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「幕張ベイタウン セントラルパーク」「幕張パークタワー」が
「2003年度グッドデザイン賞(建築・環境デザイン部門)」を受賞

平成15年10月2日 三井不動産株式会社、清水建設株式会社

 三井不動産・清水建設をはじめとする共同事業者グループなどが開発を行った「幕張ベイタウンセントラルパーク」、およびセントラルパークの入口に位置する「幕張パークタワー」(ともに千葉県千葉市美浜区所在)が、日本デザイン振興会主催の2003年度「グッドデザイン賞」(建築・環境デザイン部門)を10月1日受賞いたしましたのでお知らせいたします。

 幕張ベイタウンセントラルパークは、事業開始から竣工にいたるまで12年もの歳月を費やし、延べ15人もの建築家が関わった、超高層棟と高層棟合わせて10棟、総戸数1,005戸の大規模プロジェクトです。当プロジェクトは幕張ベイタウンの入口に位置し、JR海浜幕張駅から最初に眺められる街区でもあることから、これらの立地に相応しい景観となることを意識し、街区全体の調和を目指しながら、それぞれの建築が個性を発揮した密度の高いデザインとしました。全体計画としては、並木道を介して街区を3分割し、超高層棟を際立たせるために建物を数種類の高さに限定して構成するとともに、周辺の中層街区との調和を図るためファサードデザインを適宜分節しました。住棟と住棟の間には集会室などの共用施設と中庭を配し、住戸内に光と風を導く良好な環境を創造しました。また、住戸内はライフスタイルの変化にともなう間取り変更が可能なように、専有面積を平均100m2程度と大きくとり、さらに柱型・梁型が極力出ない設計としました。

 幕張パークタワーは、隣接する幕張シータワーとともに幕張ベイタウンのシンボリックな景観を創ることをテーマに、本年3月に竣工しました。当プロジェクトは、幕張ベイタウンの中でも唯一超高層棟が配置された街区に位置しているため、街並みが持っている基本的構成理念を尊重し、周辺の低層住宅との関連性を意識した3層構成からなる外観デザインとしました。躯体の基本構造は、鹿島建設が開発した「スーパーRCフレーム構法」を採用することにより、梁のない室内空間を実現し、天井まで届くハイサッシュを確保し快適な住空間を提供しています。さらに、同構法により、パッシブ制震構造として地震時の揺れを制御し、安全性を高める造りにもなっています。また、住戸内は設備幹線を共用部廊下に集中配置することにより、設備更新を容易にし、将来的なライフスタイルの変化による間取り変更が可能な設計とし、特に最上部6層は天井高さ3mの高規格とし、ユーザーが自由に間取りを決定できるフリープラン対応住戸としました。

 なお、幕張ベイタウンは、平成11年にパティオス1〜13番街、15〜18番街がグッドデザイン賞のアーバンデザイン賞を受賞しております。(事業者:千葉県企業庁、幕張ベイタウン住宅事業者グループ、幕張ベイタウン事業推進組織 デザイナー:幕張ベイタウン事業推進組織)

*「グッドデザイン賞」は、1957年に通商産業省によって創立された「グッドデザイン商品選定制度」(通称Gマーク制度)を母体とする、我が国唯一の総合的デザイン評価・推奨制度です。この制度は、形の美しさだけではなく、「品質の良さ」「使いやすさ」「商品としてのバランスの良さ」といった観点から毎年ある一定数の「デザインが優れたものごと」を選び、その選ばれたものをもって生活者や産業などに働きかけ、社会全体をより豊かな方向へと誘導していこうとするものです。制度創設以来「デザインが優れたもの」として選定し推奨してきた総数は、約28,000点にも及んでいます。(詳細は財団法人日本産業デザイン振興会ウェブサイト、http://www.g-mark.org/をご覧ください。)

以上

【物件概要】幕張ベイタウン セントラルパーク

所在地 千葉県千葉市美浜区打瀬
建築主 三井不動産株式会社、三井物産株式会社、
鹿島建設株式会社、清水建設株式会社、
興和不動産株式会社
デザインディレクター 曽根幸一(曽根幸一・環境設計研究所 代表取締役)
大村虔一(宮城大学 事業構想学部 教授)
デザイナー 秋元和雄、芦原太郎、穴井伸二、石嶋寿和、植本俊介、
大村虔一、大行征、小多泰博、木下誠一、小林芳樹、曽根幸一、
田村慎一、西海哲哉、光井純、山口道孝
施工・施工 清水建設株式会社、鹿島建設株式会社
用途 住宅
敷地面積 32,507m2(約9,833坪)
延床面積 115,211m2(約34,851坪)
階数 地上9〜33階(一部地下1階)
構造 RC造
総戸数 1,005戸
スケジュール 平成3年1月着工、平成15年3月竣工(街区竣工)

【外観写真】幕張ベイタウン セントラルパーク

【物件概要】幕張パークタワー

所在地 千葉県千葉市美浜区打瀬
建築主 三井不動産株式会社、三井物産株式会社、
鹿島建設株式会社、清水建設株式会社、
興和不動産株式会社
デザインディレクター 曽根幸一(曽根幸一・環境設計研究所 代表取締役)
大村虔一(宮城大学 事業構想学部 教授)
小多泰博(鹿島建設)
デザイナー 光井純、田村慎一、佐藤知己、佐々木智之
施工・施工 鹿島建設株式会社
用途 住宅
敷地面積 14,520.16m2(約4,392坪)
建築面積 1,120.97m2(約339坪)
延床面積 31,735.79m2(約9,600坪)
階数 地上33階 地下1階
構造 RC造
総戸数 226戸
スケジュール 平成13年1月着工、平成15年3月竣工

【外観写真】幕張パークタワー