首都圏初、建設省の高規格堤防(スーパー堤防)整備事業と
一体施行による大規模プロジェクト全4棟・総戸数815戸の
大規模マンションプロジェクト
『パークシティ市川』を9月上旬より販売開始
平成11年8月31日 三井不動産株式会社
王子不動産(本社:東京都中央区 代表取締役社長:石川 晴樹)および三井不動産(本社:東京都中央区 代表取締役社長:岩沙 弘道)はJR市川駅より徒歩9分(京成本線国府台駅からも徒歩9分)の立地において、敷地面積約2.6ha、全4棟・総計画戸数815戸からなる大規模マンション「パークシティ市川」を9月上旬より販売開始することとなりました。
「パークシティ市川」は安心して快適に生活する住空間を提供するために、暮らしに関する様々なニーズの吸収・分析に努め、より質の高い「住まい方」や自然とふれあう暮らしを提案しています。具体的には、王子不動産の設計ノウハウに加え、三井不動産の主婦を中心としたモニター会員制度「MOC(Mitsui One Hundred Club)」を活用し、グループインタビューやアンケート等で集めた「暮らしの声」を直接商品企画に反映させ、また外構計画をはじめ、自然との共生に十分配慮した計画になっております。
「パークシティ市川」は、建設省が21世紀の治水事業の中核に位置づけている高規格堤防(スーパー堤防)整備事業と民間大規模開発プロジェクトを共同で行う、首都圏初の事例です。建設省の定める基準のもと盛り土を行い、周辺より4〜5m高い位置に堅固な高台の地盤を造成し、眺望が開けて地震や水害に強い、安心で快適な従来なかった街並を新たに創造します。これにより、駐車場や車寄せを地下部分に設置することも可能となり、歩車分離が実現され、構造上・導線的にも安全性を追求した設計になっているほか、低層階の眺望も確保され豊かな景観を提供します。また、建設省の敷地(スーパー堤防内)の利用も一部許可され、地域のコミュニティ形成に貢献する近隣住民も利用可能な公園の整備、将来的に江戸川と一体となり、市川市の新名所となるような数百本のさくらの木を敷地外の堤防斜面に植栽するなど、敷地外まで含めた充実した外構整備が可能となりました。以上の通り、建設省の高規格堤防(スーパー堤防)整備事業と当プロジェクトの一体施行、すなわち治水事業とマンション開発事業を同時に進めることにより、安全性と機能性を兼ね備えた計画的な街づくりが可能となりました。
「パークシティ市川」は、総合設計制度を採用した大規模面開発事業であり、約2.6haの敷地に約60%の公開空地を設け、その広大な敷地の中にもみ・さくら・欅など多様な草木の列植をはじめ、人と自然の共生を考えた外構計画を施し、都心近くでありながら自然回帰できる街・四季を感じる街を創造します。その代表的なものとして、野鳥が飛来するよう実の生る木を植えた「野鳥の森」、風車を設置し風力発電を利用して井水を循環する生物の生息する池「ビオトープ」があり、環境共生に十分に配慮したプロジェクトとなっております。
「パークシティ市川」では、年々高まりつつある永住志向や多様なライフスタイルに応えるサービス提供の充実に注力し、大規模プロジェクトの特性を活かした24時間有人管理のマンション居住者専用のメンバーシップハウス「センターハウス」を活用した育児支援サービスや各種カルチャー教室の企画・運営、日常生活における利便性の向上のためのサービスやケアサポートサービス等からなるライフサポートサービスを導入しています。また、大規模マンションにも関わらず、センターハウス(オートロックシステム採用)のなかを通過しないと原則各住戸にアクセスできない導線となっており、セキュリティにも十分配慮した計画となっています。更に「センターハウス」の地下部分には防災備蓄庫を設置し、万一の災害時には「パークシティ市川」の居住者だけでなく、近隣住民をも救済する防災拠点と位置づけられる予定です。
「ライフサポートサービスの概要」(育児支援サービス)
- 女性の社会進出をサポートする託児所を設置し、月極保育からベビーシッターサービスまで幅広いメニューを用意
実際の託児サービスを体験していただけるよう販売センター内で託児サービスを実施
( カルチャーサポートサービス) - キッチン設備を完備したパーティールームの設置
- 160人収容可能なカルチャーセンターの設置および各種カルチャーの企画・運営 ・入居者とその紹介者が利用できる大小二つのプール
