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開発面積約6万m2 約4,000戸の共同住宅・公共施設等から構成される
「芝浦アイランド地区プロジェクト」が本格始動

平成17年2月23日 芝浦アイランド地区街づくり推進協議会

 独立行政法人都市再生機構と民間事業者8社(三井不動産株式会社、三菱商事株式会社、オリックス・リアルエステート株式会社、住友商事株式会社、株式会社新日鉄都市開発、伊藤忠都市開発株式会社、株式会社ケン・コーポレーション、大和ハウス工業株式会社)は、芝浦アイランド地区街づくり推進協議会を組織し、東京都港区芝浦4丁目において、民間事業者が建設する約4,000戸の共同住宅、港区が整備する公共施設等から構成される、開発面積約6万m2の「芝浦アイランド地区プロジェクト」を官・公・民一体となって推進しております。
昨年12月には全街区の事業者が決定し、平成19年3月の街開きに向け、いよいよ本格始動いたしました。

芝浦アイランド地区の位置付けと街づくりのイメージ

 当地区は、JR田町駅から徒歩8分の周囲を運河に囲まれた場所に立地します。都心エリアの定住人口回復と、良好で活力に満ちた親水性豊かな都市環境の改善のため、多様な都市型住宅と公共施設等の整備を推進する地域として、東京都により都心居住のモデル地区に位置付けられ、平成11年には高層住居誘導地区に全国で初めて指定されています。

 本プロジェクトでは、東京都のこの上位計画に基づき、四方が運河に囲まれた計画地の特徴を生かしながら、「水と緑のアイランド」という新たな地域イメージを創造し、美しく安全で快適な街づくりを目指しています。

 当地区は、分譲住宅2街区・賃貸住宅2街区の4つの街区から構成されます。開発を推進するにあたっては、地区全体で連携を図り、一体的な街づくりを行うため、基盤整備を行う都市再生機構も含めた開発事業者全社で街づくり推進協議会を発足させました。街並みデザインなどに関する共通のルールをつくり、地区全体として統一感のある街並みを形成するとともに、東京都や港区等行政との連携も図りながら、芝浦地区全体の活性化に貢献するよう努めて参ります。

 また、歩行者通路や歩道状空地などのオープンスペースを地区全体で協調して整備するとともに、東京都による耐震護岸の整備も行われ、街開きする平成19年3月には、芝浦アイランドを1周する緑豊かな約1.3キロの遊歩道が完成し、地区内外の歩行者の往来や回遊性を生み出す歩行者ネットワークが形成される予定です。さらに、街区公園や広場状空地など連続した緑のネットワークを形成することにより、地区全体が表情豊かな開放感のある緑あふれる憩いの空間として生まれ変わります。

 施設計画については、高齢者や子育てをする女性も安心して都心生活を送れるような施設づくりを行っています。幅広い年齢層や家族構成、ライフスタイルに応える住まいを提供するとともに、様々なスタイルの高齢者対応住宅を用意しています。また、地区内外の居住者の都市生活を支えるスーパーマーケットや医療クリニック等の生活利便施設、幼稚園・保育園が一体化した公益施設など、居住環境として必要な機能も備わる予定です。

各地区の概要

 芝浦アイランド地区は、A1・A2・A3の3つの街区からなる敷地面積約4.5万m2の北地区と、敷地面積約1.6万m2の南地区から構成され、地区全体で総戸数約4,000戸、人口約10,000人の街として誕生します。

 北地区は、都市再生機構(当時は都市基盤整備公団)が平成13年に東京都から取得した後、行政との開発条件等の調整を経て策定したマスタープランに基づき、事業を推進している地区です。都市再生機構は基盤整備を行うとともに、民間事業者の新たな事業機会を創出するため、A1・A2・A3の3つの街区ごとに公募し、それぞれ分譲および賃貸住宅を供給する民間事業者を決定したうえで、事業全体が円滑に推進するようコーディネートを行っています。また、南地区は新三井製糖株式会社から三井不動産をはじめとする民間事業者6社が平成14年に取得し、一体的な街づくりを行うため、北地区と協調し事業を推進しています。

 A1・A3街区では、都市再生機構の民間供給支援型賃貸住宅制度により民間事業者が都市再生機構から定期借地(借地期間70年)にて土地を賃借し、両地区合わせて約2,000戸の賃貸住宅を建設・供給します。また、A2街区と南地区では、民間事業者が両地区合わせて約2,000戸の分譲住宅を建設・供給します。

 住宅の商品企画としては、DINKSやファミリーを中心に、シングル層や郊外からの戸建買い替え層など、幅広いターゲット層に応える豊富なプランバリエーションを用意しています。また、A1街区にスーパーマーケット等を誘致するのをはじめ、A3街区には、医療クリニックモールや老人介護施設、シニア住宅等を建設し、さらに、港区により幼稚園と保育園の一体化施設及び児童高齢者施設としての公益施設が整備されるなど、地区外の居住者も利用可能な生活利便施設や、少子高齢化社会に対応した施設も出来る予定です。

