*「東京ミッドタウン」については、以下のURLで詳しく紹介しています。 <添付資料6>
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建物概要 | 構造規模 | RC造 地上1階地下1階 |
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延床面積 | 約1,930m2(約583坪) | |
用途 | 展示スペース・飲食店舗 | |
展示面積 | 約500m2(約151坪) | |
設計 | 安藤忠雄建築研究所+日建設計 | |
企画・運営 | 財団法人三宅一生デザイン文化財団 |
「デザイン」とは、どのようなことを意味するのでしょうか。
「21/21 DESIGN SIGHT」(トゥエンティワン・トゥエンティワン デザインサイト)は、そのことを模索する日常の様々な「視点」(SIGHT)、新しい「視点」に出会う、デザインの活動拠点となるものです。
デザインとは、たとえば、日々の希望を内包する血の通った表現活動です。あるいは、デザインとは、驚きや喜びを人々に届ける活動でもあります。このようなデザインの意味を改めて掘り下げながら、「21/21 DESIGN SIGHT」は、広くデザインの可能性をとらえ、育んでいきます。
ここでは、通常であれば「デザイン」の切り口ではとりあげられることが稀な「日常に潜むもの」や「こと」、行為に関しても、積極的に焦点を当てていきます。時に、「これもデザイン?」といった驚きが生じる機会もあるかもしれません。その驚きの先に、子どもから大人に至る幅広い人々が「デザイン」に目を向け、刺激的な時間を有することができることを重視していきます。
具体的には、展覧会やワークショップなどを通した様々なプログラムを予定しています。同時に、「東京ミッドタウン」周辺はもちろんのこと、国内外の企業や研究組織とのネットワークも大切にしながら、ここ東京から世界に向けた発信を続けていきます。そして、これらの活動を通して、日々の生活に潜む楽しさや驚き、心に響くコミュニケーションや一片のユーモアにも触れることのできる、生き生きとした空気に包まれた時間を創出していきます。
訪れるたびに様々な考えを巡らせることのできる、デザインの拠点。「21/21 DESIGN SIGHT」は、2007年春の誕生です。
三宅一生デザイン文化財団
(21/21 DESIGN SIGHT 設立準備室)
どこまでも自由で、活力にあふれたもの。それが「デザイン」ではないかと思います。「21/21 DESIGN SIGHT」では、枠をこえ、あらゆるジャンルのものづくりの人々と一緒になって企画を構想し、つくりあげていきます。つねに前へ向かう視点をもちつづけていれば、過去に培われたデザインの力は自ずとそこに集まり、新しい輝きを放つと信じています。
三宅一生
我々の生活は、言うまでもなく多くの人の知恵とその歴史の上に成り立っています。日常気づかないあたりまえのことの中に、さまざまなデザインがすでに存在しています。通常、我々が「デザイン」と意識しているデザインは、デザインの中でもほんの一部に過ぎません。21世紀は、日常の無意識に接しているこの多くのデザインに「気づく」時代になるでしょう。「21/21 DESIGN SIGHT」は、特別な場所ではなく、日常と繋がっているデザインの拠点となって、多くのデザインが発見される場所になると思います。それはつまりデザインにおいてもっとも大切なことは、デザインとは何なのかを問い続けることだからです。
佐藤卓
東京に初めて誕生するデザインの拠点「21/21 DESIGN SIGHT」の立ち上げに参加できてたいへん光栄です。「21/21 DESIGN SIGHT」は既にデザインと認識されたものを展示する施設ではなく、世界の「モノ・コト」をデザインという視点でとらえ直して再編集し、見せて行くものです。緑の公園を通り抜けるとそこにある低層で地下に広がる美しい建物が、新しいデザインの視点を日常に溶け込ませて、伝えてくれます。
深澤直人
