新規大型商業施設を積極展開
ショッピングセンターからライフ・ソリューション・コミュニティへ
首都圏で5施設を06年秋〜07年春に開業
平成17年2月1日 三井不動産株式会社
三井不動産株式会社は、新規大型商業施設の積極的な展開を図ってまいります。具体的には、06年秋から07年春にかけ、首都圏で以下の5施設を相次いで開業させる予定です。
<店舗面積・数:約76,000m2(約23,000坪)、約300区画>
06年秋開業 (神奈川県川崎市幸区)
柏の葉キャンパス駅前プロジェクト
<店舗面積・数:約36,400m2(約11,000坪)、約170区画>
06年秋開業 (千葉県柏市)
豊洲プロジェクト
<店舗面積・数:約60,000m2(約18,000坪)、約200区画>
06年秋開業 (東京都江東区豊洲)
ららぽーと横浜
<店舗面積・数:約83,000m2(約25,000坪)、約300区画>
07年春開業 (神奈川県横浜市都筑区)
東京ミッドタウンプロジェクト(六本木防衛庁跡地)
<店舗面積・数:約20,500m2(約6,200坪)、約150区画>
07年春開業 (東京都港区赤坂)
※施設名称はすべて「仮称」
<添付資料1:プロジェクト概要参照>
計画地は、非常に厚い商圏人口を誇る首都圏郊外の都市型生活者の居住地、特に国道16号線周辺や、都心部・都心湾岸部で、いずれも新たな人口増加も引き続き見込める成長性の高いエリアに位置します。また、ターミナル駅前や新線開業・幹線道路整備が進む等、いずれも交通利便性の高い厳選された立地です。<添付資料2:展開マップ参照>
これら大規模商業施設の展開にあたっては、「ライフ・ソリューション・コミュニティ」という当社が考える商業施設に対する新しいコンセプトにより、施設の開発・運営を行ってまいります。
「ライフ・ソリューション・コミュニティ」とは、お客様にとって、単に「モノ」を手に入れる場にとどまらず、人との豊かなコミュニケーションや、一人ひとりのライフスタイルの実現などを含めた、日々変化するお客様の幅広いニーズやウォンツを満たす機能を兼ね備えた商業施設のことです。日本において「モノ」が既に充足し、人は、「モノ」だけでなく、双方向のコミュニケーションや様々な体験・経験を通じ、より自分の人生を豊かにしてくれる「場所」や「時間」を求める時代になったという認識のもと、以下の考え方で施設づくりを進めてまいります。
(2)テーマに沿った様々なソリューションゾーンの構築
(3)コミュニティ形成への取り組み
(1)お客様参加型マーケティングによる施設の共創
開発段階から、地域住民の参加によるグループインタビューやモニター組織による調査を実施し、各エリアの特性や志向を浮き彫りにしながら、「ライフ・ソリューション・テーマ」を複数設定します。開業後もお客様の生の声を聞くことができる仕組みを持つことにより、「ライフ・ソリューション・テーマ」を進化させ、常にお客様のニーズ・ウォンツが反映された施設を維持していきます。
(2)テーマに沿った様々なソリューションゾーンの構築
各々の地域で求められている「ライフ・ソリューション・テーマ」に沿って、幅広い機能を組み合わせたゾーンを展開し、相乗効果を発揮していきます。
<主なライフソリューションテーマと展開イメージ>
首都圏有数の約5,000坪弱(飲食等含)の食関連ゾーンの展開
柏の葉キャンパス駅前プロジェクト:<からだをいやす・つくる・きれいになる>
「LOHAS(*)」による健康と美のゾーンの展開
*lifestyles of health and sustainabilityの略、健康と環境を志向するライフスタイルを意味する。
豊洲プロジェクト:<くつろぐ・彩る・招く>
都心生活者のゆとりのあるリビングライフゾーンの展開
ららぽーと横浜:<つくる・学ぶ・発表する>
4,000坪を超える一大カルチャーゾーンの展開
東京ミッドタウンプロジェクト:<感じる・交流する・創り出す>
緑の中で、ホテル・美術館・レストラン・ショップ等のコンプレックスが生み出す憩いの空間の展開
なお、各施設とも現状、シネマコンプレックスや美術館等の施設誘致を予定しており、物販・飲食以外の文化・エンタテーメントとしての情報発信性を高めています。
(3)コミュニティ形成への取り組み
当社LALAガーデンつくばで一部試行している「LaLaクラブ」(お客様が中心となり運営するコミュニケーションサークル組織)のような活動やお客様・出店者参加型イベントの実施等による「コミュニティ形成」の促進、また、お客様が多世代で一緒に来街いただけるようなハード・ソフト創りを図り、人と人との豊かなコミュニケーションに貢献します。
この結果、単に「モノ」を売る場にとどまらず、人との豊かなコミュニケーションや、一人ひとりのライフスタイルの実現をサポートすることとなり、派生して発生する消費需要の喚起や関連消費の拡大にも結びつき、お客様からの高い支持を獲得することができると認識しています。
施設計画は、何度来ても飽きない「居心地」や「癒し」を重視した快適空間の創出をテーマにしています。特に、緑や水(海)等の屋外環境を活かし、自然を体感できるようにしたり、散歩道や溜まり場、子供の遊び場など、公園のようなコミュニティ機能を持たせます。建物については、各々異なる建築家(デザイナー)を起用し、地域の特性を踏まえたオリジナリティの高いものとしています。<添付資料3:建築家(デザイナー)一覧、建築コンセプト参照>
