三井不動産が歩んできた街づくりの歴史。それは街づくりを通じた『社会課題の解決への挑戦』と『新たな価値創造』の歴史です。時代の変化を先取りしてきた、三井不動産の歩みを年代ごとに紹介します。
延宝元年
1673
三井高利「越後屋」創業
江戸時代に、三井高利が江戸日本橋に呉服店「越後屋」を創業。「現金安売り掛け値なし」という画期的な商法で飛躍的に発展しました。「越後屋」はその後、事業の幅を広げ「三井合名会社」となりました。
大正3年
1914
三井合名会社、不動産課を設立
1909年に日本初のホールディング・カンパニーである「三井合名会社」を設立し、1914年に三井家の所有する土地・建物を管理する不動産課を設置しました。
昭和4年
1929
「三井本館」竣工(東京都)
関東大震災の荒廃を受け、「震災の2倍のものが来ても壊れないものを作るべし」という号令のもと、規模・技術および文化性において国際的な水準のビルの建設に取り組みました。工期964日、延べ人数58万8193人を要した大工事は、わが国のビル建設に大きな影響を与えました。国の重要文化財として指定され、現在も使用されています。
昭和16年
1941
「三井不動産株式会社」設立
「三井合名会社」の不動産を管理する不動産課が1941年に独立。「三井不動産株式会社」が誕生しました。
昭和24年
1949
- 株式上場
昭和31年
1956
- 清算中の「三井本社」を吸収合併
昭和32年
1957
京葉臨海地区の埋立事業開始
1950年後半の高度経済成長期を前に取り組んだ、臨海部の埋立事業は大規模コンビナートや企業団地の形成に大きく寄与。これを機に、三井不動産はオーガナイザーとしての「デベロッパー」への道を歩みはじめました。
昭和35年
1960
東京ディズニーランド※のオープンを支援
1960年に東京ディズニーランドの運営会社である(株)オリエンタルランド(以下、OLC)の設立に携わりました。その後OLCがウォルト・ディズニー社との交渉等を行い、1983年、ついに東京ディズニーランドがオープン。アメリカ国外初のディズニーランドが誕生しました。
- 事業主体:株式会社オリエンタルランド ©ディズニー
昭和36年
1961
住宅地・別荘地の開発・販売事業に進出
昭和43年
1968
「霞が関ビルディング」竣工(東京都)
日本初の超高層ビルディングとして竣工。竣工前の1960年代前半、東京の街が抱える緑地やオープンスペースの減少等の都市問題に対する解決策として、ビルを高層化することで地上に緑や人々の憩いの場を確保するという新しい発想が生まれました。
- 中高層住宅の建設・販売事業に進出
昭和44年
1969
- 戸建住宅の建設・販売事業に進出
- 「三井不動産販売(株)(現:三井不動産リアルティ(株))」設立
昭和46年
1971
「三田綱町パークマンション」竣工(東京都)
国内初の高層マンション「三田綱町パークマンション」は、東京タワー、霞が関ビルディングに次ぐ、日本における第3の高層建築物として誕生。「空に住まう」という視点は当時大きな話題に。「眺望を売る」という発想もまさに画期的でした。その後の超高層住宅による新たな環境創造の可能性を示した物件です。
昭和48年
1973
- 「米国三井不動産」設立
昭和49年
1974
- 「三井ホーム(株)」設立
昭和55年
1980
- 共同事業システム「Let's」を開始
昭和56年
1981
「三井ショッピングパーク ららぽーとTOKYO-BAY」開業(千葉県)
日本初のアメリカ型ショッピングセンター「ららぽーと」。ショッピング以外にも、充実した時間を過ごせる場所を提供することをコンセプトに誕生。現在も、お客さまや時代のニーズに合わせ、増床やリニューアルを重ねています。地域コミュニティの核として街づくりの中心的な役割を担っています。
昭和59年
1984
ホテル「ハレクラニ」開業(ハワイ)
三井不動産は1972年以来、グループとして世界各地でさまざまな事業を展開してきました。1980年に、米国三井不動産の子会社ハレクラニコーポレーションを設立し、1984年には由緒あるハワイの老舗ホテルである「ハレクラニ」を全面的に建て替え開業。以後、三井不動産が直接運営を行っています。
