標準的なオフィスビルと比較してCO2排出量 約40%削減
先進的環境ビル「日本橋アステラス三井ビルディング」竣工
平成25年1月9日
アステラス製薬株式会社、三井不動産株式会社
アステラス製薬株式会社(代表取締役社長 畑中好彦)と三井不動産株式会社(代表取締役社長 菰田正信)は、東京都中央区日本橋本町二丁目において「日本橋アステラス三井ビルディング」の開発を推進してまいりましたが、明日竣工することになりましたので、お知らせいたします。
本計画は、三井不動産が官民地元と一体となって開発を進める「日本橋再生計画」の一環であり、「日本銀行」や「室町東三井ビルディング(COREDO室町)」、「(仮称)室町東地区開発2-3街区」が面する「江戸桜通り」と「昭和通り」の結節点に位置するプロジェクトです。また、計画地周辺は江戸時代より薬種問屋が軒を連ね、現在でも数多くの製薬メーカーが集積する地域で、アステラス製薬は本建物を本社ビルとして使用いたします。
【本物件の主な特徴】
- 日本橋再生計画の一環で、「江戸桜通り」と「昭和通り」の結節点に位置
- 製薬会社が集積する日本橋本町における「アステラス製薬の本社ビル」
- オフィス、店舗からなる地上17階、地下2階建て、高さ87mの複合ビル
- 先進的環境ビル 標準的なオフィスビルと比較してCO2排出量を約40%削減
- 国内の賃貸オフィスビルで認証実績の無い「LEED-CSゴールドランク」取得予定
- 専有部照明のLED化、クールビズ対応空調機の採用など
- 東日本大震災後、BCP対応を強化
- 被災度判定システム、72時間対応の非常用発電機など採用
日本橋アステラス三井ビルディング 外観
<建物について>
- オフィス、店舗からなる地上17階・地下2階建て、高さ87mの複合ビル。
- 外観は、「日本銀行」や「室町東三井ビルディング(COREDO室町)」が連なる江戸桜通り沿いの街並みとの連続性を考慮し、低層部は100尺スカイラインを意識したデザイン。
- 4階から17階までが賃貸オフィス、1階から3階が店舗。オフィスについては、全フロアをアステラス製薬が本社として使用。
- 店舗については、1階に「マルエツプチ」が2月に開業する予定で、2・3階にはオフィスワーカーが楽しめる飲食店舗が入居。
- 江戸時代から伝わる、裏地を強調したファッションデザイン手法「裏勝り(うらまさり)」を応用した「裏勝り壁」が特徴的な1階のオフィス総合受付。
- オフィス基準貸室は、約310坪の整形無柱の空間。建物全体をバリアフリー設計。
- 敷地内の南西部分には、実際に薬草として使用できる草花を配した植栽帯「薬ガーデン」をはじめ、数多くの樹木を植樹し日本橋地域に潤いを演出。(緑化比率50%)
オフィスフロア
オフィスエントランス
薬ガーデン
裏勝り壁
<環境対応について>
- 標準的なオフィスビルと比較してCO2排出量約40%削減予定。CO2排出量69.5kgCO2/m2・年(東京都基準)
- 賃貸オフィスビルで認証実績の無い「LEED-CS(テナントビル版)」の「ゴールド認証」を取得予定。
- LEED(Leadership in Energy & Environmental Design)は、米国グリーンビル協会が主催する世界で最も普及している環境指標の一つ。
- 「クールビズ対応空調機」の採用(三井不動産初)。設定温度28℃でも湿度コントロールにより、体感温度を低下させる省エネ性の高い空調機。
- 専有部照明のLED化(三井不動産初)により、従来の高効率照明器具に比べ消費電力を約33%削減。
専有部に明るさセンサーを設置して照度監視を行い、昼光利用によって照明の電力消費量削減を図る。 - 日射負荷の高い西面に開口部の少ないコアを配置し、東面は縦ストライプの外装デザインにより、ガラス面積を低減。高性能LOW-E複層ガラス・自動制御ブラインドの採用により空調負荷を低減。
- 熱源機器のオール電化に加え、中間期および冬期における外気冷房の採用や、空調・換気システムの大温度差利用、ファン/ポンプ台数制御およびインバーター制御の導入により、CO2排出量を低減。
- 運用段階において、設備システムの適正運転検証やエネルギー使用状況等を把握し、更なる省エネルギー化を図る。
クールビズ対応空調機
基準階フロアLED照明
クールビズ対応空調機模式図
- 28℃の場合、人が快適と感じる湿度は、50~60%程度。(快感線図(ヤグロー、ホフマン、ネルビン)による)。
クールビズ空調機により、湿度がコントロールされ、快適感が損なわれにくくなる。
環境対応設備
<安全・安心に対する取り組み>
建物構造については、制振構造を採用。
東日本大震災後に以下のBCP対応を強化
- 地震発生後速やかに建物の安全性を確認できる「被災度判定システム」の導入
- エレベーターやエスカレーターの耐震化に加え、天井落下防止策などの対応を実施
- 72時間対応の非常用発電機を採用。
- 断水時に全てのトイレの使用が可能。
- 来館者対応を考慮した備蓄品等の設置
- 東日本大震災時、20物件で導入。現在は38物件で導入(本件含む)
非常用発電機
パソコン、電話、プリンター等を一定の範囲で使用可能な電力15VA/m2を確保
断水時にも貯水槽より雑用水の供給が可能、全ての箇所のトイレが使用可能
備蓄品
来館者の3日間の飲料水、食糧、備品を確保(在館者分はアステラス製薬にて確保)
【物件概要】
所在地 | 東京都中央区日本橋本町二丁目5番1号(住居表示) |
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事業主 | アステラス製薬株式会社・三井不動産株式会社 |
構造 | S造、地下RC・SRC造 |
階数 | 地上17階、地下2階、塔屋2階 高さ87m |
用途 | 賃貸事務所(4~17階)、店舗(1~3階)、駐車場(地下1階) |
敷地面積 | 2,365m2 |
延床面積 | 27,446m2 |
専有面積 | 15,598m2 |
設計 | 株式会社山下設計 |
施工 | 鹿島建設株式会社 |
交通 | 東京メトロ銀座線・半蔵門線「三越前」駅徒歩3分 |