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アイデアに愛を
江戸中を 越後屋にして 虹がふき

これは江戸時代の日本橋、越後屋呉服店がはじめた
「番傘貸し」というサービスのことを歌にしたもの。
にわか雨が降ると、越後屋は屋号の入った傘を
お客に無償で貸し出した。やがて町中がその屋号の
入った傘だらけになった。それは越後屋の名前を
世に広めるのに大いに役に立ったそうだ。

自分のためにだけ考えたアイデアは機能しない。
人を動かすのはきっと愛だ。
愛は人を幸福にしようとする。
今も昔も変わらない大切なこと。

その傘が日本橋で復活している。
雨の日にお弁当を買うために走るひとを見た
ひとりの社員の発案で古くて新しい習慣が始まった。
その名も、室町めぐり傘。
ビルを行き来する人が多いこの街だから
傘が街をめぐりつづける。

この街に暮らしていてよかったと思える瞬間を
どれだけつくれるか。
そのためにできることはきっとたくさんある。
いい街には、物語がある。
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2015年2月掲載 雑誌広告