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世界不動産連盟「世界会長」に
弊社代表取締役会長 田中 順一郎 就任

平成11年5月28日 三井不動産株式会社

 弊社代表取締役会長 田中 順一郎は、日本時間5月29日(現地時間5月28日)、スペイン・セビリアで開催されている世界不動産連盟総会において、同連盟の「世界会長」に就任しますので、お知らせいたします。

 田中 順一郎は、1991年から1993年および1995年から現在に至るまで世界不動産連盟の執行委員を務めており、1996年からは同連盟の定款委員長を兼務しているほか、同年に開催された東京総会では実行委員長も務めるなど、かねてより同連盟の活動・運営に深く携わってまいりました。昨年6月には、ウィーンで開かれた世界不動産連盟総会において「次期世界会長」に選出され、以来約一年間「世界会長」のアンソニー・グラント氏(イギリス)を補佐してまいりました。

 今後は、「世界会長」として、「不動産におけるグローバルマーケットの拡充を目指して」というテーマのもと、世界各国の不動産業における環境整備の推進に取り組むと共に、来年5月から6月にかけて開催されるロンドン総会を主宰する予定です。

 世界不動産連盟は、世界各国の不動産業界の社会的・専門的活動促進のための情報収集や、不動産業界が抱える諸問題の検討ならびに解決等を目的に、1948年にパリを本部として発足した当業界における世界最大の国際組織で、現在加盟国54ヶ国、会員数約4,300名で構成されています。世界の主要都市における総会の開催および地域別(ヨーロッパ、アメリカ、アジア・太平洋地域)不動産会議の開催や、不動産関係の諸問題の調査・研究・討議ならびに情報交換、会員への定期刊行物の発行および国際連合関係の会議への参加など活発な活動を行っています。現在、同連盟の日本支部は、日本の不動産業界の主要14団体、会員数約420名から成っており、高城 申一郎氏(住友不動産株式会社会長)が同支部会長を務めています。

 なお、日本からの「世界会長」選出は、江戸 英雄(1982年〜1983年、元弊社社長)、坪井 東(1991年〜1992年、元弊社社長)に次いで3人目となります。

【世界不動産連盟 概要】

沿革

 世界不動産連盟は、1948年フランスの不動産協会会長ピエール・コルビル氏がフランス、ベルギー、オーストリア、西ドイツ、アメリカの不動産業界に働きかけて発足した不動産業界の国際組織。1949年パリで第1回総会を開催し、その後、毎年5月頃に加盟団体諸国の主要都市において総会を開催している。
 また、同連盟は1954年6月21日以来、国際連合の社会経済理事会への出席を認められてり、国際連合人間居住会議(ハビタット会議)にも参加している。
 現在、ヨーロッパ(アフリカおよび中近東を含む)、アメリカ(南米を含む)およびアジア・太平洋地域にわたる54ヶ国が加盟しており、約4,300名の会員を有している。

目的

  1. 会員の利益の保護および相互援助
  2. 会員の社会的、専門的活動促進のための情報収集ならびに配布
  3. 各国不動産業界が直面する諸問題の検討および解決
  4. 各国不動産業界組織の強化ならびに社会的、経済的地位の向上に資する諸活動

主要活動

  1. 年次総会(毎年5月頃)の開催
  2. 12月ビジネス会議をパリ等で開催
  3. 各地域(ヨーロッパ、アメリカ、アジア・太平洋地域)別不動産会議の開催
  4. 各国不動産業の諸問題に関する調査、研究、討議ならびに情報交換
  5. 不動産業に関連する提言の実施ならびに各国政府に対する働きかけ

日本の不動産業界との関係

 日本の不動産業界は、1959年から世界不動産連盟と関係を持ち、1961年に正式に加盟した。以来、日本支部として例年世界総会に代表団を送っている。同支部ではこれまで1966年に第17回総会、1979年に第30回総会、1996年5月に第47回総会をそれぞれ東京で開催したほか、1989年にはアジア・太平洋地域不動産会議を主催した。今回のセビリア総会には日本支部から約120名が参加している。