国内ホテル第1号「三井ガーデンホテル大阪淀屋橋」開業(大阪府)
昭和61年
1986
- 「1251アメリカ街」取得(ニューヨーク)
平成5年
1993
「大川端リバーシティ21西ブロック」全体竣工(東京都)
下町の風情を残す中央区佃島エリアの「大川端リバーシティ21」は、都心の抱える問題を解決する街づくりを目指す官民一体のプロジェクトとして注目を浴び、ウォーターフロント開発の先駆けとして、「都心に住まう」という新しい暮らしを提案しました。
平成6年
1994
- 「湘南国際村」開村(神奈川県)
平成7年
1995
「三井アウトレットパーク 大阪鶴見」開業(大阪府)
1980年代にアメリカで誕生した「アウトレットモール」という新しい流通形態の商業施設に着目し、日本初の本格的アウトレットモールとして「鶴見はなぽ~とブロッサム(現・三井アウトレットパーク大阪鶴見)」がオープンしました。工場からの直接仕入れによって人気ブランド商品を手ごろな価格で販売するという手法は注目を集めました。
平成10年
1998
- 「三井本館」重要文化財指定
平成11年
1999
- 「ゲートシティ大崎」竣工(東京都)
- 「三井アウトレットパーク マリンピア神戸」開業(兵庫県)
平成12年
2000
- オフィスビルファンド運用開始
平成13年
2001
「日本ビルファンド投資法人」設立
バブル崩壊後、不動産業界は新たなビジネスモデルの構築が求められるようになりました。そこで三井不動産が推し進めたのが、不動産の証券化。「日本ビルファンド投資法人」を設立し、東京証券取引所の不動産投資信託証券市場(J-REIT)へ上場。不動産投資信託のパイオニアとしての扉を開きました。
平成14年
2002
- 「中之島三井ビルディング」竣工(大阪府)
平成15年
2003
- 「青山パークタワー」竣工(東京都)
平成16年
2004
「日本橋一丁目三井ビルディング(COREDO日本橋)」竣工(東京都)
COREDO日本橋の開業を皮切りに、「残しながら、蘇らせながら、創っていく」というコンセプトのもと官民地元が一体となって日本橋地域の活性化と新たな魅力を創造するプロジェクト「日本橋再生計画」がスタートしました。第1ステージとして、商業・オフィスが融合したミクストユースの街づくりを推進してきました。
平成17年
2005
- 「日本橋三井タワー」竣工(東京都)
- 「三井ガーデンホテル銀座プレミア」開業(東京都)
- 「三井不動産レジデンシャル(株)」設立
平成18年
2006
「三井ショッピングパーク アーバンドック ららぽーと豊洲」開業(東京都)
- 「三井ショッピングパーク ラゾーナ川崎プラザ」開業(神奈川県)
- 「三井ショッピングパーク ららぽーと柏の葉」開業(千葉県)
平成19年
2007
「東京ミッドタウン」開業(東京都)
旧防衛庁跡地の開発を進めるにあたり、東京が国際都市としての競争力を高めていくために、働・住・遊・憩が融合した東京ミッドタウンが完成しました。世界中からさまざまな人や企業が集まり、新たな価値創造の舞台となる、これまでにない街づくりを官・民協働で目指しました。
- 「グラントウキョウノースタワー」竣工(東京都)
平成20年
2008
- 「赤坂Bizタワー(赤坂サカス内)」竣工(東京都)
- 「三井アウトレットパーク 仙台港」開業(宮城県)
平成22年
2010
- 「室町東三井ビルディング(COREDO室町1)」竣工(東京都)
平成24年
2012
「ダイバーシティ東京 プラザ」開業(東京都)
- 「横浜三井ビルディング」竣工(神奈川県)
平成26年
2014
柏の葉スマートシティ「ゲートスクエア」開業(千葉県)
2005年つくばエクスプレス開業以降、柏の葉スマートシティにおける街づくりの第1ステージとして、柏の葉キャンパス駅周辺街区の街づくりを進めてきました。その中心となる「ゲートスクエア」のグランドオープンによって、住宅、商業、オフィス、ホテル、ホールなどの都市機能が集積した、複合開発型のスマートシティが本格稼動しました。