なお、5施設とも隣接エリアでは、数百戸単位の住宅が開発されます。当社ノウハウを生かした「街づくり」の発想のもと、街並み・環境づくり等のハード面のみならず、今後はサービス機能やコミュニティ等のソフト面においても、連携を検討してまいります。
当社はかねてより、郊外型大規模商業施設をはじめ、都心型商業施設、地域密着型商業施設、アウトレット等、地域やお客様の特性にあわせて、様々な施設を多面的に展開しております。今後は「ライフ・ソリューション・コミュニティ」の具現化を通じ、より支持され、競争力を持ち続けられる商業施設の開発運営を引き続き目指してまいります。
以上
<添付資料1>
【プロジェクト概要】
所在 | 神奈川県川崎市幸区堀川町72-1他 |
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交通 鉄道 車 |
JR川崎駅直結予定 第一京浜「競馬場前」交差点より約1.3km、「元木」交差点より約1.2km 国道1号「尻手」交差点より約0.8km |
敷地面積 | 約72,000m2 (約22,000坪) |
建物規模 | 地上6階、地下1階建 |
延床面積 | 約174,000m2 (約53,000坪) |
店舗面積 | 約76,000m2 (約23,000坪) |
店舗数 | 約300店舗 |
駐車場台数 | 約2,000台 |
商圏人口 | 0-5km圏:約45万世帯 約95万人、0-10km圏:約119万世帯 約250万人 |
開業予定 | 06年秋 |
周辺開発 | 分譲住宅(667戸、07年春竣工予定)、 オフィスビル(計画規模、竣工時期等未定) |
所在 | 千葉県柏市 柏都市計画事業 柏北部中央地区 一体型特定土地区画整理事業150街区 |
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交通 鉄道 車 |
つくばエクスプレス「柏の葉キャンパス」駅(05年秋開業予定)徒歩1分 常磐自動車道「柏」ICから2.4km |
敷地面積 | 約42,000m2 (約12,600坪) |
建物規模 | 地上4階建 (駐車場 地上7階建) |
延床面積 | 約159,000m2 (約48,000坪) |
店舗面積 | 約36,400m2 (約11,000坪) |
店舗数 | 約170店舗 |
駐車場台数 | 約2,400台 |
商圏人口 | 0-5km圏:約11万世帯 約30万人、0-10km圏:約39万世帯 約103万人 |
開業予定 | 06年秋 |
周辺開発 | 分譲住宅(約800戸、竣工時期等未定) |
所在 | 東京都江東区豊洲2丁目土地区画整理事業地内(6街区、4-1街区) |
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交通 鉄道 車 |
東京メトロ有楽町線・ゆりかもめ「豊洲」駅徒歩3分 首都高速9号深川線枝川出口から1.1km、木場出口から2.5km |
敷地面積 | 約67,500m2 (約20,000坪) |
建物規模 | 地上5階 地下1階建 |
延床面積 | 約170,000m2 (約51,000坪) |
店舗面積 | 約60,000m2 (約18,000坪) |
店舗数 | 約200店舗 |
駐車場台数 | 約2,000台 |
商圏人口 | 0-5km圏:約33万世帯 約66万人、0-10km圏:約155万世帯 約306万人 |
開業予定 | 06年秋 |
周辺開発 | 分譲住宅(1,490戸、08年竣工予定) |
所在 | 神奈川県横浜市都筑区池辺町4035-1 |
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交通 鉄道 車 |
JR横浜線「鴨居」駅徒歩7分 第三京浜「港北」ICから約2.5km、東名高速「横浜青葉」ICから約4km |
敷地面積 | 約100,000m2 (約30,000坪) |
建物規模 | 地上3階(一部4階) 地下1階建 (駐車場 地上6階建) |
延床面積 | 約215,000m2 (約65,000坪) |
店舗面積 | 約83,000m2 (約25,000坪) |
店舗数 | 約300店舗 |
駐車場台数 | 約4,300台 |
商圏人口 | 0-5km圏:約24万世帯 約59万人、0-10km圏:約106万世帯 約252万人 |
開業予定 | 07年春 |
周辺開発 | 分譲住宅(約700戸、07年秋竣工予定) |
所在 | 東京都港区赤坂9丁目内 |
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交通 鉄道 |
都営大江戸線・東京メトロ日比谷線「六本木」駅直結予定、 東京メトロ千代田線「乃木坂」駅徒歩3分、 東京メトロ南北線「六本木一丁目」駅徒歩8分 |
敷地面積 | 約78,400m2 (約23,700坪) |
