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「LAZONA(ラゾーナ) 川崎」プロジェクト起工式の挙行について

平成17年2月2日 株式会社 東芝、東芝不動産株式会社、三井不動産株式会社

 株式会社 東芝(代表執行役社長 岡村 正)、東芝不動産株式会社(代表取締役社長 谷川 和生)および三井不動産株式会社(代表取締役社長 岩沙 弘道)は、JR川崎駅前の東芝 川崎事業所(旧堀川町工場:所在地 川崎市幸区堀川町72番地)跡地において、商業・住宅・業務で構成される複合開発を推進して参りましたが、このたび着工に向けた準備が整い、商業ゾーンならびに住宅ゾーンの起工式を本日挙行いたしました。

 また、本プロジェクトによって新たに誕生する街全体の名称を今般「LAZONA(ラゾーナ) 川崎」と決定しました。
「LAZONA」とは、「Lazo(スペイン語で縁、繋がり、絆、結合を表す語)」と「Zona(スペイン語で地域を表す語)」を組合せた造語です。街づくりのコンセプトである「人と人の関係のあり方の再生」、「人と自然の関係のあり方の再生」、「自然な自分に再生」の3つの「再生」に込めた、「人と人」、「人と自然」等の「縁・繋がり・絆」を「Lazo」で表現しています。さらに、1908年(明治41年)に電球の生産を開始し、100年近くにわたって人々のライフスタイルの発展に寄与する製品・技術を送り出してきたこの土地と社会との関係が、将来も変わらず繋がっていくとの意味合いも併せて表現しました。

 首都圏のターミナル駅前に残された敷地面積約11万m2の広大な土地を活用した本プロジェクトは、1)敷地中央部分(約72,000m2)の商業ゾーン、2)敷地東側部分(約17,000m2)の住宅ゾーン、3)敷地南西部分(約10,000m2)の業務ゾーンの3つのエリアから構成されます。商業ゾーンについては、東芝が、東芝不動産、三井不動産の両社に定期借地(借地期間20年)にて土地を貸与し、両社が建物を建設して保有するとともに、商業施設の事業者として商業テナントへの貸与と施設の運営を行います。住宅ゾーンについては、東芝不動産と三井不動産が分譲住宅事業者として土地・建物を販売する予定です。
竣工時期は、商業ゾーンが2006年秋、住宅ゾーンが2007年春の予定です。

 商業ゾーンは、JR川崎駅の自由通路とデッキで直結します。「屋根のある街」という建築コンセプトのもと、スペインの建築家リカルド・ボフィル(Ricardo Bofill)氏が設計を担当し、都心の駅前でありながら、大きな広場等の開放空間を多数備え、人々が集ってコミュニケーションを交わしたり、日常生活の中においてほっとできる場を提供しています。

 店舗面積は約76,000m2(約23,000坪)で、首都圏有数の食ゾーン(店舗面積約16,000m2<5,000坪弱>を予定)をはじめ、店舗数が約300におよぶ大規模商業施設となります。ターミナル駅前の利便性を生かしたバラエティ豊かな業種業態の専門店の集積や、地域住民の日常生活を支えるデイリーゾーンの構築等、多様なニーズに対応した新しいタイプの商業施設です。なお、すでに、店舗としては、食のゾーンに食品スーパーとして株式会社三和が、園芸・ペット・日用雑貨の大型店として株式会社ユニリビングが、日々の生活をサポートする大型家電量販店として株式会社ビックカメラが、シネマコンプレックスとして株式会社東急レクリエーションが、スポーツクラブとしてコナミスポーツ株式会社の出店が内定しています。また、約250席の多目的ホールも出来る予定です。

 住宅ゾーンは、東京や、横浜へのアクセスにも優れたターミナル駅前の恵まれた立地にあり、なおかつ新たに設ける公園をはじめ豊かな緑化空間に包まれた総戸数667戸の都市型住宅として誕生します。最新のオール電化設備を備え、セキュリティ面と合わせた安全面だけではなく、環境面にも配慮した住宅となります。販売については、今春開始する予定です。

 さらに、本プロジェクトの開発に合わせて、日中は歩行者が施設内を自由に往来できる南北と東西の都市動線を整備するとともに、川崎市により駅前交通広場の新設と周辺道路の拡幅整備が行われます。これにより、周辺地域から駅方面へのアクセスが向上し、今まで事業場として外部から遮断され、駅と周辺を分断していた敷地が外部に開かれた空間へと生まれ変わります。

