東京ミッドタウン
「緑の都市賞 国土交通大臣賞(緑の地域づくり部門)」受賞
平成19年10月11日 【事業者代表】三井不動産株式会社
「東京ミッドタウン」(事業者代表 三井不動産)は、本日、財団法人都市緑化基金主催の平成19年度「緑の都市賞 国土交通大臣賞(緑の地域づくり部門)」を受賞いたしました。
「緑の都市賞」は、財団法人都市緑化基金が、「都市の環境改善や景観の向上等に取り組み、樹木や花などの「みどり」を用いて、緑あふれる環境づくりや街並みづくりに成果をあげている市民団体や企業、公共団体等を表彰する」もので、昭和56年から毎年行われており、今年で27回目を迎えます。
「東京ミッドタウン」は、広大な緑地を含むオープンスペースとともに、オフィス、商業施設、賃貸住宅、ホテル、デザイン関連施設、メディカルセンター、ホール&カンファレンスからなる複合開発です。「ダイバーシティ・オン・ザ・グリーン」、広大な緑地を活かした敷地に、都市が必要とするさまざまな機能、多様性を展開することをコンセプトに掲げ、複合機能の融合を図りました。
今般の受賞は、防衛庁時代の樹木を保全・活用するとともに、隣接する檜町公園と一体的に利用できるよう整備し周辺地域の緑地とグリーンベルト形成を図るなど、都市の緑化を意識した開発が評価されました。
©川澄建築写真事務所
©株式会社ミヤガワ |
<当プロジェクトの主な特徴>
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檜町公園と一体的に利用可能な整備
隣接する檜町公園と一体的に利用できるよう整備し、防災拠点としての設備を備えた約4 haのまとまったオープンスペースを確保、これを核として青山から六本木を経て、赤坂方面に至る「緑の地域軸」を形成しています。檜町公園の再整備においては、港区主催のワークショップで出された地域住民の意向も反映されています。 -
防衛庁時代の既存樹木約140本を移植
周辺の街並みと調和した景観形成を重視し、既存の地形を最大限尊重するとともに、防 衛庁時代の既存樹木約140本を積極的に保全・活用し、土地の歴史性を継承しています。具体的には、高さ15m以上のクスノキを外苑東通りに移植し緑多い景観を創出、またサクラを地区内通路沿道に配置し、星条旗通りから連続する桜並木を形成しました。 -
地域に開かれた憩いの空間を創出
オープンスペースを賑わいあふれる空間とするため、地域住民・来街者が青空の下で、 くつろぎと憩いを享受できる芝生広場やイベントスペースを整備しました。 -
豊かな景観を演出
オープンスペースは、主に高木と低木・地被類で構成し、見通しのよい開放的な空間を 確保しています。また芝生には洋芝を導入することで、一年を通して緑豊かな景観となるよう努めています。 -
ヒートアイランド現象の緩和
公園や緑地を整備し、一定のまとまった緑を確保したことで、蒸発散作用等により気温の上昇を抑え、ヒートアイランド現象を緩和しています。
なお、東京ミッドタウンは、本受賞のほか、財団法人日本産業デザイン振興会が主催する2007年度グッドデザイン賞も受賞しております。
当社は、今後も「都市に豊かさと潤いを」というグループステートメントのもと、各プロジェクトへの取り組みを通じて、魅力ある街づくりを行い、社会の発展と豊かな暮らしの実現を目指して参ります。
以上
【東京ミッドタウン概要】
所在地 | 東京都港区赤坂九丁目7-1他 |
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事業主 | 全国共済農業協同組合連合会、明治安田生命保険相互会社、 積水ハウス株式会社、富国生命保険相互会社、 大同生命保険株式会社、三井不動産株式会社 |
マスタープランデザイン | SOM |
ランドスケープデザイン | EDAW Inc. |
商業デザイン | Communication Arts,Inc.、隈研吾建築都市設計事務所 |
統括設計 | 株式会社日建設計 |
施工 | 竹中・大成建設工事共同企業体(ミッドタウン・タワーほか) 大成・竹中建設工事共同企業体(ミッドタウン・イーストほか) |
敷地面積 | 約68,891m2 |
地区計画面積 | 約102,000m2 |
延床面積 | 約563,801m2 |
構造・規模 | 鉄骨造(一部鉄骨鉄筋コンクリート造)、鉄筋コンクリート造 地上54階地下5階(ミッドタウン・タワー)ほか |
事業スケジュール | 平成16年5月 着工 平成19年1月 竣工 平成19年3月 開業 |
©株式会社ミヤガワ