三井不動産株式会社は、首都圏において複数の大型商業施設開発を推進しておりますが、今般、つくばエクスプレス「柏の葉キャンパス」駅前プロジェクトの起工式を挙行し、また施設の名称を「ららぽーと柏の葉」に決定いたしましたのでお知らせいたします。

　当社は新規商業施設の展開にあたり、「ライフ・ソリューション・コミュニティ（＊1）」というコンセプトのもと、各々の施設ごとに、地域にあったテーマを設定して開発を推進しています。当計画は、「柏の葉」街全体と同様、自然環境と健康を優先し、持続可能な社会のあり方を志向する新しいライフスタイル「LOHAS」（ロハス、Lifestyle of Health and Sustainability）をコンセプトとしております。

　施設計画上は、広場や吹抜けとともに、施設内外に周辺と調和した豊富な緑地を設け、四季を感じられる開放的な施設とします。
環境対応としては、屋上農園や屋上緑化を施し、植物の持つ蒸散作用による施設全体の空調負荷の低減を図るほか、氷蓄熱、NAS電池を使った電力主体熱源システムを採用するなど、エネルギーの効率的な利用を図ります。
また、当施設内で発生した生ゴミを飼料化、肥料化し県内の契約畜産家・農家に提供、そこで生産された畜産物、生花等を当施設内で販売するなど、「千産千消（＊2）」にも貢献します。さらに、隣接する千葉大学との広範な連携を検討しており、産学共同による取り組みを行なっていく予定です。当施設はこれらの環境に配慮した企画・設計により、設計段階からISO14001の認証取得を目指します。

ららぽーと柏の葉
中庭パース

　テナントには、株式会社東急ストアによる日常生活品から嗜好品まで対応する食品・食物販店、株式会社松竹マルチプレックスシアターズによる 10スクリーン約2,000席のシネマコンプレックス、三重県志摩でタラソテラピー施設を運営するタラサ志摩スパ＆リゾート株式会社によるヨガスタジオ、タラソテラピーを併設したスポーツクラブが決定しています。各社には「LOHAS」に賛同していただいており、コンセプトに沿った店舗運営を行なっていただくべく協議中です。この他、家具・インテリア、ヤングファミリー向けアパレル、キッズ、リラクゼーション、飲食などの施設の誘致を行ってまいります。

　つくばエクスプレスで「秋葉原」から約30分の当計画地周辺は、「県立柏の葉公園」など自然環境が豊かで、また東京大学、千葉大学の柏キャンパスがあり、「キャンパスシティ構想」のもと、官・学・民が連携して街づくりを推進しています。なお、当計画は「柏の葉キャンパス」駅周辺の区画整理地域における最初の大型開発プロジェクトとなります。

　当社グループは、千葉県船橋市にて日本最大級の郊外型商業施設「TOKYO-BAYららぽーと」（1981年開業）を運営しております。施設名称を「ららぽーと柏の葉」とした当計画も「TOKYO-BAYららぽーと」等で培った様々なノウハウを活かしながら、お客様のニーズを捉えた生活提案型の商業施設にするべく、開発・運営してまいります。

＊1 「ライフ・ソリューション・コミュニティ」
日本において「モノ」が既に充足し、人は「モノ」だけでなく双方向のコミュニケーションや、様々な体験・経験を通じ、より自分の人生を豊かにしてくれる「場所」や「時間」を求める時代になったという認識のもと、当社は、お客様にとって単に「モノ」を手に入れる場にとどまらず、豊かなコミュニケーションや、各々のライフスタイルの実現などを含めた、幅広いニーズやウォンツを満たす機能を兼ね備えた商業施設を開発・運営します。

＊2 「千産千消」
千葉県内で生産されたものを千葉県内で消費するということで、「地産地消」をもとにした造語。

以上

＜添付資料＞
【「ららぽーと柏の葉」施設概要】

【位置図】

【テナント会社概要】