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三井不動産株式会社
不動産特定共同事業を活用して戸建住宅分譲を推進
〜機関投資家(明治生命保険相互会社他1社)が出資〜

平成10年4月6日 三井不動産株式会社

 三井不動産は、不動産特定共同事業(匿名組合方式)を活用したものとしては当社で初の戸建住宅分譲事業を実施いたします。

 本事業は、三井不動産は営業者として機関投資家に出資を募り、出資者である明治生命および他1社と匿名組合契約を締結し、出資金を受け入れた後に営業者である当社が戸建住宅分譲を行うものです。

 対象地は、東京都町田市所在の住宅・都市整備公団施行による鶴川第二土地区画整理事業区域内にあり、当社が従前地を所有している仮換地指定済の住宅地(全61区画)での事業となります。

 また、本事業は不動産特定共同事業に生命保険会社の資金が導入される第一号物件となります。投資家にとって資金運用先の広がりが望まれる中、比較的短期のレンジで投資判断をくだしやすい住宅分譲型の事業は、資金運用の対象のひとつとして今後のさらなる展開が期待されます。

 本事業で三井不動産は、匿名組合の営業者の立場から、当社の持つ街づくりや住宅販売のノウハウを最大限に活用し、その対価として営業者報酬を得ることになります。さらに今回は当社が所有する土地で事業を行うため、通常の分譲事業と比較して早期に資金が回収され、その資金を他の事業に投入することで資金回転率の向上を図ることができます。

 三井不動産は不動産のプロフェッショナルとしての知識・経験を生かして、今後とも不動産特定共同事業をはじめ、機関投資家等の資金を活用した事業を組成・展開するなどノンアセットビジネスの事業機会の獲得に積極的に取り組んでいきたいと考えています。

以上

【事業概要】

1.対象物件概要

所在地 東京都町田市真光寺町七号471他
交通 小田急線「鶴川」駅バス15分、徒歩3分
地域地区 第一種低層住居専用地域(建ぺい率50%、容積率100%)
鶴川第二地区地区計画区域内
地目 山林他
対象地積 10,172m2(仮換地地積)
対象区画数 61区画

2.不動産特定共同事業について

(1) 仕組み
匿名組合契約締結 当社を営業者、機関投資家を出資者として、戸建住宅分譲事業を目的とする匿名組合を機関投資家ごとに結成する。
出資 出資者は、事業に必要な資金(土地及び建物資金)を営業者に対し出資する。
投資対象物件取得 当社は、営業者として出資者からの出資金を原資として戸建住宅を建築する。
販売・回収 当社は、営業者として戸建住宅を顧客に販売する。
収入の分配 回収した分譲代金から販売経費・営業者報酬等を控除した金額を、出資者に分配する。

<スキーム図>

(2)事業概要
営業者 三井不動産株式会社
出資者 明治生命保険相互会社他1社
事業スケジュール 匿名組合契約締結 平成10年3月
販売開始 平成10年秋から(予定)
事業期間 約2年間

以上