三井不動産株式会社は、地権者である株式会社千疋屋總本店と共同で中央区日本橋室町二丁目の三井本館街区（面積約1.4ha）の再開発を進めておりますが、当該再開発計画の超高層複合ビル「(仮称)室町三井新館」の建築確認を5月27日に取得し、31日に工事（既存建物の解体工事）に着手いたしますのでお知らせいたします。（なお、起工式は地上部解体工事が完了する平成14年10月ごろに行う予定です。）
また、施工会社は、鹿島建設株式会社、清水建設株式会社、三井建設株式会社、株式会社錢高組、東レ建設株式会社の共同企業体に決定しました。

　当社はこれまでも日本橋、霞が関、日比谷、新宿の4大拠点を中心に、計画的なアセット戦略のもと、首都圏のオフィスビル事業を展開してまいりました。当該再開発計画の推進は、そうした主力4大拠点のうち、既にリニューアル等を実施している他の3拠点に続いて、歴史的にも当社ならびに三井グループ各社のゆかりの地でもある日本橋地区の再整備がいよいよ具体的に進展するものであります。

　当該再開発計画は「歴史的建築物の保存と開発との両立」を目指した東京都創設の「重要文化財特別型特定街区制度」の適用による容積割増制度を利用しております（適用としては第1号）。
具体的には、平成10年に重要文化財に指定された三井本館の保存により三井本館の床面積相当分の容積加算を受けるもので、合わせて有効な公開空地の確保や景観への配慮を行うことにより合計500％の容積割増の結果、街区の新しい容積率は1,218％となりました。 当該再開発計画はその容積率の中で、超高層複合ビル「(仮称)室町三井新館」（地上38階建：高さ約194ｍ）の建設を行うものであります。まさに「歴史的建築物の保存と最先端建築物の開発との両立」を実現する開発事業であります。

　当ビルのテナントとしては、「マンダリン・オリエンタル、香港」をはじめとして国際的に高い評価を受けている世界的ラグジュアリーホテルグループであるマンダリン・オリエンタル・グループが、「マンダリン・オリエンタル、東京」として日本・東京初進出することが決定しております。

　共同事業者である株式会社千疋屋總本店は、解体工事に伴い、三井本館向かいの三井第三別館へ本店店舗を仮移転して5月7日より営業を開始しています。仮本店での営業は3年以上の期間にわたることから、外装デザインは白を基調として清潔感あふれるものとし、新しい日本橋を演出しております。

　日本橋地区は、古くより歴史・文化・産業の中心地であり、現在、当該再開発計画の他、日本橋一丁目計画（東急百貨店日本橋店跡地再開発、事業主：東急電鉄株式会社、東急不動産株式会社、当社）などにより、都市再生が進行中であります。同エリアに多くのアセットを保有する当社としても両プロジェクトの進捗を通じて、日本橋地区の活性化に寄与すべく鋭意努力してまいる所存です。

以上

【物件概要】

【全体パース】

【位置図】