- 入居者専用の自主管理によるハーブガーデン
(デイリーサポートサービス) - 各棟エントランスには宅配ロッカーを設置 ・オリックスと提携し、来客用駐車スペースに2台レンタカーを用意、駐輪場にもレンタサイクルを用意(センターハウスで24時間受付)
- 地下駐車場に3ヶ所洗車場を用意 (ケアサポートサービス)
- センターハウスにて、三井不動産の介護支援事業の情報拠点「ケアデザインプラザ」と提携し介護に関する情報サービスを提供
住戸内はますます高まる永住志向に対応し、ゆとりある暮らしができるよう平均専有面積を約87m2(約26坪)としました。平面的な広さだけではなく、天井高はLD・洋室では2,510mm、LDは高さ約2,200mmのハイサッシュを採用、逆梁により採光の取り方を工夫するなど、空間としての広がり・快適性も確保しました。バルコニーも最大幅2,350mmの広さを確保し、川沿い・高層の眺望を楽しめ、バルコニーも含めた広い生活空間を満喫していただけます。基本設備としては床暖房、24時間換気システム、定額でインターネットが利用可能なNTTのOCN(オープンコンピュータネットワーク)等、最新設備を設置するほか、テレビモニター付インターホン、ブラインド型面格子「トビデールビューテクト」等安全面についても十分配慮するなど高い基本性能も実現しています。タイプ数は全23タイプを用意し、また、住戸タイプによっては、2,3種類のセレクトプランを用意、更に4タイプのカラーセレクトプランを設けるなど、多様化する顧客ニーズへの対応も考えています
以上
【スーパー堤防について】
1. スーパー堤防とは
大都市地域を流れる河川で、計画を上回るような洪水により堤防が壊れて氾濫が起きた場合、街は回復不可能なダメージを受けると思われます。スーパー堤防整備事業は、人口・資産が高度に集積した大都市の洪水による壊滅的被害を防ぐために行われる治水事業です。
2. 経緯
- 昭和62年度
特定高規格堤防(スーパー堤防)整備事業の創設 - 昭和63年度
淀川左岸枚方市出口地区において最初のスーパー堤防が部分完成 - 昭和63年3月
利根川、荒川、多摩川、淀川及び大和川の各水系の高規格堤防設置区間を決定 - 昭和63年4月
利根川下流(矢口地区)、荒川下流(小松川地区)でスーパー堤防事業着手 - 平成3年5月
高規格堤防の円滑な整備の推進を図る「河川法の一部を改正する法律」の公布(平成3年11月施行) - 平成4年度
特定高規格堤防整備事業を高規格堤防整備事業と改称
3.特徴
- 「壊れない堤防」で安全を確保
- スーパー堤防は、土で造られる幅の広い堤防で計画規模を超えるような大洪水によって越水が生じても破堤せず、壊滅的な被害を防ぎます。
- 耐震設計を行うため、地震に対しても安全な堤防です。
- 土地の買収をしないで進める事業
- スーパー堤防は、その上部で通常の土地利用が行えることを前提に盛土する事業であり、完成後は従来通りの土地利用ができるため用地買収を行う必要がない事業です。したがって地権者も土地を手放す必要がありません。
- 水と緑に恵まれた快適な街づくり ・ 従来の堤防は、川と街を区切る大きな壁となっていました。スーパー堤防とすることで、眺望が開け、川辺へのアクセスも便利になり、水と緑に親しめる新しい水辺空間が生まれます。
- 都市整備と一体となって進められる事業
- 治水事業と都市整備事業を同時に進めることにより、機能性と安全性を兼ね備えた計画的なまちづくりが可能になります。
- 土地をより有効に利用することができる
- 従来は堤防としてのみ利用していた土地を公園や緑地・道路などに利用できるほか、地震・火災時等の緊急避難場所の確保等に利用できます。
- 地下空間の有効活用ができる ・ スーパー堤防のため盛土したことによりできた連続した地下空間を、鉄道・道路・光ファイバー通信網など、多目的に利用することにより、地域全体の環境整備を推進します。
【スーパー堤防概念図】
現在の堤防 | スーパー堤防化した場合 | |
水害から街を守る スーパー堤防は、より安全性の高い堤防です。現在の堤防は幅が狭く、洪水時の越水により決壊して大きな水害につながる可能性があります。これに対してスーパー堤防は、恒久的な堤防として治水の役割を果たします。 |
