『日本橋三井タワー』グランドオープン
日本橋の新たな再生計画『室町東地区開発計画』 発表
平成17年11月24日 三井不動産株式会社
三井不動産株式会社は、中央区日本橋室町二丁目の三井本館街区(面積約1.4ha)で開発を進めていた「日本橋三井タワー」(地上39階・地下4階)において、本日、グランドオープンセレモニーを開催いたしました。
日本橋地区は、これまで街の活性化に向け様々な取り組みが行われてまいりましたが、当ビルのグランドオープンにより、これまで街になかった機能も加わり、魅力的な街へとさらに進化してまいります。
当ビルについては、本年7月29日の竣工以降、オフィステナントの入居、低層部にある飲食・物販店のオープン、「三井記念美術館」の開館などを経て、来る12月2日の「マンダリン オリエンタル 東京」の開業をもって、全ての機能が揃います。また、当ビルの向かいにあります日本橋の情報発信拠点である「三井越後屋ステーション」についても、非常に多くの方にご利用いただくなど、日本橋に新たな賑わいが創出されています。
今後の日本橋における再生計画については、その中心となるのが「室町東地区開発計画」です。当社の保有する「三井第三別館」「三井ビルディング六号館」「三井第五別館」の建替えを機に、周辺の権利者や行政機関とともに、日本橋室町東地区の再生計画を推進しようというものです。この開発計画では、良好な都市景観の整備として、中央通りを軸とした景観づくりに寄与するため、低層部の高さを31メートル(*)に揃えることにより、ファサードに統一感を持たせることが検討されています。中央通りではすでに「日本橋三井タワー」や「三井本館」、「三越本店・新館」により、ファサードの連係が実現しておりますが、本開発計画により、中央通りの沿道に約400メートルにおよぶ31メートルラインが揃うことになります。
また、日本橋においてさらなる多様性を実現するために、街に長く滞在するための「エンターテイメント」機能の導入や、歩行者空間に賑わいをもたらす公共スペースや商業施設の拡充、この街を生活の場とする「住」機能の導入など、日本橋の魅力をより向上させることも検討しており、多様性に富んだ新しい街づくりを目指します。
日本橋再生計画を進めるにあたっては、日本橋がこれまで培ってきた歴史や文化といった価値「JAPAN VALUE」を尊重しながらも、これを強みとした新たな街づくりを進めてまいります。なお、この「室町東地区開発計画」は、2012年の全体竣工を目指しております。
今後も、地元・行政・企業による日本橋活性化に向けた取り組みは継続され、日本橋はさらに魅力のある街へと発展していきます。
以上
*31メートルライン・・・昭和38年まで、建物の高さは31メートル(100尺)に制限されていました。既存31メートルラインについては、添付資料の既存「31メートルライン」(写真)をご覧ください。
<添付資料>
【位置図】
【日本橋三井タワー】
物件概要
所在地 | 東京都中央区日本橋室町二丁目1番1号 他 |
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敷地面積 | 14,375m2(三井本館街区全体) |
階数・高さ | 地上39階建、地下4階、約195m |
構造 | 鉄骨造(一部鉄骨鉄筋コンクリート) |
容積対象床面積 | 118,543m2 |
延床面積 | 133,727m2 |
駐車場台数 | 356台(三井本館、三井二号館を含む) |
設計 | シーザー ペリ アンド アソシエーツ ジャパン 株式会社 (デザインアーキテクト) |
設計・監理 | 株式会社 日本設計 |
施工 | 鹿島・清水・三井住友・錢高・東レ・佐藤 共同企業体 |
スケジュール | 平成14年 5月 解体着手 平成14年10月 起工式 平成16年 9月 上棟式 平成17年 7月 竣工 平成17年 9月 千疋屋総本店開店 平成17年10月 三井記念美術館開館 平成17年12月 マンダリン オリエンタル 東京 オープン |
外観写真
【日本橋三井タワーから日本橋三越本店新館にかけての
既存「31メートルライン」(写真)】
【室町東地区開発計画イメージパース】
イメージパース:中央通りを日本橋三井タワー前から日本橋へ
イメージパース:室町東地区開発計画