生まれ、エリアの活性化につながるような施策を実施しました。今後もテナント間での交流や「面への展開」に向けたイベントを、テナント、地域、そして私たち三井不動産共同のもと、積極的に展開していくつもりです。これから日本橋がどう変わっていくのか、ぜひご期待ください。

「2014年よりオフィスビルのスローガンは「その先の、オフィスへ」に変わりました。」