三井不動産とコーラスコンピュータ
ビル・マンション等を無線で結び独自の通信ネットワークを構築
次世代型ブロードバンドインターネット接続サービスを広域展開
平成12年6月21日 三井不動産株式会社、株式会社コーラスコンピュータ
三井不動産株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:岩沙弘道)とコーラスコンピュータ株式会社(本社:東京都豊島区、代表取締役社長:山田英二)は、今年秋を目標に、三井不動産グループが所有または運営・管理するビル・マンション等のテナント・入居者に対し、コーラスコンピュータが開発した無線機器を屋上に設置して独自の通信ネットワークを構築することにより、次世代型ブロードバンドインターネット接続サービスの提供を開始いたします。
三井不動産とコーラスコンピュータは、この通信ネットワークの構築を行うことを目的として、合弁会社を設立いたします。会社名は「ビットキャットコミュニケーションズ株式会社」(URLは、http://www.bitcat.com/)とし、今年7月上旬の設立を予定しています。資本金は40,000,000円、出資比率は三井不動産67%、コーラスコンピュータ33%となります。
三井不動産は、グループ全体で全国主要都市を中心に約300棟のオフィスビル、約1,600棟のマンションの他、ホテル・ショッピングセンターなどの施設を所有または運営・管理しています。新会社はこの強みを生かして、電話・CATV・光ファイバーなどの既存通信回線網に依存しない、無線方式のインターネット通信ネットワークを構築し、低料金かつ高品質なインターネット接続サービスを提供いたします。
無線機器は、コーラスコンピュータが提供いたします。この無線機器は、2.4GHz帯の周波数帯を利用して、低コストかつ10Mbps(ISDNダイヤルアップ接続64Kbpsの約150倍)というブロードバンドのネットワーク環境を実現するものです。コーラスコンピュータは、最大5kmの距離間を安定して通信できる無線機器を開発いたしました(特許申請中)。
サービスエリアについては、今年秋に東京都心部にある三井不動産グループが所有または運営・管理するオフィスビル54棟から導入し、順次その他の地域にも広げていきます。また、今後は、同グループが所有または運営・管理するオフィスビル・マンション等だけでなく、同グループ以外の施設に対してもネットワークを拡大していくことを視野に置いています。オフィスビル・マンションを賃貸している所有者の方々、既存の分譲マンションにお住まいの方々にとっても、現在の施設を低コストで新しいIT対応施設にする手法としてもご利用いただけるものと期待しております。
サービスの利用料金は、未定ですが、回線使用料が不要であること、低コストでネットワークが構築可能であることから、マンション入居者向けインターネット接続サービスで月額2,000円程度、オフィスビル入居者向けサービスを月額30,000円程度からと、常時接続としては圧倒的な低価格を目指しております。
三井不動産は、24時間インターネットに接続できる環境は、ますます進展するIT化の中で、社会的なインフラストラクチャーとして不可欠となりつつあるとの認識のもと、より豊かで便利な暮らしとビジネスのため、IT環境の整備に注力しています。今年1月には、同社の国内のオフィスビル全棟を対象に、入居者が複数の通信会社を選択できる通信インフラストラクチャーを整備することを目的として、主要通信会社7グループ(10社)と基本協定を締結しましたが、今回のサービスは、より手軽で低料金のサービスを提供することによって、入居者の選択肢をさらに広げるものと位置づけております。
以上
【会社概要】
三井不動産株式会社
設立 | 昭和16年7月15日 |
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所在地 | 東京中央区日本橋室町二丁目一番一号 |
代表者 | 代表取締役社長 岩沙弘道 |
事業内容 |
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従業員数 | 1,345名(2000年4月1日現在) |
資本金 | 134,428百万円 |
売上高 | 622,751百万円(2000年3月期) |
コーラスコンピュータ株式会社
設立 | 昭和62年10月 |
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所在地 | 東京都豊島区南池袋一丁目10番13号 荒井ビル |
代表者名 | 代表取締役社長 山田 英二 |
事業内容 |
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