三井不動産、建築技術のコンサルタント会社
「株式会社エム・エフ・コンストラクション・アドバイザーズ」を設立
平成11年2月25日 三井不動産株式会社
三井不動産では、建築分野における専門機能の充実を図ることによって、クライアントの多様な要望に対し幅広いサービス業務の提供を可能にする“建築技術に関してコンサルティング業務を行う会社『株式会社エム・エフ・コンストラクション・アドバイザーズ』(略称: MFCA)“を設立(4月1日より営業を開始)し、今後拡大が見込まれるノンアセットビジ ネスへの対応を強化します。
【位置づけ】
三井不動産では、現在、中期経営計画の重要課題として「ノンアセットビジネスの伸長・強化」に注力しており、今後、当社の専門的能力を発揮するデベロップメント業務受託件数は増加することが予想されます。そして、広くノンアセットビジネスを展開していくためには、国内外を問わず様々なクライアントのあらゆる要望に応えることが求められており、各分野における専門機能の強化が必要となります。
資産デフレが継続する厳しい経済環境のもと、質の高いデベロップメント業務を継続して行うためには、三井不動産としてより一層の建築技術面における強化が必要であると認識しております。
新会社は、建築における専門機能をさらに充実させ、当社が手がけるデベロップメント業務に関して建築技術面からバックアップを行います。そのため当社では、新会社は当社の提供するサービス充実に資するための戦略的子会社と位置づけています。
【今後の展開〜CMへの取り組み】
今後、国際化の進展に伴い、欧米式のCM(コンストラクション・マネジメント)業務が日本でも増加してくると考えられます。
三井不動産では、年間約2,000億円の工事発注実績(過去10年平均、直接発注以外も含む)に加え、約300棟のオフィスビルやマンション・商業施設・ホテル等について、資産価値の維持
向上を意識した建物運営管理をライフサイクルコストなどの観点から行っております。新会社では、これらの発注・建物運営管理実績に基づくノウハウを活用しながら、日本版CM業務の構築・体系化を視野に入れた活動を展開していきます。
【業務内容】
新会社の主な業務内容は、つぎのとおりです。
- 三井不動産がデベロップメント業務を行う個別物件(新築、リニューアルとも)に関し、建築における各段階(基本計画、設計、コスト査定、発注、施工等)において建築の専門機能をもって、当社をバックアップする。
- 三井不動産グループにおける建築に関するノウハウおよび必要なデータを集約・整備し、有効に提供する。
【人員構成】
新会社は、建築における各分野(意匠、構造、電気設備、空調衛生設備、積算、建設現場管理等)の実務経験豊かな人員で構成するものとし、当初は12名程度でスタートさせ、プロジェクトの増加に応じて順次拡充していきます。
【「株式会社エム・エフ・コンストラクション・アドバイザーズ」概要】
商号 | 株式会社エム・エフ・コンストラクション・アドバイザーズ |
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本店所在地 | 東京都中央区日本橋室町二丁目1番1号 |
資本金 | 1,000万円 |
出資比率 | 三井不動産株式会社 100% |
事業目的 |
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免許等 | 一級建築士事務所 |
代表者 | 代表取締役社長 黒須 雅彦 (三井不動産 建設企画部長) |
社員数 | 12名程度 |