オープンイノベーション
による新産業の創造

取り組み方針

当社グループは、社会課題を解決し、新たな価値を創造するために、グループ内外の様々な企業や行政と連携・協業することでイノベーションの推進や新産業の創造に取り組んでいます。

新たな価値・市場の創造

ビジネス革新を促す組織と仕組み整備「イノベーションハブ」

ビジネス環境の急激な変化を背景に、企業はIT技術の浸透、デジタル変革(デジタルトランスフォーメーション)によって、経営のあり方やビジネスモデルを転換していくことが求められています。当社では、「産学連携推進部」(2020年度新設)、「DX本部」(2020年度新設)、「ビジネスイノベーション推進部」(2020年度新設)、「ベンチャー共創事業部」(2015年度新設)、「ライフサイエンス・イノベーション推進部」(2017年度新設)の5部門がそれぞれの強みを活かし連携することで、グループ内外におけるイノベーション創出の仕組みを整備し、新産業創造を推進していきます。

イノベーションを支える社内のハブ組織
DX本部

「ITイノベーション本部」を組織強化。最新デジタル技術の知見やデジタル人材の支援により、既存業務の変更、システム先進化、新規事業支援、データ活用化等のデジタル・トランスフォーメーション(DX)を推進します。

産学連携推進部

国立大学法人東京大学と連携をし、八重洲二丁目北地区市街地再開発組合の一員として推進している「東京ミッドタウン八重洲」4階に、都心サテライト拠点「東京大学八重洲アカデミックコモンズ(UTokyo Yaesu Academic Commons)」を2022年10月に開設いたしました。

東京大学八重洲アカデミックコモンズでは、東京大学が社会人向け人材育成プログラムのほか幅広い層の受講生を対象とした様々なプログラムを提供し、新たな教育研究や情報発信の場を提供いたします。また、東京大学と三井不動産が産学協創協定を締結し、2020年から開始している「三井不動産東大ラボ」では、東京大学の知(ナレッジ)と三井不動産が創造してきた場(フィールド)を活用した実践的研究に加えて人材育成にも取り組む方針を掲げており、東京大学八重洲アカデミックコモンズはその取り組みを契機に生まれました。

ビジネスイノベーション推進部

不動産テック領域を中心とした新規ビジネス開発に取り組んでいきます。また、全社から幅広く事業アイデアを募集する事業提案制度「MAG!C」を通じて新規事業創出を促します。

ライフサイエンス・イノベーション推進部

ライフサイエンス領域のエコシステムを、「コミュニティの構築」「場の整備」「資金の提供」を通じて構築することで、イノベーション創出を支援します。また、ライフサイエンス・イノベーション事業部では、「LINK-J」というライフサイエンス分野に従事する方のための、人と情報の交流プラットフォームを構築しています。

ライフサイエンス・イノベーション推進部
ベンチャー共創事業部

オープンイノベーションによる新産業創造を目的に、スタートアップへの投資、協業促進、エコシステム補修、および大企業のイントレブレナー育成支援等に取り組んでいます。ベンチャー共創事業部では、当社グループによる国内外の幅広い事業領域を活用し、「コミュニティ」「支援」「資金」を核として総合的にスタートアップの成長を支えるプラットフォーム「31VENTURES」を展開しています。また、「東京ミッドタウン日比谷」内で、ビジネス創造拠点「BASE Q」を展開しています。「BASE Q」は、新たな価値の創出と社会課題の解決を目指す人々が集うビジネス創造拠点として、様々な設備をそろえ、最先端のテクノロジーやイノベーションのアイデアが集う各種イベントを開催しています。

BASE
31VENTURES
日本橋街づくり推進部

日本橋における産業創造の取り組みの一環として宇宙関連領域のエコシステム形成に取り組んでいます。既存の宇宙産業プレイヤーのみならず、非宇宙企業の宇宙産業参入を促進するオープンプラットフォーム「クロスユー」を設立。JAXAとの連携協定に基づく宇宙ビジネス創出活動に加え、クロスユーの運営諮問委員、サポーターとともにコミュニティ形成を推進し、会員間の連携やイノベーション創出を促進しています。宇宙産業競争拠点として日本橋に「X-NIHONBASHI BASE」を開設し、宇宙ビジネス活動の「場」の提供を行い「機会」の創出をサポートしています。

クロスユー

デジタルを活用して新規事業創出を促す仕組み 事業提案制度「MAG!C」

「三井の進取の気性」「イノベーションを起こすDNA」を起動し、社員個人が有するアイデアを引き出して新規事業創出を促すために、予算・人事・インセンティブ面でのサポートを充実させた事業提案制度で、2018年度からスタートしました。

事業化インキュベーションプログラム

事業提案制度「MAG!C」の最終審査通過案を対象に、事業の「タネ」をビジネスに昇華させるべく、複数の外部パートナーによる伴走メンタリングを受けながら、事業化までを強力に推進するインキュベーションプログラムです。

オープンイノベーション拠点「WARP Studio」

「本社を離れクリエイティブな発想を加速させる」をコンセプトに、オープンラボである「WARP Studio」を東京都中央区八重洲にオープンしました。 事業提案制度「MAG!C」から生まれた新規事業プロジェクトや、グループ会社や提携先ベンチャー企業混成のDXプロジェクトなど、複数の異なるプロジェクトチームが利用しています。 社内外混成チームが効果的に機能するように、オープンかつクリエイティブな雰囲気づくりに努め、イノベーションの加速を図っています。

オープンイノベーション拠点「WARP Studio」
オープンイノベーション拠点「WARP Studio」