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水辺空間を拡大する スーパー堤防は、豊かな水辺空間を生み出します。現在の江戸川には、河川敷を除くと水辺との接点がほとんどありません。スーパー堤防により、周辺住民が水と親しむことができる空間が飛躍的に拡大されます。 |
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景観が広がる スーパー堤防は、景観を広げます。現在の堤防は、街と河川とを隔てる壁となり、河川景観の妨げとなっています。スーパー堤防は、水面の広がりが眺められる豊かな景観を生み出します。 |
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街並に変化を与える スーパー堤防は、変化のある街並をつくります。江戸川沿川は昔から氾濫原で低平地のため、街並に高低の変化が乏しいといわれます。スーパー堤防は小高い丘や坂を自由に設計できるので、変化とうるおいのある街が誕生します。 |
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【会社概要】
王子不動産株式会社 会社概要
設立 | 昭和34年12月18日 |
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資本金 | 6億円(平成11年3月31日現在) |
本社所在地 | 東京都中央区銀座2丁目15番2号 |
代表者 | 代表取締役社長 石川 晴樹 |
事業内容 |
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従業員数 | 328名(平成11年8月21日現在) |
三井不動産株式会社会社概要
設立 | 昭和16年7月15日 |
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資本金 | 1,344億円(平成11年3月31日現在) |
本社所在地 | 東京都中央区日本橋室町二丁目1番1号 |
代表者 | 代表取締役社長 岩沙 弘道 |
事業内容 |
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従業員数 | 1,392名(平成11年4月1日現在) |
【「パークシティ市川」物件概要】
全体概要
所在地 | 千葉県市川市市川南3丁目2353−6他(地番) | |
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交通 | JR総武線「市川駅」徒歩9分、京成本線「国府台」徒歩9分 | |
敷地面積 | 26,168.87m2(7,916.03坪) | |
用途地域 | 準工業地域 | |
構造 | 鉄筋コンクリート造・一部S造 | |
規模 | 住宅棟4棟 A棟 地上24階 地下1階 B棟 地上24階 地下1階 C棟 地上22階 地下1階 D棟 地上20階 E棟 地上2階 地下1階(センターハウス) F棟 地上1階 (プール管理棟) |
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総戸数 | 総戸数 815戸 | |
住戸タイプ | 74.29m2(2LDK)〜148.74m2(4LDK) | |
基準タイプ | 87m2台(3LDK) | |
全体スケジュール | 平成11年9月 販売開始 平成13年9月竣工 A,B棟(予定) 平成14年4月竣工 C,D棟(予定) 平成13年9月入居 A,B棟(予定) 平成14年4月入居 C,D棟(予定) |
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売主 | 王子不動産株式会社・三井不動産株式会社 | |
設計施工 | 三井建設株式会社 | |
第一期物件概要(予定) | 総戸数 | 253戸(A棟89戸、B棟100戸、C棟64戸) |
予定最多価格 | 4,600万円台、5,200万円台 | |
販売スケジュール | モデルルームプレオープン 平成11年9月11日(土) モデルルームグランドオープン 平成11年10月2日(土) |