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使用済み蛍光灯の完全リサイクルシステムを構築

平成16年11月10日 三井不動産株式会社、野村興産株式会社、
日本貨物鉄道株式会社、日本通運株式会社、株式会社都市環境エンジニアリング

 三井不動産株式会社(東京都中央区日本橋室町・代表取締役社長:岩沙弘道)、野村興産株式会社(東京都中央区日本橋堀留町・代表取締役社長:兼丸敞)、日本貨物鉄道株式会社(東京都千代田区飯田橋・代表取締役社長:伊藤直彦)、日本通運株式会社(東京都港区東新橋・代表取締役社長:岡部正彦)、株式会社都市環境エンジニアリング(東京都港区元赤坂・代表取締役社長:伊藤憲男)は、今般、三井不動産株式会社が運営するオフィスビルから排出される使用済み蛍光灯の完全リサイクルシステムを構築しました。

 従来、オフィスビルから排出される使用済み蛍光灯は、産業廃棄物として処理されるか、リサイクルしても蛍光灯に含まれる水銀を完全に再生することができませんでした。当リサイクルシステムでは、ガラスやアルミニウムを再生・再利用するのはもちろんのこと、国内水銀生産シェア100%の野村興産の特殊技術を用いることにより、水銀についても、分別精製し、再び蛍光灯の材料として再利用します。これにより、民間のオフィスビルから排出される蛍光灯のリサイクルとしては国内初となる、完全なリサイクルループが可能になります。

 今回当リサイクルシステムを導入したビルは、新宿三井ビル、霞が関ビル、日比谷三井ビル、三井本館など、三井不動産が都内に保有もしくは運営するビル17棟で、年間のリサイクル量は約10トンになります。

 今後は、三井不動産が都内に保有するビルはもちろんのこと、運営管理するビルにおいても当リサイクルシステムを導入し、最終的には全国のビル約270棟での展開を目指して参ります。

 なお、三井不動産では、従来より、古紙を再生紙やトイレットペーパーにリサイクルする独自のリサイクルシステムの構築や、プラスチックなどの不燃物のサーマル(熱)リサイクルの導入など、資源の再利用を積極的に進めており、当リサイクルシステムの導入によって、都内で保有するビルから排出されるごみのリサイクル率は60%を超えることになります。今後も、オフィスビル・住宅・商業施設等といった様々な生活空間を創造・提供していく企業として、環境問題により一層積極的に取り組んで参る所存です。

【蛍光灯リサイクルの流れ】

都市環境エンジニアリングが、使用済み蛍光灯を収集運搬(および一時保管)
  ↓
日本貨物鉄道が、北海道「北見駅」まで鉄道貨物輸送
  ↓
日本通運が、「北見駅」から野村興産のイトムカ鉱業所(北海道常呂郡留辺蘂(るべしべ)町)までトラック輸送
  ↓
野村興産が、独自の処理技術を用い、使用済み蛍光灯を水銀・アルミニウム・ガラスに分別し、完全リサイクルを実施

以上