• ベンチャー共創

プロトスターによる「“E.A.S.T.”構想」と31VENTURESが連携
東京東側エリアの大企業と協業可能性のあるベンチャー企業の
日本橋への集積を促進し、支援

2018年9月19日
三井不動産株式会社
プロトスター株式会社

三井不動産株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長 菰田正信)は、国内最大級のベンチャーコミュニティ「StarBurst」を運営するプロトスター株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役CEO 前川英麿)による「“E.A.S.T.”(イースト)構想」と連携いたします。

このたびプロトスターが始める「“E.A.S.T.”(イースト)構想」は、東京の東側に集積する様々な産業を革新することに挑戦するベンチャー企業の日本橋への集積を促進し、支援していくことで、ベンチャー企業の爆発的成功と大企業のオープンイノベーションを同時に叶えていくプロジェクトです。

“E.A.S.T.”とは、「Empowering Ambitious Startups in Tokyo」の略でもあり、東京東側エリアで意欲的なベンチャーを勇気づけ、力を発揮してもらう、という意味を込めています。

三井不動産のベンチャー共創事業「31VENTURES(サンイチベンチャーズ)」では、プロトスターによるこの構想に可能性を感じ、連携することといたしました。

31VENTURESでは、これまで「31VENTURES Clipニホンバシ」(以下、Clipニホンバシ)を拠点として、大企業の新規事業創出やベンチャー企業の実証実験などをサポートしてまいりました。今後、大企業の新規事業創出に関しては東京ミッドタウン日比谷に先日オープンした「Base Q」が担うこととなり、Clipニホンバシでは、幅広い領域のベンチャー企業の集積と支援にフォーカスして活動してまいります。

Clipニホンバシをプロトスター社がすでに持つベンチャーコミュニティの拠点とし、さらに三井不動産とプロトスター両社のネットワークやノウハウを活かした新たな活動を興すことで、この地をベンチャー企業にとっての世界的な一大拠点とすることを目指します。


左:プロトスター株式会社 CCO 栗島 祐介、右:三井不動産株式会社 ベンチャー共創事業部長 菅原 晶

ベンチャー企業の聖地としての日本橋

中央区は、2010年以降に設立されたベンチャー企業で、5,000万円以上の資金調達に成功した企業数が70社以上を超え、ベンチャーキャピタルも複数集結しています。また、日本を支える様々な産業の大企業や上場企業が集結していることから、大企業との協業を企図するベンチャー企業が集まり、活動する土壌が育ちつつあります。「“E.A.S.T”(イースト)構想」では、そのような日本橋ならではの土地の利を活かし、渋谷、六本木、五反田など東京西側エリアのITベンチャーの集積に対し、日本橋を中心とした東京東側エリアを新たなベンチャーの一大拠点とすることを目指します。また、この地に集積する大企業で経験を積んだ人材が、自社が属する産業の構造を変えるベンチャー企業として起業する環境を整えていきます。

31VENTURESとプロトスターの取り組みについて

今回のプロジェクト始動に先駆け、2018年2月にはプロトスターがClipニホンバシに活動拠点を移し、両社でベンチャー支援に取り組んできました。これまでに開催したイベントには、半年間で起業家や投資家など延べ参加者数2,800人を超えています。また、ベンチャーコミュニティ「StarBurst」に所属するベンチャー企業のうち、スマートフォンでロッカーの管理を行う新しい荷物の共有サービスを展開する株式会社SPACERや、日本国内におけるクラウドファンディング史上で調達額1位となる1億718万円(2017年7月20日時点)を達成したハイブリッドバイクの企画・製造のglafit株式会社、親子に向けて“本当に合う教育を見つける”サイトを運営する教育図鑑株式会社など、約30社以上がClipニホンバシを拠点に活動を始めました。

三井不動産 ベンチャー共創事業部長 菅原晶 コメント

「ベンチャー企業のコミュニティ運営で実績をもつプロトスターは、大企業が集まる日本橋エリアにおけるベンチャーのコミュニティ形成にとって重要なパートナーです。今まで培ってきた31VENTURESのネットワークやノウハウとともに、当社の本業である街づくりの知見も活かし、オフィスや住環境も視野に入れたベンチャー企業にとって成長しやすい環境を整えていきます。」

プロトスター CCO 栗島祐介 コメント

「我々が支援するベンチャー企業の事業成長は、他領域と異なり、5年~10年の長い時間がかかります。また、ベンチャー・エコシステムを作ろうとする際、ベンチャー企業が入居するオフィスやオフィス近くに借りられる住居など、まさに“街”ごと作らないと真のエコシステムは形成できません。長期スパンでの街づくりに強い三井不動産は、ベンチャー支援においても10年の長期視点で取り組んでおり、日本橋エリアで一緒にベンチャー企業の支援ができることを楽しみにしています。」

三井不動産株式会社 ベンチャー共創事業部 [WEB]http://www.31ventures.jp/

三井不動産は、本業強化・事業領域拡大に向け新産業を創造するため、2015年4月にベンチャー共創事業部を設立しました。ベンチャー共創事業部では、ベンチャー企業向けオフィスの運営や、三井不動産の幅広い商圏と多岐にわたる事業領域をいかし、「資金」「コミュニティ」「支援」の3本柱でベンチャー企業との共創に向けた取り組みを推進しております。これまでに、コーポレートベンチャーキャピタルファンド(「31VENTURES Global Innovation Fund」)を設立、また総額300億のベンチャー投資事業に取り組んでいます。

大企業が集積する日本橋では、新規事業創出を推進する「31VENTURES Clipニホンバシ」を開設、2017年には拡張移転いたしました。2階・3階には、超小型人工衛星を開発する株式会社アクセルスペースのオフィスが入居しています。また、製薬企業が多い日本橋の特徴を活かし、産業創造を強化するため、産官学でライフサイエンス・イノベーションを推進する「一般社団法人LINK-J」を立ち上げました。さらに、長距離・低消費電力のLPWAのLoRaWANを使ったIoTプラットフォームを提供するセンスウェイ株式会社とともにIoTの実証実験を行うなど、様々なベンチャー企業との共創を進めております。


日本橋でのSiteAware社との実証実験

日本橋にあるセンスウェイのゲートウェイ

プロトスター株式会社 [WEB]http://www.theprotostar.co/

"挑戦者支援インフラを創る"ことをミッションに、起業家コミュニティStartBurstの運営や起業家と投資家を繋ぐプラットフォームStartupList、事業会社に対してオープンイノベーションに関する支援を行っています。なかでもHardTech*領域のスタートアップを支援する起業家コミュニティStartBurstには、既に110社以上もの企業が集っており、累計76.2億円以上の資金調達を達成しています。