 なお、分譲住宅は、第一弾としてA2街区に建設する地上49階、総戸数833戸の超高層マンション「芝浦アイランド グローヴタワー」を今春販売する予定にしております。

芝浦アイランド地区での街づくりと「ブロックリノベーション(地区・街の刷新)」

 本プロジェクトにおける街づくりは、都市再生における世界的な潮流のひとつとされている、3つのコンセプト(1.デザインのコントロール、2.ジェネレーションミックスと市民の参加、3.周辺とのつながりの重視)を基本とする「ブロックリノベーション(地区・街の刷新)」という思想にも通じる取り組みです。

 本プロジェクトにおけるブロックリノベーションの具体的な取り組みとしては、次のようなことが挙げられます。
街並みデザインに関しては、光井純アンドアソシエーツ建築設計事務所のデザイン監修のもと、デザインの方向性を示すデザインガイドラインを策定することにより、建物外観、植栽、照明計画など地区全体でデザイン調整を行い、芝浦地区のシンボルとなる新たな都市景観を形成します。

 また、以前よりこの土地に生育していたプラタナスの大樹を地区のシンボルツリーとして街区公園に移植・保存したほか、旧都電の操車場のなごりであるレール等を歩行者空間にデザインモチーフとして再利用するなど、この土地の歴史を継承した広場空間等のコミュニティスペースを創出します。

 以上のように、本プロジェクトでは、当地区において住民の交流を生み出す「ジェネレーションミックス(世代間交流)のある街」「サスティナブル(持続可能)な街」の実現を目指します。今後は海外のブロックリノベーションの開発事例なども参考にしながら、この地区で実現した交流を周辺一帯に波及させ、当地区を含めた芝浦地区全体の活性化に向けた取り組みをハード・ソフト両面で継続して行って参ります。

 なお、芝浦アイランド地区プロジェクトにつきましては、ウェブサイト(http://www.shibaura-island.com)にて、ブロックリノベーションにつきましては、ウェブサイト(http://www.shibaura-br.com)にてご覧いただけます。

以上

<添付資料1>
【芝浦アイランド地区の事業経緯と計画概要】

1.事業経緯

昭和62年 「芝浦・港南地区住宅市街地整備総合支援事業(現 住宅市街地総合整備事業)整備計画」の大臣承認
平成11年 「高層住居誘導地区」の全国第一号の指定
平成13年 都市基盤整備公団(現 都市再生機構)が東京都より北地区用地取得
平成14年 三井不動産(株)他5社が新三井製糖(株)より南地区用地取得
平成15年 都市基盤整備公団の公募により三井不動産(株)他5社がA2街区民間事業者として決定
都市基盤整備公団の公募により三井不動産(株)他3社がA1街区民間事業者として決定
平成16年 芝浦アイランド地区街づくり推進協議会発足
区道310号線(渚橋・汐彩橋)開通
都市基盤整備公団の公募により三井不動産(株)他4社がA3街区民間事業者として決定
平成19年 芝浦アイランド地区街開きを予定

2.計画概要

北地区

A1街区
事業者 三井不動産(株)、
(株)ケン・コーポレーション、
(株)新日鉄都市開発、
オリックス・リアルエステート(株)
敷地面積 11,280.04m2(3,412.21坪)
用途 民間賃貸住宅、生活利便施設(スーパーマーケット等)
建物規模 地上48階建 総戸数880戸 
住戸タイプ スタジオタイプ・37m2〜4LDK・229m2 
竣工予定 平成19年3月
*募集開始時期未定
A2街区
事業者 三井不動産(株)、
三菱商事(株)、
オリックス・リアルエステート(株)、
住友商事(株)、
(株)新日鉄都市開発、
伊藤忠都市開発(株)
敷地面積 12,595.60m2(3,810.16坪)
用途 民間分譲住宅(名称「芝浦アイランド グローヴタワー」)
建物規模 地上49階建 総戸数833戸
住戸タイプ 1LDK・47m2〜3LDK・178m2
竣工予定 平成19年3月
販売開始予定 平成17年春
A3街区
事業者 三井不動産(株)、
大和ハウス工業(株)、
(株)ケン・コーポレーション、
(株)新日鉄都市開発、
オリックス・リアルエステート(株)
敷地面積 13,846.67m2(4,188.61坪)
用途 民間賃貸住宅、医療クリニック、老人介護施設、シニア住宅等
建物規模 1,000〜1,100戸程度(詳細未定)
竣工予定 平成20年度
*募集開始時期未定
公益施設
事業者 港区
敷地面積 1,800m2(544.5坪)
用途 幼稚園と保育園の一体化施設、児童高齢者施設 
建物規模 地上4階建
竣工予定 平成19年3月
公共施設
事業者 独立行政法人都市再生機構
整備する
公共施設
区画道路、街区公園、人道橋
竣工予定 平成19年3月

南地区

事業者 三井不動産(株)、
三菱商事(株)、
オリックス・リアルエステート(株)、
住友商事(株)、
(株)新日鉄都市開発、
伊藤忠都市開発(株)
敷地面積 16,557.42m2(5,008.61坪)
用途 民間分譲住宅(名称「芝浦アイランド ケープタワー」)
建物規模 地上48階建 総戸数1,094戸
専有面積 1LDK・44m2〜3LDK・167m2
竣工予定 平成19年1月
*販売時期未定

<添付資料2>
【計画地案内図・航空写真】


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<田町駅方向から計画地を望む>

<添付資料3>

土地利用計画図 [PDF:130KB]

<添付資料2>
【完成予想イメージパース】