三井不動産、中目黒GTタワーの持分の売却に関し、
日本ビルファンド投資法人と合意
平成14年8月20日 三井不動産株式会社
三井不動産は、平成14年3月25日竣工済みの中目黒GTタワー(上目黒二丁目地区第一種市街地再開発事業オフィス棟。以下当該オフィスビル)の持分約59.2%の売却に関し、日本ビルファンド投資法人(以下NBF)と合意に至りましたので、お知らせいたします。なお、売却価格については137億6千3百万円であります。
当社は、平成13年3月に当該オフィスビルの保留床2フロア(24,25階)を取得する参加組合員として同再開発事業に参画するとともに、当該オフィスビル全体のマスターリース業務を受託いたしました。その後、同年4月に参加組合員であった旧千代田生命保険相互会社の地位を承継した結果、同社の持分も含め、当該オフィスビルの持分を所有することとなりました。
同再開発事業に参画後、当社は事業の円滑な推進に協力するとともに、ビルディング本部のCS戦略として掲げている「ワーカーズファースト」(“働く人に一番の場所であること”)の視点からオフィスプランの変更(商品企画)を行いました。さらに、当該オフィスビルのテナントリーシングにおいては、日本リーバ株式会社や富士ゼロックス流通株式会社をはじめ、幅広い業種のテナントを短期間で誘致し、竣工時点においては、満室稼動を実現いたしました。これは、当社が培ってきたノウハウに基づく、企業ニーズを的確に把握したテナントリーシング能力に加え、竣工後のプロパティマネジメント(PM)などの総合力が高く評価されたものであり、当該オフィスビルの資産価値向上のみならず、同再開発事業全体の安定化に大きく貢献いたしました。
当社は当初、最小投資による事業機会の獲得という観点から、当該オフィスビル全体のマスターリースとPM業務の受託を目的として、保留床2フロアを保有することを予定しておりましたが、再開発組合からの要請もあり、旧千代田生命の地位を承継いたしました。その後、オフィスプランの変更(商品企画)・テナント誘致など、当社による付加価値創造により、当該オフィスビルの資産価値が向上した結果、収益性の高い優良ビルの取得を目指し、従来より当該物件の取得に関心を示していたNBFとの意向が合致し、今回の合意に至りました。
なお、売却後も当社が当該オフィスビル全体のマスターリースならびにPM業務を担ってまいります。さらに、隣接する中目黒GTハイツ・中目黒GTテラス(同再開発事業住宅棟)の賃貸・管理業務につきましても、グループ会社である三井不動産住宅リース・三井不動産住宅サービスがそれぞれ受託しており、今後も三井不動産グループとして、同再開発事業の安定的発展に尽力してまいります。
当社は、ノンアセットビジネスの伸長・強化を目指しておりますが、これに加え今後、このような事業展開を上場型不動産投資信託とのひとつのモデルケースと捉え、プライベートファンド型投資事業なども含め、不動産の商品特性や投資家のニーズを勘案した種々の投資スキームを通じて、不動産の付加価値創造による収益の拡大を追求してまいります。
以上
【物件概要】
所在地 | 東京都目黒区上目黒2丁目1番1号 |
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交通 | 営団地下鉄日比谷線・東急東横線「中目黒」駅徒歩1分 |
物件概要 | 敷地面積 6,971m2 建築面積 3,158m2 設計管理 株式会社日本設計 施工会社 フジタ大成建設共同企業体 施工 平成14年3月25日 事務所延床面積 30,790m2 専有面積 20,924m2(地上4階〜地上25階) 店鋪専有面積 2,077m2(地下1階,地下2階) |
売却概要 |
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中目黒GT概要図 | こちらをご覧下さい。 |