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「パークコートニ子玉川」
平成16年度 「緑の都市賞 国土交通大臣賞(施設緑化部門)」受賞

平成16年10月5日 三井不動産株式会社

 三井不動産株式会社が開発した「パークコートニ子玉川(東京都世田谷区・総戸数79戸)」が、本日、財団法人都市緑化基金主催の平成16年度「緑の都市賞 国土交通大臣賞(施設緑化部門)」を受賞いたしました。

 「緑の都市賞」は、財団法人都市緑化基金が、『都市の環境改善や景観の向上等に取り組み、樹木や花などの「みどり」を用いて、緑あふれる環境づくりや街並みづくりに成果をあげている市民団体や企業、公共団体等を表彰する』もので、昭和56年から毎年行われており、今年で24回目を迎えます。

 「パークコートニ子玉川」は、世田谷の第一種低層住居専用地域の閑静な住宅街に位置する、名庭園・旧幽篁堂(ゆうこうどう)庭園跡に建設されました。旧庭園は、池を中心とした回遊式庭園で、樹高20mを超えるケヤキや、アカマツ、モミジなどの高木をはじめ、多数の植物が生育し、庭石や石造品も残っていました。

 計画にあたっては、造園デザインで実績のある株式会社石勝エクステリアの外構設計のもと、一部の庭石や石造品を保存・再利用するとともに、この貴重な緑を保全し、地域の景観、風景を壊さずに次世代に承継することを第一に考えました。また、居住者はもとより、ここを訪れる人や周辺住民の方々など、すべての人々に美しく心地のよい緑の空間を提供することを目指しました。

 具体的には、敷地内のすべての樹木を建設前に事前調査し、残存の判断と移植計画を策定しました。そして、総合設計制度を活用することにより、建物外壁面を敷地境界から後退させ、敷地外周部に公開空地となる遊歩道を設け、この遊歩道を中心に、ケヤキや、アカマツ、モミジ、カヤノキ、ヤマモモなどの高木を含んだ約150本の樹木と地被植物類を保存しました。

 さらに、多品種のツバキを移植したのに加え、新たに、アオダモ、ナツハゼ、ツリバナなどの高木類約380本や、リュウノヒゲ、キチジョウソウ、クマザサなどの下草のほか、エビネ、ホトトトギス、シュウメイギク、クサソテツ、ギボウシなどの草花を植え、四季の彩りを添えました。

 そして、将来にわたって、多くの緑を維持し、愛着を持って育ててもらうことを願って、都市緑地保全法に基づく緑地協定の認可を世田谷区から受けるとともに、緑化のコンセプトや望ましい庭の有り方などの説明を居住者に行いました。

 また、建物の外壁についてもアースカラーを基調とした濃茶系のボーダータイル貼りとすることで、樹木の緑や周辺の景観との調和に努めました。

 なお、当物件は、本受賞のほか、2004年度グッドデザイン賞(財団法人日本産業デザイン振興会主催・平成16年10月1日発表)も受賞しております。

 当社は、今後も、当物件のような「環境との共生」を意識したプロジェクトの供給に努めるとともに、「住宅CS N0.1カンパニー」を目指し、「商品クオリティ(ハード)」と管理を含めた「サービス(ソフト)」の向上を図りながら、不動産の付加価値を創造し、魅力ある都市づくりを行って参ります。

以上

【パークコート二子玉川 物件概要】

所在地 世田谷区玉川4-39
事業主 三井不動産株式会社
デザイン設計 株式会社ウィ・アンド・エフ 代表 藤原益男
光井純アンドアソシエーツ建築設計事務所 代表取締役 光井純
株式会社坂倉建築研究所 最高顧問 阪田誠造
株式会社石勝エクステリア 設計室長 庄島正興(外構)
設計施工 東急建設株式会社
株式会社石勝エクステリア(外構)
敷地面積 7,319.86m2
延床面積 10,449.59m2
階数 地上5階
総戸数 79戸(共同住宅)
専有面積 84.22m2〜156.79m2
販売価格 7,520万円〜19,480万円
事業スケジュール 平成14年5月 着工
平成14年6月 販売開始
平成15年8月 竣工