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第16回<東京の夏>音楽祭2000
公演提供のお知らせ

平成12年7月5日 三井不動産株式会社

 弊社は、昭和63年以来、毎年<東京の夏>音楽祭の提供を行ってまいりましたが、本年も同音楽祭の公演を提供いたします。

 今回の音楽祭は「映画と音楽〜映画は音楽なしでは生きられなかった」がテーマです。無声映画の時代から、映画館でも撮影現場でも、音楽は映像に合わせて感情を増幅させ、あるいは逆に相反する音楽によって意外な情調を造りだすパートナーとして、常にその役割を果たしてきました。今年のプログラムは、7月6日(木)から7月30日(日)まで、映画における音楽の役割を確認する様々なプログラムが上演されます。

 弊社が本年提供する公演は、同音楽祭のオープニング公演となるオーケストラ演奏付無声映画「新バビロン」(7月6日)です。

 「新バビロン」は、1929年に公開された、ソヴィエト無声映画の最高峰と言われる歴史的名画です。パリ・コミューンが勃興し敗北へと向かうなか、パリの百貨店「新バビロン」の女性店員と兵士とが、時代に翻弄され悲劇的結末を迎える恋の物語です。音楽は、ショスタコーヴィチの記念すべき初映画音楽作品で、本公演は、東京フィルハーモニー交響楽団の演奏により、ショスタコーヴィチの完全版スコアが、無声映画の巨匠、コージンツェフ&トラウベルグによる映像美とともに蘇える、映画ファン、音楽ファンともに必見の公演です。

 同時上映の「爆弾花嫁」は、悲劇作品で知られた佐々木啓祐監督が撮った爆笑喜劇で、金に目のない尺八師匠と、その娘花子、そして2人の弟子をめぐっての騒動を描きます。

 今回で16回目を迎える<東京の夏>音楽祭は、東京で世界各国の優れた音楽を紹介することを目的に、昭和60年にアリオン音楽財団によって始められた音楽祭です。毎年、複数のホールを舞台に開催される本格的なミュージックフェスティバルで、演奏やレクチャー、シンポジウムなどを通して、多角的にテーマを追求しながら、音楽を<文化>として捉えようとするものです。

 弊社は、より豊かな社会とゆとりある生活の実現を目指して芸術文化活動を支援しています。音楽を通じて国際文化交流に貢献する<東京の夏>音楽祭の公演を提供することにより、多くの方々に深い感動の世界をお楽しみいただきたいと考えています。

以上

【提供公演】

オーケストラ演奏付無声映画
「新バビロン」〜ショスタコーヴィチの完全版スコア 日本初演

日時 7月6日(木) 6:30pm
場所 Bunkamuraオーチャードホール
全席指定 C席2,500円〜SS席10,000円

上映作品=「新バビロン」
1928〜1929/モノクロ/サイレント/35ミリ/90分/日英字幕付

脚本・監督 グレゴリー・コージンツェフ&レオニード・トラウベルグ
音楽 ドミトリー・ショスタコーヴィチ
出演 マーク・フィッツ=ジェラルド指揮
東京フィルハーモニー交響楽団

同時上映=「爆弾花嫁」
1935/モノクロ/サイレント/35ミリ/30分

監督 佐々木啓祐
編集 斎藤寅次郎
出演 中村明一(作曲/コンピュータ・プログラミング/尺八
八木美知依(箏)
丸田美紀(箏)

【実施形態】

主催 アリオン音楽財団/朝日新聞社
提供 三井不動産