三井不動産・国際観光会館 八重洲・芝両地区での共同事業について合意
平成12年9月6日 三井不動産株式会社
三井不動産株式会社は、本日開催の取締役会において、株式会社国際観光会館と共同で標記の2つの事業を進めることについて、次のとおり決定いたしましたのでお知らせいたします。
今回決定した内容は、三井不動産が港区芝3丁目に建設中の(仮称)芝3丁目A−2街区ビルおよびその敷地の一部を国際観光会館へ売却し、同社と共同でビル賃貸事業を推進するとともに、国際観光会館が千代田区丸の内1丁目(東京駅八重洲口)に所有するビルの敷地(借地権)の一部を当社が取得し、同じく共同で再開発事業を行うというものです。なお、当社の敷地・建物等の取得・売却価格は同額であり、いずれも約206億円です。
(仮称)芝3丁目A−2街区ビルは、平成14年春に竣工予定であり、地上17階・地下2階のオフィス、ホテル、店舗機能を備えた複合ビルとなります。三井不動産は国際観光会館に(仮称)芝3丁目A−2街区ビルのうち、約41%を売却いたします。なお、同ビルは竣工後、三井不動産と国際観光会館とが共同で運営を行ってまいります。また、当社は同ビル持分のうち、上層階のホテル部分を国際観光会館に賃貸いたします。
また、東京駅八重洲口の現・国際観光会館敷地につきましては、平成14年春(予定)のホテル国際観光の(仮称)芝3丁目A−2街区ビル移転後、現在の建物を解体のうえ、新たに(仮称)八重洲プロジェクトとしてオフィス・商業複合ビルを建築する予定ですが、事業計画の詳細については今後取りまとめることにしております。
(仮称)芝3丁目A-2街区ビル周辺には、NEC本社ビル、オリックス本社ビル、建築中の中央三井信託銀行本店ビルなどがあり、再開発によりオフィス街として大きく変貌している地域です。今回の合意により、国際観光会館はホテル営業を中断することなく、今後大きなビジネス客ニーズが期待できる当地区の最新鋭ホテルに移転することが可能となり、あわせて、オフィスビル賃貸事業を三井不動産とともに営むこととなります。
一方、三井不動産にとって今回推進が決定した(仮称)八重洲プロジェクトは、東京駅八重洲口に面した希少性のある土地における開発事業への参画というだけでなく、当該地が当社の重点戦略エリアと位置付けている日本橋地区への玄関口にあたり、(仮称)東急日本橋店跡地プロジェクト,(仮称)日本橋室町新館プロジェクト等との相乗効果により、八重洲・日本橋地区の更なるポテンシャルアップに繋がることも期待できるなど、たいへん意義の大きいものであります。
以上
【(仮称)芝3丁目A−2街区ビル概要 ・所在】
所在 | 東京都港区芝三丁目51番他(地番) |
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交通 | JR山手線「田町駅」徒歩7分、都営線「三田駅」徒歩3分 |
地積 | 7,679.46m2(2,323.04坪) |
地域地区 | 商業地域・近隣商業地域、防火地域 |
建蔽率・容積率 | 100%/600%・400%(加重平均474%) |
構造・規模 | S造・SRC造・地上17階地下2階 |
建物用途 | 事務所、ホテル、店舗、駐車場 |
延床面積 | 61,078.32m2(約18,476.19坪) |
ホテル客室数 | 243室(シングル186室、ツイン57室) |
駐車場 | 150台 |
予定工期 | 平成12年3月着工〜平成14年4月竣工(工期約25ヶ月) |
事業シェア | 三井不動産:国際観光会館=59:41 |
【(仮称)八重洲プロジェクト概要】
所在地 | 東京都千代田区丸の内1丁目1番44他(地番) |
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交通 | JR「東京駅」八重洲口 徒歩1分 |
地積 | 3,723.72m2(1,126.42坪) |
地域地区 | 商業地域 |
建蔽率・容積率 | 100%/900% |
建物用途 | 事務所・商業複合ビル |
延床面積 | 約40,000m2 |
【位置図】
【(仮称)八重洲プロジェクト位置図】
【三井不動産株式会社】
設立 | 昭和16年7月15日 |
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本社 | 東京都中央区日本橋室町2−1−1 |
代表者 | 代表取締役社長 岩沙 弘道 |
資本金 | 134,433百万円(平成12年3月31日現在) |
事業内容 | オフィスビル、ショッピングセンター、ホテル等の賃貸事業、戸建住宅マンション等の分譲他 |
【株式会社国際観光会館】
設立 | 昭和26年3月22日 |
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本社 | 東京都千代田区丸の内1−8−3 |
代表者 | 代表取締役社長 石津 司郎 |
資本金 | 1,000百万円(平成12年3月31日) |
事業内容 | オフィスビル賃貸事業、ホテル事業 |