 東芝 川崎事業所は、1908年(明治41年)に東芝の前身である東京電気株式会社 川崎工場として稼動し、1945年(昭和20年)には堀川町工場と改称され、電球、蛍光ランプ、受信管、X線管、ブラウン管、半導体など、様々な新製品・新技術を世の中に送り出してきました。近年は、事業場としての機能を製造拠点から技術開発拠点に移してきましたが、2000年(平成12年)3月に製造・技術開発の事業を終息しました。
今回、東芝グループと三井不動産が共同で不動産開発を行うことで、当計画地が21世紀の時代に適合した新たな姿に再生を果たし、地域の利便性向上と川崎駅周辺の活性化に繋がるように取り組んでいきます。

<添付資料1>
【街づくりのコンセプトと街の名称について】

LAZONA(ラゾーナ)川崎 ロゴ

*街づくりのコンセプトと街の名称について

  1. 街づくりのコンセプトを策定するにあたり、まず、21世紀の新たな時代姿を3つ設定しました。1つ目は20世紀が「近代化・工業化が社会を支えてきた時代」であったことに対して、21世紀が「人と自然の調和をはかる時代」であること。2つ目は「人と人」の関係、「自分と社会」の関係を回復していく時代であること。3つ目は、「ものの豊かさ」から「思い出づくり」の時代であるというものです。
  2. この時代設定をもとに、街づくりのコンセプトを「再生」としました。この「再生」には3つの意味を込めています。それは、「人と人」の関係のあり方の「再生」。「人と自然」の関係のあり方の「再生」。そして、自然な自分に「再生」という意味です。
  3. この3つの「再生」に込めた、「人と人」、「人と自然」等の「縁・繋がり・絆」を「Lazo(スペイン語で縁・繋がり・絆・結合を表す語)」で表現し、スペイン語で地域を表す「Zona」と組合せ、街の名称を「LAZONA(ラゾーナ)川崎」としました。

<添付資料2>
【各施設概要および特徴】

土地利用計画図

各施設の概要

  商業ゾーン 住宅ゾーン
事業者 東芝不動産・三井不動産 東芝不動産・三井不動産
敷地面積 約72,000m2 約17,000m2
(提供公園約1,000m2含)
階数 地上6階、地下1階 地上34階、地下1階
延床面積 約174,000m2
(駐車場約2,000台、駐輪場約3,200台)
約81,000m2(総戸数667戸)
着工時期 2005年4月 2004年12月
竣工時期 2006年秋 2007年春
設計・デザイン 山下設計、リカルド・ボフィル 鹿島建設
施工 清水建設 鹿島建設・鉄建建設

商業ゾーンの特徴

  1. 店舗面積約16,000m2(5,000坪弱)の首都圏有数の食関連店舗の集積
    1階を中心に、首都圏有数の規模を誇る約7,000m2(約2,000坪)の食物販ゾーンを計画。駅前の利便性を最大限に生かし、「和洋中問わず幅広いジャンルの食品を扱う食物販ゾーン」、「日常の食生活をより豊かにする食品スーパー(テナント名:株式会社三和)」、「昼夜問わず気軽に楽しめるフードコート」などで構成。また、4階を中心に、「様々なニーズに対応できる多種多様なレストラン・カフェ(約9,000m2<3,000坪弱>)」の誘致を検討中です。
  2. 日々の生活のサポート機能
    2階、3階には、新たなファッション・ライフスタイルを提供するアパレルや雑貨などの専門店を計画。東側1階から4階に、家電量販店(テナント名:株式会社ビックカメラ)を、また、1階には都市型ホームセンター(テナント名:株式会社ユニリビング)を計画。
  3. 大型のアミューズメント施設
    4階には、大型のアミューズメント施設を計画。
  4. 時間消費型のエンターテインメント施設とコミュニティーの場の提供
    5階には、シネマコンプレックス(テナント名:株式会社東急レクリエーション)、スポーツクラブ(テナント名:コナミスポーツ株式会社)、多目的ホールを予定。
  5. 広場などのコミュニティスペース
    敷地北側には緑地ゾーンを形成し、周辺環境との調和を図るとともに、四季折々の自然が感じられ、来街者の憩いの場となる広場(「四季の道」)および、子供達が安心して遊べるオープンスペース(「キッズパーク」)などを計画。川崎駅周辺には従来存在しなかったコミュニティスペースの場とする予定です。

住宅ゾーンの特徴

  1. 駅前立地による優れた交通利便性(駅徒歩3分、東京駅へ17分、横浜へ9分、羽田空港へ14分)と、商業施設併設による生活利便性。
  2. 豊富な緑地スペース
    駐車場の屋上緑化や、約1,000m2の敷地北側の提供公園の緑など、駅前でありながらも、憩い・潤いのある生活を演出。
  3. お客様のライフスタイルに対応するさまざまなプランバリエーション
    34階建ての超高層と14階〜16階建ての中層棟の組み合わせによる667戸の都市型住宅。3LDKのファミリータイプを中心に、1LDKから4LDKまで、お客様の多様なライフスタイルに対応。
  4. 次世代型住宅(オール電化)
    最新のIHクッキングヒーター、ヒートポンプ式電気給湯器による床暖房などを標準装備。
  5. 高度なセキュリティシステム
    監視カメラ、ダブルオートロック、24時間常駐有人管理などの高度なセキュリティシステムを装備。