建物規模 | D棟(ミッドタウンウエスト):地上8階地下3階建(商業:地下1階〜3階) E棟(ミッドタウンフロント):地上13階地下3階建(商業:地下1階〜2階)他 |
延床面積 | 総延床面積 約569,000m2 (約172,000坪) 商業部分延床面積 約57,000m2 (約17,000坪) |
店舗面積 | 約20,500m2 (約6,200坪) |
店舗数 | 約150店舗 |
駐車場台数 | 業務・ホテル・商業施設用合計 約800台 |
商圏人口 | 0-5km圏:約39万世帯 約74万人、0-10km圏:約202万世帯 約404万人 |
開業予定 | 07年春 |
周辺開発 | オフィス、賃貸住宅(530戸予定)、ホテル(ザ・リッツ・カールトン)等 07年春グランドオープン予定 |
注)計画概要等については、あくまで現時点での想定であり、建物規模等は変更になる可能性があります。
<添付資料2>
<添付資料3>
【建築家(デザイナー)一覧、建築コンセプト】
建築家(デザイナー) | RICARDO BOFILL (スペイン) |
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代表作品 | 東京銀座資生堂ビル、青山パラシオタワー、カルチェ本社(フランス:パリ)、バルセロナ空港(スペイン:バルセロナ)等 |
建築コンセプト 等 | 大屋根を街づくりのコンセプト「再生」の象徴とし、「大屋根のある街」という建築コンセプトのもとに、ターミナル駅前でありながら、大きな広場等の開放空間を多数備え、人々が集ってコミュニケーションを交わしたり、日常生活の中で憩い、安らげる空間を創造します。 |
建築家(デザイナー) | RTKL INTERNATIONAL LTD (アメリカ) |
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代表作品 | ららぽーと船橋、横浜ベイサイドマリーナショップス&レストランツ、ガーデンウォ〜ク幕張、ラ・フェット多摩南大沢、Colombo(ポルトガル)、Centro Oberhausen(ドイツ) |
建築コンセプト 等 | ・「LOHAS」をコンセプトに、緑の雛壇と曲線の壁、大階段で構成される緑溢れる外部環境と、トップライトから降り注ぐ陽光や豊かな植栽によるインナーと感じさせないオープンな内部環境を創造します。 ・また、全体的に落ち着いた色・素材を採用し、暖かみのある空間構成とし、新しいコミュニティの場として演出します。 |
建築家(デザイナー) | JOHN LOW (アメリカ) |
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代表作品 | ららぽーと船橋、The Vianna Do Castelo Project(ポルトガル)、Luz Del Tajo Shopping Center (スペイン)、Blue City(ポーランド)等 |
建築コンセプト 等 | ・造船ドック跡であることから船をモチーフとした建物デザインを採用。曲線形船形の建物と直線的な建物の組み合わせにより、変化に富んだ空間を創出します。 ・また広場状に整備される造船ドック跡を商業施設空間に取り込み、海辺の立地特性を活かした都心生活者のライフステージを提供します。 |
建築家(デザイナー) | THE BUCHAN GROUP (オーストラリア) |
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代表作品 | Chadstone Shopping Centre、NO.1 Martin Place、Bondi Junction 等 (いずれもオーストラリア) |
建築コンセプト 等 | ・「NATURAL SLOW LIFE」を基本コンセプトに、緑豊かなランドスケープと、ガラスウエーブウォールを採用した洗練された建物デザインを融合させ、いつまでも快適性を失わない持続性の高い空間を創造します。 ・ランドスケープ計画においては、街づくり全体で約300本の既存樹木を保存・活用し、シンボルとなるセンターコート、敷地周囲の緑道、森の駐車場を整備します。 ・同社はこれまで日本国内における作品はなく、日本初進出となります。 |
建築家(デザイナー) | <商業施設部分> COMMUNICATION ARTS ,INC (アメリカ) 隈研吾建築都市設計事務所 |
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代表作品 | <COMMUNICATION ARTS,INC> Bugis Junction(シンガポール)、Werthem Village(ドイツ) <隈研吾建築都市設計事務所> ONE 表参道、LVMH大阪 |
建築コンセプト 等 | ・JAPAN VALUEの開発ビジョンのもと、タワー棟外装には障子の格子をモチーフとしたテラコッタタイルを施したり、モール内部は木調の仕上げとするなど、日本的な要素を随所に取り入れることにより、上質な空間作りを目指します。 ・Diversity on the Greenの開発コンセプトに基づき、地区計画面積の約4割にあたる4ヘクタールを、人々が憩うことのできる緑地とします。 |