三井不動産が開発した「ガーデンヒルズ千里中央（大阪府豊中市・住友不動産と共同事業）」が、本日、平成17年度住宅月間において、「第17回住宅月間功労者表彰（国土交通大臣表彰）」されましたのでお知らせいたします。併せて、「ファインコート三鷹（東京都三鷹市）」が「第3回まちなみ住宅100選住宅月間 中央イベント実行委員会委員長賞」を受賞しております。

【ガーデンヒルズ千里中央】

　「ガーデンヒルズ千里中央」は、日本初の大規模ニュータウン「千里ニュータウン」において大阪府住宅供給公社が昭和43年に供給した「旧深谷第一住宅（総戸数128戸）」の建替プロジェクトで、総戸数222戸の大規模マンションとして今春誕生しました。

　千里ニュータウンは、商業施設・オフィス等が集積し、北大阪最大の副都心エリアとして高いポテンシャルを有しています。しかしながら、昭和30年代の誕生から40年余りが過ぎた現在、建物や設備の老朽化・居住者の高齢化等が深刻な問題になっています。

　本プロジェクトについては、平成13年頃建替計画が居住者間で持ち上がり、平成14年3月当社および住友不動産が事業パートナーに選出された後、同年12月居住者全員の建替同意が成立、1年未満という短期間で事業化の運びとなったものです。

　開発にあたっては、自然・歴史の継承や周辺環境との調和に努めました。既存樹木を保存・活用したほか、建設地の高低差を利用して駐車場棟を配置し、その屋上部分に人工地盤を設け、緑化を施すなど、緑化率約6割の美しい景観を創出しました。

　また、共用施設については、従前居住者のご意見も参考に、サークル活動やイベント等多目的に利用できるカルチャールームなど、住まう人々のコミュニティを育むような施設構成としました。

　なお、本プロジェクトは、住宅金融公庫の支援のもと高齢者返済特例制度を活用しており、高齢者の資金計画と建替実現の両立に対して具体的な解決策を導き出したことが評価され、平成17年7月に住宅金融公庫総裁表彰されております。

【ファインコート三鷹】

　「ファインコート三鷹」は、樹齢200年を超えるケヤキ並木などが残る、歴史ある武蔵野の住宅街に立地する、総区画数46区画の戸建てプロジェクトで、平成16年5月に竣工しました。

　街区計画にあたっては、ケヤキ、銀杏、やまもみじといった既存樹木を保存し、新たな街の中に共生させることを第一にゾーニングしました。ケヤキは開発道路に設置した中央分離帯に保存し、銀杏は開発区域内に整備した公園に移植することで、歴史的な風景を残しつつ、街のシンボルとして未来に継承していきます。

　また、建物については、これらの樹木など自然界が持つ色調（緑・茶・黄など）を採り入れ、周辺の風景に溶け込むような落ち着きのある外観デザインとしました。なお、本プロジェクトは2004年度グッドデザイン賞（建築・環境部門）を受賞しております。

　当社では、「周囲と調和しながら独自の個性を輝かせる街」、「全体として美しい街並みを形成しながら一邸一邸は個性を主張する家」、「やすらぎと潤いを与えてくれる庭」という3つのテーマのもと、都市型戸建「ファインコート」シリーズを展開しており、平成6年に供給開始して以来、首都圏での累計供給戸数は 5,000戸を超えます。
本プロジェクトは、このファインコートシリーズの代表的プロジェクトのひとつです。

　当社では、お客様満足度の向上のため、商品クオリティとサービスの向上に取り組んでおります。今後も、様々なプロジェクトを通じ、不動産の付加価値創造を行い、魅力ある都市づくりを行って参ります。

• 「住宅月間」は、シンポジウムや住宅フェア等を通じて、国民に住宅に関する各種の質の高い情報を提供することにより、住まいや住まい方への関心を高めよう とするもので、国土交通省をはじめ地方公共団体・関係諸団体など官民協力のもと平成元年度から開催されています（主催：住宅月間実行委員会）。
• 「住宅月間功労者表彰」は、ゆとりある住生活の実現および建築物の質の向上を図るため、優れた個人または団体を表彰するものです（主催：国土交通省）。
• 「まちなみ住宅100選」は、まちなみに配慮した既成市街地の一戸建ての新築・建替えおよびリフォーム、複数戸からなる一戸建て住宅開発や集合住宅の優れ た事例を「まちなみ住宅100選」として全国に紹介することで、まちなみ環境の改善が進められることに寄与しようとするものです（主催：住宅月間中央イベ ント実行委員会）。

以上

＜添付資料＞
物件概要
【ガーデンヒルズ千里中央】

【ファインコート三鷹】