• 街づくり(複合施設)
  • 住まい
  • ショッピングセンター

総務省公募 ICT 街づくり推進事業の委託先候補として決定
「共通プラットフォームを活用した公民学連携型の総合健康支援事業」
~ICTを活用した健康長寿都市モデル(予防)の実現・普及に向けて~

平成25年12月3日
柏市
株式会社エムティーアイ
株式会社国際情報ネット
ストリートメディア株式会社
スマートシティ企画株式会社
日本ヒューレット・パッカード株式会社
三井不動産株式会社
株式会社メディシンク
ユーシーテクノロジ株式会社
国際航業株式会社

柏市は、総務省が進めるICTを活用した新たな街づくりの成功モデルや共通プラットフォームの実現、国内外への普及展開に向けた「ICT街づくり推進事業」に、10者のコンソーシアム(※1)で共同提案し、委託先候補として決定されました。
柏の葉キャンパスがある柏市は、地域活性化総合特区、環境未来都市のダブル指定都市(※2)であり、超高齢化社会の課題解決モデルとして健康長寿の街づくりを戦略として掲げています。この街づくり戦略の実現に向けて、柏市とスマートシティプロジェクト(※3)参加企業を中心とする企業コンソーシアムが連携し、平成24年度の総務省ICT街づくり推進事業において、ICT プラットフォームや様々なビッグデータの利活用基盤を構築しています。

本事業においては、平成24年度に構築したプラットフォームを活用して、ICTを利活用した公民学連携型の総合健康支援サービスを実証し、疾病予防や予防医療の推進によって、年間100兆円ともいわれる社会保障費の削減モデルと行政サービスの効率化を検証し、健康長寿都市モデルの実現・普及を目指します。

【概要】

■プロジェクトの目的

本プロジェクトでは、柏市と同じく委託先候補として決定された各市と連携・協力しながら、共通プラットフォームの実現及び普及展開のための体制整備に向けた取り組みを進め、その効果や有効性の評価、各種課題の検討を行います。

柏市においては、共通プラットフォームを活用した公民学連携型の総合健康支援サービス実現にむけた各種検証を実施します。総合健康支援サービスは、行政(公)、民間(民)、大学(学)が持つ様々な情報を連携し(オープンデータ化)、分析(ビックデータ分析)した結果を基に様々なサービスを効率よく連携(情報伝達)することで実現します。

総合健康支援サービスでは、元気で健康な高齢者を増やすことで社会保障費を削減し、若年層の金銭的な負担の削減を目指します。また、子作り、出産、子育てのタイミングにおける健康・出産・育児支援を街として支援することで、人口ピラミッドの正常化を目指します。さらに、共通プラットフォーム普及を見据えて複数市が連携することを想定し、共通ID相互連携による医療・健康サービス連携について実証を行います。

■プロジェクトの内容(本年度予定)

千葉県柏市の柏の葉キャンパス駅周辺(通称:柏の葉スマートシティ)において、平成24年度に構築したオープンな共通プラットフォームを活用し、モニター参加者に対して総合健康支援サービスを実証提供します。具体的な取組は大きく以下4つを予定(※4)しています。

  • 取組(1) 総合健康支援サービスの実証
    ビックデータ・オープンデータを活用した官民連携型の「総合健康支援サービス」を実証提供し、生活者個々における健康増進・疾病予防のための自発的な健康管理への取り組みを促進し、年々増加する医療/社会保障費の抑制につながる超高齢社会に対する課題解決モデル(健康長寿都市モデル)の構築に取り組みます。これによって、元気で健康な高齢者を増やし、若年層の金銭的な負担を軽減して生活にゆとりを提供し、さらには若年層の子作り、出産、子育てのタイミングにおける健康・出産・育児支援を街として支援することで人口ピラミッドの正常化を目指します。
  • 取組(2) ビックデータ利活用を可能とする共通プラットフォームの構築
    様々な情報とサービス等が連携する「共通プラットフォーム」を、平成24年度事業で構築した仕組みをもとに構築し、取組①で必要となる共通ID(ヒト・モノ・情報の識別コードにucode国際標準)の連携を推進します。この連携システムによって、統一した情報へのアクセス手段が整備され、安全で安心してオープンデータ化が促進することが期待されます。
  • 取組(3) 行政情報配信サービス連携の実証
    現状で提供されている行政情報やJ-ALERT情報の配信サービスを、取組(2)の共通プラットフォームを利用して運用できるしくみを構築し、共通プラットフォームを利用する全ての利用者に向けて行政情報の配信を行うことで、防災情報などの有益な情報の利活用の促進について検証します。
  • 取組(4) 様々な情報やサービスを連携するための共通ID相互連携の実現
    異なる地域で構築したサービスや情報を利活用するための共通ID相互連携システムを構築・運用し、検証を行います。具体的には、他地域に対して展開済みの共通IDを使用し、共通ID管理システムで認証後に柏市の健康見える化サービスを再認証なしに利用可能とした時の、技術要件、運用形態について検証、考察します。


図. 平成 25年度事業の取組イメージ

※1 公民学連携による実施体制
主な参加企業一覧(順不同)

名称 主な役割及び責任
柏市 電子母子手帳サービス提供、健康相談・健康セミナー開催
スマートシティ企画株式会社 企画/構想、全体コーディネート
日本ヒューレット・パッカード株式会社 システム間連携技術要件取り纏め、地域力ポイント連携システム検討、プラットフォーム構築、評価分析
三井不動産株式会社 住民協力調整、柏の葉マイポータル提供
株式会社エムティーアイ 電子母子手帳システム構築、総合健康支援サービス提供、活動量計「カラダフィット(世界最小クラス)」提供、妊産婦説明、モニターサポート、アンケート評価・分析、イベント開催
株式会社メディシンク PHR機器リース・事業化検討、健康見える化サービス提供、モニターサポート、アンケート評価・分析、イベント開催
株式会社国際情報ネット ID管理/分析システム構築、防災情報システム連携、情報配信システム連携、評価分析
ストリートメディア株式会社 地域ポイントシステム連携、評価分析
ユーシーテクノロジ株式会社 ucode管理システム連携、評価分析
国際航業株式会社 工程管理、実証調査設計・分析、報告書とりまとめ

以上