「室町古河三井ビルディング(COREDO室町2)」竣工(東京都)
「室町ちばぎん三井ビルディング(COREDO室町3)」竣工(東京都)
「福徳神社」新社殿竣工(東京都)
「COREDO室町2」「COREDO室町3」では、物販や飲食店舗の充実とともに、住宅や映画館といった新たなコンテンツを追加。また、1000年以上の歴史を持つ「福徳神社」の社殿再生により、江戸桜通り・仲通りを中心に新たな人の賑わいを生み出しました。これを契機に「日本橋再生計画」第2ステージがスタートしました。
平成27年
2015
「三井アウトレットパーク クアラルンプール国際空港 セパン」開業(クアラルンプール)
「三井ショッピングパーク ららぽーとEXPOCITY」開業(大阪府)
平成28年
2016
「福徳の森」完成(東京都)
- 「三井アウトレットパーク 台湾林口」開業(台湾)
平成29年
2017
「ワークスタイリング」誕生
「ワークスタイリング」は、時間や場所に縛られない自由なワークスタイルを提供する法人向けサービスとして2017年に誕生。これまでの”本社1拠点”での働き方に加え、ワーカーのワークスタイルに合わせていつでもどこでも自由に利用できるオフィスを全国に展開。従業員の多様な働き方や生産性向上を支えています。
「Mitsui Shopping Park &mall(アンドモール)」オープン
消費行動の変化を捉え、リアル店舗における買い物とネットショッピングの双方の良さをもつリアル店舗共生型の公式通販サイト「Mitsui Shopping Park &mall(アンドモール)」を開設。リアル店舗と通販サイトを融合させたサービスを通じて、お客さま・ご出店者さまとともにショッピング価値の創造に取り組んでいます。
平成30年
2018
「東京ミッドタウン日比谷」竣工(東京都)
街の個性を活かした都心型ミクストユースの街づくりとして、オフィスや商業、ビジネス連携拠点などから構成される大規模複合施設「東京ミッドタウン日比谷」を開業。日比谷というエリアのポテンシャルに、多様な都市機能を掛け合わせ、未来志向の新たな体験や価値を生み出しています。
「55ハドソンヤード」竣工(ニューヨーク)
55ハドソンヤードは、マンハッタンにおける最大級の複合開発である「ハドソンヤード」を構成するオフィスビル群のうちの一棟です。三井不動産として海外事業を拡大していくだけではなく、日本で行っている複合的な街づくりのノウハウを現地事業での付加価値向上に活かしていきます。
- 三井不動産グループ長期経営方針「VISION2025」策定
- 「日本橋髙島屋三井ビルディング」竣工(東京都)
- 「三井ガーデンホテル日本橋プレミア」開業(東京都)
- 「テレビジョンセンター再開発計画(第一期)」竣工(ロンドン)
- 「三井アウトレットパーク 台中港」開業(台湾)
令和元年
2019
「日本橋室町三井タワー(COREDO室町テラス)」竣工(東京都)
オフィス・商業・広場空間・ホール等により構成される大規模複合ビル「日本橋室町三井タワー」が竣工。「日本橋室町三井タワー」の竣工を経て、日本橋再生計画は第3ステージへと進みます。第3ステージでは多くの仲間を巻き込むオープンな街づくりを推進します。
「ハレクラニ沖縄」開業(沖縄県)
ハワイを代表するラグジュアリーホテル「Halekulani」(ハレクラニ)が沖縄へ進出。国内屈指の美しいビーチをもつ沖縄本島の恩納村に、「ハレクラニ沖縄」として開業しました。
- 「三井不動産インダストリアルパーク羽田」竣工(東京都)
- 「MFLP船橋Ⅱ」「MFLP船橋・&GATE」竣工(千葉県)
- ホテル「ハレプナ ワイキキ」開業(ハワイ)
- 1987年開業「ワイキキ パークホテル」をリニューアル
令和2年
2020
「RAYARD MIYASHITA PARK」(東京都)、
「RAYARD Hisaya-oodori Park」(愛知県)開業
