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三井不動産 ECO NEWS <オフィス編>
「省スペース型OA紙回収ボックス」に引き続き
オフィスでの分別回収システムを開発・商品化
「三井不動産オリジナル分別回収システム」を中央三井信託銀行他が導入決定

平成12年12月4日 三井不動産株式会社

 三井不動産では、昨年12月にオフィスで発生するOA紙を効率的に分別回収する「省スペース型OA紙回収ボックス」の開発・実用新案登録を完了。その後、OA紙以外のゴミも含めた分別回収を促進する「三井不動産オリジナル分別回収システム」を開発・整備のうえ、当社本社において、商品化を見据え分別回収を実施してまいりましたが、今般、中央三井信託銀行が本年10月に竣工した港区芝三丁目所在本店ビルへ移転(12月4日開業)されるのを機に、同システムを導入することとなりましたのでお知らせいたします。

 「オリジナル分別回収システム」は、各個人のデスクサイドに設置する個人専用のOA紙専用の一次回収ボックス(省スペース型OA紙回収ボックス)と、デスクワゴンにマグネット等で設置する個人専用のOA紙以外の一次回収ボックス、そして20人から30人に1台程度執務スペースに設置する二次回収ボックス(ゴミを9種類に分別)のセットで構成されています。素材に段ボールを採用したことにより、軽量化と低コストも実現しており、従業者20人に1つのニ次回収ボックスの設置と仮定した場合、1人あたり約3,500円で導入することができます。また、効果としてはゴミの分別回収が効率化され、資源の有効活用・リサイクルの促進につながるだけでなく、各個人専用に回収箱を配布し共用のゴミ箱を撤去することにより、執務スペースが整理されることや排出責任が明確になることで環境意識が向上することなどが上げられます。

 「オリジナル分別回収システム」の開発にあたっては、既に昨年12月より当社本社内の全部署を対象にした試行を繰り返し、仕様・価格等につき顧客に商品として提案できるレベルに至ったことから、中央三井信託銀行に同システムの提案を行ったところ、導入に至りました。当社は、中央三井信託銀行から同行本社ビルのプロパティマネジメント業務を受託しておりますが、同システムの導入により、環境に配慮したより快適なオフィス空間を提供することとなります。また、当社が管理・運営するゲートシティ大崎においてもテナント10社からの賛同を得て、各社の一部の部署(400名規模)での使用につき、本年度中の試行実験を開始することが決定しています。
さらに当社は、本社において実際に使用済みOA紙を再資源化するルート(リサイクルループ)を構築しており、具体的な実績として、既に当社分譲マンション折込広告の一部や来年のカレンダー (100%再生紙)等に使用しております。

 三井不動産では、本年3月に東京23区内、従業員数100名以上の企業2,000社に対して、「オフィス・スペースにおける環境意識調査」を実施いたしました。その結果、有効回答率が15.3%と通常のアンケートと比べてもかなりの反応があり、環境に関する企業の関心の高さを確認することができました。また、「現在実施している環境問題への取り組み」という質問では96.4%の企業が何らかの形でごみの分別回収に取り組んでおり、なかでも特に500人以上の企業では、オフィスでのISO14001の取得や環境対策組織の設置が顕著に進んでいることもわかりました。

 「オリジナル分別回収システム」は、こうした顧客ニーズを捉え商品化を目指してきたもので、当社の主力事業の1つであるオフィスビルにおける、環境保全活動(エコライフ)を支援することを目的に開発したものです。なお、この回収システムにつきましては、特許を出願しております。

 三井不動産は、オフィス・住宅・商業施設といった様々な生活空間を提供するとともに、そこにお ける人々の生活や活動を支援するソフト・サービスの開発・提供にも注力しています。特に環境問題においては、先般実用化した住宅における電気製品の待機時消費電力の削減を支援する配線システム「るすいっち」、三井のマンション「ECO仕様」標準化、本分別回収システムと着実に具体的な提案ができるようになりました。今後も環境問題においては、環境保全活動の機会創出およびシステムの構築という観点から、更に積極的に取り組みたいと考えています。

以上

二次回収ボックス OA紙専用一次回収ボックス
その他一次回収ボックス
設置例