1938年広島生まれ。70年三宅デザイン事務所設立。73年よりパリコレクションに参加。三宅の服作りの基本「一枚の布」は、身体と、平面の布と衣服との可能性の追及であり、伝統と革新、手の技と最新技術の駆使が彼の一貫した姿勢である。93年スタートしたPLEATS PLEASEは、機能と汎用性をかね揃えた現代生活のための服。これはパリのポンピドウーセンターで現在開催中の、所蔵コレクションによる企画展“BIG BANG”に、衣服デザインとしては初めて所蔵・展示されている。98年からは藤原大はじめ新チームと共に、一体成型によるものづくりである“A- POC”(A Piece of Cloth)の研究に乗り出し、一本の糸が服になるまでの新しいプロセスに挑戦しつづけている。その他、国内外にて数多くの展覧会や作品集をつうじて表現活動を展開。
2004年2月文部科学省より認可を受け、三宅一生デザイン文化財団発足。
1955年東京生まれ。1979年東京芸術大学デザイン科卒業、1981年同大学院修了、株式会社電通を経て、1984年佐藤卓デザイン事務所設立。
主な仕事はグラフィックデザインを中心に、ニッカ・ピュアモルト、ロッテ・キシリトールガム、明治おいしい牛乳などの商品デザイン、BS朝日、金沢21世紀美術館、首都大学東京などのVIデザイン、NHK教育「にほんごであそぼ」TV番組の企画・アートディレクションの他、プロダクトデザイン、ブランディングなど活動は多岐にわたる。著書に「SKELETON」(六耀社)「デザインの解剖」シリーズ(美術出版社)。
1956年山梨県生まれ。1980年多摩美術大学卒業。1989年渡米しデザインコンサルティング会社IDEO(サンフランシスコ)で8年勤務後帰国、IDEO東京支社を設立。2003年に独立しNaoto Fukasawa Designを設立現在に至る。
近作はau/KDDIの携帯電話INFOBARや無印良品の壁掛け式CDプレーヤー、家電、雑貨の新ブランド±0など。2005年4月にイタリアの家具メーカー、B&B Italia, Driade, Magis, Danese, Artemideから新作を発表し話題となる。日本の大手メーカーのデザインコンサルティングを手がける他、イタリア、ドイツのメーカーとのプロジェクトも多数。過去のデザイン賞は米国IDEA金賞、ドイツif賞金賞、英国D&AD金賞、毎日デザイン賞などを含み50賞を超える。著書には「デザインの生態学」(東京書籍)、「デザインの原形」(六耀社)。武蔵野美術大学教授、多摩美術大学客員教授、東京大学大学院学際理数情報学特別講師。
1941年大阪生まれ。独学で建築を学び、1969年に安藤忠雄建築研究所を設立。
環境との関わりの中で新しい建築のあり方を提案し続けている。
代表作に「光の教会」、「アルマーニ・テアトロ」、「フォートワース現代美術館」、「地中美術館」など。79年「住吉の長屋」で日本建築学会賞、93年日本芸術院賞、95年朝日賞、02年AIAゴールドメダル、京都賞、03年文化功労者、05年UIA(国際建築家連合)ゴールドメダル、他多数受賞。 1991年、ニューヨーク近代美術館、1993年、パリポンピドーセンターにて個展開催。イェール、コロンビア、ハーバード大学の客員教授歴任。1997年より、東京大学教授、2003年より、名誉教授、 2005年より特別栄誉教授。著書に、「建築を語る」、「連戦連敗」など。阪神・淡路震災復興支援10年委員会の実行委員長として被災地の復興に尽力し、「瀬戸内オリーブ基金」を2000年に設立。植樹活動を続けている。
基本構想担当/アドヴァイザー。
大阪生まれ。プロデューサー、株式会社北山創造研究所・代表。
『ON AIR(渋谷)』、 『函館西波止場』、 『徳島市東船場ボードウオーク』、 『亀戸サンストリート』、 『小田急・海老名ビナウォーク』、 『名古屋・アスナル金山』 などのプロデュースをはじめ、多くの楽しみ・賑わい環境の開発を手掛ける。また現在、和歌山県わかやまアドバイザー会議委員、横浜市文化芸術・観光振興による都心部活性化検討委員会委員をはじめ、全国各地において公共プロジェクトにも携わる。著書に「実感思考」、「まちづくりの知恵と作法」、「発想の原点 プロジェクトビジネスの創造」、「24365東京」などがある。