<添付資料3>
【テナント会社概要】

コナミスポーツ株式会社(スポーツクラブ)
本社所在地 東京都品川区東品川4丁目10番1号
代表者氏名 代表取締役社長 山本 治男
事業概要 「コナミスポーツクラブ」のブランドで全国展開。川崎駅東口においても営業中。施設数205施設、会員数851千人(2004年12月末現在)と、日本で一番多い施設数と会員数を有するスポーツクラブ。
PRコメント 「楽しみながら運動をする空間」を提供し、お客様のハイクオリティライフの実現を強力にサポートいたします。
株式会社三和(食品スーパー)
本社所在地 東京都町田市森野3丁目15番22号
代表者氏名 代表取締役 小山 克己
事業概要 スーパーマーケット(SM)、スーパースーパーマーケット(SSM)、スーパーセンター(SC)を神奈川県、東京都に42店舗展開中。最近は約1000坪のSSMをショッピングセンター内に積極的に出店。売上高は約1,100億円(2004年度)。
PRコメント 高鮮度・高品質の食材提供や、マルシェ感覚の賑わいを演出した売場作りなど、これまでのSANWAをさらにグレードアップしたSSMを目指します。
株式会社東急レクリエーション(シネマコンプレックス)
本社所在地 東京都渋谷区桜丘町2番9号 
代表者氏名 代表取締役社長 長谷川 勝弥
事業概要 東急グループ内のエンターテイメントシーン創造事業の一翼を担う。映像事業部門では、シネマコンプレックス「109シネマズ」を全国8サイトで展開中であり、平成17年にはさらに3サイトを開業予定。また今後は、主要都市部を中心に10スクリーン以上の大型シネコンを積極的に展開予定。
PRコメント 1フロアに10スクリーンを配置し、”人に優しい”ゆとりのあるシネマスタイル”を提供する、時代を見据えた最上級のシネマコンプレックスを目指します。
株式会社ビックカメラ(家電量販店)
本社所在地 東京都豊島区高田3丁目23番23号
代表者氏名 代表取締役社長 新井 隆二
事業概要 全国に21店舗を展開。年間売上4,582億円(2004年8月期・グループ合算)。主な事業内容は、カメラ、パソコン、AV、通信機器、家電製品、時計宝飾、メガネ・コンタクト、寝具、酒、ギフト用品、玩具、スポーツ用品、マウンテンバイク等、取扱品目約50万点に及ぶ商品の販売。ポイントカードサービスを提供し、現在1,500万人のカードホルダーを有する。
PRコメント 当社は豊富な品揃え、安さ、親切丁寧な接客は勿論の事、さらに省エネ商品の普及に拘り、また電子マネー「スイカ決済」等、時代の最先端の技術・サービスをどこよりも早く導入しています。それらを考慮し、更に進化した当社の集大成をここ川崎でお見せします。ご期待ください。
株式会社ユニリビング(ホームセンター)
本社所在地 千葉県千葉市美浜区中瀬2丁目6番地ワールドビジネスガーデンマリブイースト15階
代表者氏名 代表取締役社長 三野村 和雄
事業概要 主にホームセンター「ユニディ」の名称で、首都圏を中心に17店出店。最近では売場面積2000坪を超える大型店舗も積極的な展開。売上高は約285億円(2003年度)。三井不動産株式会社の100%子会社。
PRコメント ターミナル駅「川崎」の駅前プロジェクトにふさわしい新たなライフスタイルを提案する都市型ホームセンターを目指します。

<添付資料4>
【事業スキーム図】

<添付資料5>
【リカルド・ボフィル(Ricardo Bofill)氏 経歴】

1939年スペイン、バルセロナ生まれ。1963年タジェール・デ・アルキテクトゥーラをバルセロナに設立、その後パリ・ニューヨーク等様々な国に進出し、現在では世界中で活躍している建築家である。
建築単体ではなく都市計画的なグローバルな視点を持つ建築家として世界各国の都市計画に参加している。一方で個々の建築においては、西欧の石造建築に見られるclassicな表現をベースに、それをmodernにアレンジさせる等、きめ細やかなデザイン表現を行うことができる建築家である。本計画における『屋根のある街』というコンセプトはまさに、都市計画的なアプローチとその下でヒューマンスケールなきめ細やかさを両立させた彼ならではの街作りの手法である。
(代表作)バルセロナ国際空港、ユナイテッドアローズ原宿本店、銀座資生堂ビル

<添付資料6>
【全体完成予想パース】

<添付資料7>
【ロケーションマップおよび計画地周辺航空写真】

ロケーションマップ

計画地周辺航空写真