三井不動産株式会社（本社：東京都中央区日本橋室町2-1-1/代表取締役社長：岩沙　弘道）と三菱地所株式会社（本社：東京都千代田区大手町1-6-1/取締役社長：髙木　茂）は、先般7月23日に埼玉県志木市の慶応義塾志木高等学校寮跡地においてマンション建設の工事に着手いたしましたのでお知らせいたします。

　当プロジェクトは、地上14階建、総戸数337戸の大型プロジェクトです。家族とのかかわりをテーマに商品企画しており、住戸タイプは1LDK（約55m²）〜4LDK（約100m²）までと幅広く、共用部には小さなお子様がいるご家族が安心して住むことができるような、託児所やカフェラウンジ、ミニコンビニ等の施設も設置する予定です。

　敷地面積14,000m²超と広大な当プロジェクトの建設地は、"昭和の電力王"松永安左ェ門氏が慶応義塾に寄贈し、その後、慶応義塾獣医畜産専門学校、慶応義塾農業高校を経て、慶応義塾志木高等学校の高翔寮・有隣寮として使用された、数多くの学生の思い出がつまった歴史ある土地です。また、過去には野火止用水が流れており、現在志木市の自然保全重要地域に指定された希少性の高い樹林地でもあります。

　当プロジェクトの建設にあたり、10,820名もの近隣住民の皆様（慶應高校の緑に想い寄せる会）からこの土地のみどりを残したいという署名を頂戴しました。この市民の皆様の思いと、歴史ある土地の魅力を最大限に生かしたいという事業者としての思いがひとつとなり、行政のバックアップのもと、市民・志木市・事業者が約1年にわたり、"ワークショップ会議"を開催し協議を重ねた結果、野火止用水跡地に該当する敷地西側の既存樹林を次世代へ継承していく「杜」として保全することにいたしました。面積2,000m²を超えるこの「杜」は今後近隣住民の皆様も散策できる保全樹林として地域社会に溶け込んだコミュニティーゾーンを形成します。

　また、近隣住民の皆様に特に愛された、高さ約21m・葉張り約11mの大銀杏については樹木移植技術の第一人者である、吉村金男氏（株式会社吉村造園代表取締役社長/本社：東京都世田谷区瀬田5-4-3）に依頼し、先日移植を完了しており、完成後のマンションのシンボルツリーとしてその美しい姿を後世にも残します。なお、この既存樹林の名称につきましては、今後広く公募し決定する予定です。

　設計・監理には大規模プロジェクトの経験豊富な株式会社三菱地所設計（三菱地所株式会社100%出資、本社：東京都千代田区丸の内3-2-3/取締役社長：島田勝久）があたり、100本を超える既存樹木の高木を残しつつお子様たちが安心して遊んでいただける計画を目指して、ランドスケープデザインの監修には、東京ディズニーランドを手がけ、植栽設計で評価の高い、株式会社愛植物設計事務所（本社：千葉県千葉市/代表取締役社長：山本　紀久）を起用しました。さらに、施工には、環境共生技術で名高い清水建設株式会社（本社：東京都港区芝浦1-2-3/代表取締役社長：野村　哲也）があたります。

なお、当プロジェクトは、今秋販売を予定しておりますが、オリジナルウェブサイト（http://www.mm-shiki.com/）を8月上旬に開設する予定です。

以上

【計画概要】

【物件位置図】

【外観パース】

【大銀杏写真】

【株式会社吉村造園　会社概要】

【株式会社愛植物設計事務所　会社概要】