公園と商業施設一体型の新商業施設ブランド「RAYARD(レイヤード)」が東京・渋谷と愛知・名古屋に誕生しました。
「様々なヒト・モノ・コトが交わり、それらが複層的に交わることで新しい価値が生まれる場所」という想いを込めた、新たな取り組みです。
「HOTEL THE MITSUI KYOTO」開業(京都府)
二条城の目の前の三井総領家(北家)の邸宅跡地に、三井不動産グループの新たなラグジュアリーホテルとして誕生。250年以上にわたり受け継がれてきた門や景石、灯篭など多くの遺構とともに、この地に脈々と刻まれた「時の記憶」を踏襲しながら、新たに現代に蘇らせました。
- 「MFLP ICT LABO 2.0」開設(千葉県)
- 「Otemachi One」竣工(東京都)
- 「豊洲ベイサイドクロスタワー」竣工(東京都)
- 「三井ガーデンホテル福岡中洲」開業(福岡県)
- 「文京ガーデン ゲートタワー」竣工(東京都)
- 「三井不動産総合技術アカデミー」開校(千葉県)
- 「MGH Mitsui Garden Hotel 台北忠孝」開業(台湾)
- 「三井ショッピングパーク ららぽーと愛知東郷」開業(愛知県)
- 次世代型ライフスタイルホテル「sequence」3物件(MIYASHITA PARK・SUIDOBASHI・KYOTO GOJO)開業
令和3年
2021
「三井リンクラボ新木場1」竣工(東京都)
ラボとオフィスが一体化した三井不動産初の新築ラボ施設です。都心に集積する様々なプレイヤーや異業種とのコラボレーション、人材獲得、ベンチャーキャピタルとの交流等が容易になります。
「MFLP船橋Ⅲ」「MFLP船橋・&PARK」竣工(千葉県)
街づくり型物流施設「MFLP船橋」の集大成として、敷地内3棟目の「MFLP船橋Ⅲ」と「MFLP船橋・&PARK」が竣工。スポーツ施設「三井不動産アイスパーク船橋」を誘致し、地域社会や環境との共生を目指した、三井不動産の「経年優化」する街づくりを物流施設においても実現します。
「三井ショッピングパーク ららぽーと上海金橋」開業(上海)
海外で初めてとなる「ららぽーと」として、またアジアにおける新たなフラッグシップ施設のひとつとして開業。 コンセプト「Brand New Lifestyle Junction」のもと、 「体験」を軸とした時間消費型コンテンツを豊富に取り揃えています。
- コーポレートサイト・ロゴマーク「」マークをリブランド
- 「MFLP鳥栖」竣工(佐賀県)
- 「MFLP所沢」竣工(埼玉県)
- 創立80周年
- 「MFLP大阪交野」竣工(大阪府)
- ホテル「ハレクラニ」リニューアルオープン(ハワイ)
- 「パークウェルステイト鴨川」開業(千葉県)
- 「MIKKE!」本格始動
- 脱炭素社会の実現に向けたグループ行動計画」策定
- ダイバーシティ&インクルージョン推進宣言および取り組み方針を策定
- 「三井ショピングパーク ららステーション上海蓮花路」開業(上海)
令和4年
2022
「NEMU フォレストヴィラ」開業(三重県)
開業55周年を迎えるNEMU RESORTに、プライベート感のある新たなアウトドアリゾートステイが楽しめる「NEMU フォレストヴィラ」が誕生しました。
「三井ショッピングパーク ららぽーと福岡」開業(福岡県)
九州初進出となる「ららぽーと」として、 9つの多彩な“パーク(広場)”や九州最大級のフードゾーンやフードマルシェ、全世代が楽しめる体験型エンターテインメント施設などが集積しています。
- 「オークウッドホテル&アパートメンツ麻布」開業(東京都)
- 「三井ショッピングパーク ららぽーとブキッ・ビンタン シティ センター」開業(マレーシア)
- 「三井リンクラボ柏の葉1」竣工(千葉県)
- 「三井アウトレットパーク 台南」開業(台湾)
- 「MFLP市川塩浜Ⅱ」竣工(千葉県)
- 「三井ガーデンホテル柏の葉パークサイド」開業(千葉県)
- 「50ハドソンヤード」竣工(ニューヨーク)
- 「三井ショッピングパーク ららぽーと堺」開業(大阪府)