2014年4月、柏の葉キャンパス駅西口駅前空間を刷新
街のアイコンとなる「シンボルサイン」のデザインコンペを実施
~柏の葉国際キャンパスタウンの玄関口として、緑と賑わいにあふれた高質空間に~
平成25年9月26日
柏の葉アーバンデザインセンター
柏市
三井不動産株式会社
柏の葉アーバンデザインセンター(UDCK)、柏市、三井不動産は、2014年4月に向け、千葉県柏市・つくばエクスプレス「柏の葉キャンパス駅」西口駅前広場(4,900㎡)及び西口駅前通り(191m)を刷新する高質化整備を行います。これに合わせ、UDCKの主催で、駅前に設置する街の「シンボルサイン」と、賑わいを演出する「バナー」のデザインについて、新たな駅前空間デザインを探るコンペティションを実施します。
柏の葉キャンパス地域は、街づくり方針「柏の葉国際キャンパスタウン構想」において「公民学連携による国際学術研究都市・次世代環境都市」を理念に掲げ、UDCKを拠点に行政・大学・企業・市民などが連携し、街全体が大学キャンパスのような緑と知的交流にあふれる空間作りを進めています。
柏の葉キャンパス駅西口は、2014年4月より現在開発中のゲートスクエアの各施設(オフィス・商業施設・ホテル・ホール・賃貸住宅等)が順次オープンします。駅前空間は、これらの建物とデザインを調和させ、一体感のある駅前広場及び道路空間を整備します。緑と風格にあふれ、住民、ワーカー、学生・研究者、来訪者など様々な人の交流や活動をサポート・誘発する、「柏の葉国際キャンパスタウン」の玄関口として生まれ変わります。
UDCKは本年7月に柏市より「景観整備機構」の指定を受け※1、柏の葉キャンパス地域の景観整備に関与し、デザインマネジメントによる地域の価値向上を担っています。西口駅前空間においてもデザイン検討・マネジメントを行うほか、リニューアル後は景観の維持管理や賑わい創出に向けた活用等のエリアマネジメントも手掛ける予定です。
【柏の葉キャンパス駅西口 高質化整備概要(2013年7月着工、2014年3月竣工予定)】
■緑の充実と舗装の高質化
- 駅前広場に“緑の大屋根”となる高木(ケヤキ・モミジバフウ)を植樹(既存のカエデは移植)
- 歩道はレンガブロック・インターロッキング・ウッドデッキ・石張舗装に変更し、建物と調和を図る
■賑わい創出に向けた環境整備
- 歩道に縁台やソファ(計40台)、ベンチ(9台)を新設。歩行だけでなく滞在・交流できる空間に
- 自転車専用道(計324m)を新設。歩行者と分離し安心して歩行できる空間に
- 歩道(民有地内含む)に電源(20基)・給水栓(9基)を追加設置し、地域イベント開催時に活用
- 歩道と民間敷地内通路を一体でデザインし、賑わいの連続性を演出
- 街のアイコンとなる「シンボルサイン」と空間の賑わい演出のための「バナー」を設置
西口駅前通りイメージパース
リニューアル工事施工箇所
【デザインコンペについて】
柏の葉キャンパス駅西口駅前空間において、街づくりのコンセプトを伝え、昼夜を問わず街の印象を作りだす空間演出のデザイン提案を募集します。UDCKでは、街に関わる様々な人や組織が複合的にコラボレーション(マス・コラボレーション)することによる、新たなアーバンデザインを目指しています。今回のコンペ開催の目的は、日本全国に広くアイデアを求め、新たな駅前空間デザインの可能性を探り、実現することです。
具体的なデザイン対象は、柏の葉キャンパス地域の玄関口を示す「シンボルサイン」と「バナー」です。シンボルサインは、「Kashiwa-no-ha(KASHIWA-NO-HA)」の文字をモチーフとした造形物で、西口駅前広場中央部の島状空間に設置します。バナーは、照明柱に取り付ける旗状の造形物で、西口駅前通りに最大22本設置します。イベント等を除き、原則常時掲示されます。なお、シンボルサインは少なくとも5年間の設置予定ですが、バナーデザイン等を中心に今後もデザインコンペを行いながら、街とともに変化していく空間演出を図る予定です。
コンペ参加希望者を対象に、現地での説明会を10月12日に行います。書類による一次審査は11月28日必着で締切、公開プレゼンテーションによる最終審査を12月中旬にUDCKにて実施します。最優秀賞1組に賞金30万円、優秀賞2組に賞金10万円を進呈し、最優秀賞受賞者には、実施デザインの監修に係わっていただきます。コンペの募集要項は、WEBサイト(http://compe.udck.jp)に掲載しています。
駅前広場とシンボルサイン設置(青色部分)イメージパース
バナー設置位置例(緑色部分)
- 1 景観整備機構の指定について
柏の葉アーバンデザイセンター(UDCK)は、2006年10月に柏の葉地域に拠点を置くまちづくり組織として発足し、行政、民間企業、大学、市民等まちづくりに関わる様々な主体の連携プラットフォーム(任意団体)として活動してきました。UDCKの取り組みを一層推進するため、専門性のある事業展開を担い、任意団体をサポートする事業実行部門として、一般社団法人柏の葉アーバンデザインセンターを2011年12月に設立しました。景観整備機構には、2013年7月に一般社団法人が指定されています。