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大阪大学と三井不動産がEXPOCITYにおける教育・研究、共創事業等に向けた連携協定を締結
~『学ぶ』楽しさを通じて、地域社会の活性化に貢献~

2018年3月16日
国立大学法人大阪大学
三井不動産株式会社

国立大学法人大阪大学(所在:大阪府吹田市、総長:西尾章治郎)と三井不動産株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:菰田正信)は、三井不動産が運営する大型複合施設EXPOCITYにおいて、大阪大学研究者が、教育・研究・共創活動等を行うことで、EXPOCITYに『学ぶ』楽しさを感じられる空間を創出し、地域社会に貢献することを目的とした連携協定を締結しました。

大阪大学が地域の発展・活性化を目指して、不動産会社と連携協定を締結するのは初めてのことです。この連携によって、知の集団である大阪大学と、「まちづくり」を推進する三井不動産は両者の強みを生かして、人材育成事業、実証実験の実施、サイエンスカフェの開催など幅広い分野で協働し、大阪北摂地域を中心とした地域社会の発展・活性化を図ってまいります。

「社会の支援によって創設された大学」をその原点とする大阪大学は、「地域に生き世界に伸びる」をモットーとして、「University in Society,University for Society」の精神のもと、平成30年1月に共創機構を設置し、社会と大学の有する「知と力」を合わせて、新たな「知と力」を創り出す「共創(Co-creation)」を強力に推進しています。

本連携協定により、EXPOCITY来場者の協力や参加を得ながら、優秀な人材の育成、イノベーティブな研究の推進、サイエンスカフェの開催等を進め、『学び』の空間としてのEXPOCITYを創出することで、社会と共に新たな価値を生み出していきます。これらの取組みを通じて、大阪北摂地域を中心とした地域社会の活性化に貢献していきます。

三井不動産は、「Growing Together」というコンセプトのもと、地域に根ざし、街とともに成長していく商業空間の実現を目指し、商業施設事業を推進しております。EXPOCITYは、「『遊ぶ、学ぶ、見つける』楽しさをひとつに!」をテーマに、「ららぽーと」と8つのエンターテインメント施設からなる大型複合施設として平成27年11月に開業しました。本連携協定は、EXPOCITYが大阪大学関係者による研究、実証実験、共創活動等の場となることを通じて地域社会に貢献するとともに、『学ぶ』をテーマとした新たな来館価値を創出することを目的としています。本連携協定に基づく取組みを通じて、新しい体験や発見に満ちあふれた空間を創出し、大阪北摂地区のたくさんのお客様が集える施設、そして国内外のお客様にも広域からご来館いただける施設として、地域の活性化に寄与してまいります。

大阪大学と三井不動産の連携による今後の主な取組み

  1. 人材育成・教育に関すること
    大阪大学の課題解決型授業(PBL(Project Based Learning))の場としてEXPOCITYを活用し、学生が実社会の課題や事例を素材として、問題解決に向けた実践的思考を『学ぶ』ことにより、優秀な人材を育成します。

    現在、活用を検討しているのは以下の「博士課程教育リーディングプログラム」です。
    • グローバル社会をけん引するトップリーダーの養成を目指す「超域イノベーション博士課程プログラム」
    • 新しい情報システムをデザインし、イノベーションの方向を転換へと導く人材を育成する「ヒューマンウェアイノベーション博士課程プログラム」
    留学生を対象に職業体験プログラム等のインターンシップを実施します。
    大阪大学に留学中のカルフォルニア大学(UC)等の学生を対象とした、英語を楽しみながら学ぶ、体験型英語教育施設「Osaka English Village」でのインターンシッププログラムを平成30年度に試行予定です。
  2. 調査・研究に関すること
    EXPOCITYを研究対象、実証実験、研究発表の場として活用することで、イノベーティブな研究を推進し、EXPOCITY来場者の『学ぶ』楽しさを刺激します。

    現在、活用を検討している主な研究者は以下のとおりです。
    • 石黒 浩教授(基礎工学研究科)
      • ロボットやプロジェクションマッピングを海遊館が運営する「NIFREL(ニフレル)」に設置し、動物や来館者がどのように反応するかの研究
      • ロボットやアンドロイドをOsaka English Villageに設置し、教育での活用法を研究
      • EXPOCITYにロボットやアンドロイドを設置し、来場者とのコミュニケーションを研究
    • 松村 真宏教授(経済学研究科)
      • EXPOCITYに「人々がつい行動したくなる」ように仕向ける仕掛けを設置して、人々の行動分析や課題解決をする『仕掛学』の実証実験や研究発表
    • 東野 輝夫教授、山口 弘純准教授(情報科学研究科)
      • EXPOCITY来場者の誘導等を円滑に行うための、通信機器を活用した人流解析に関する研究
    • 若宮 直紀教授(情報科学研究科)
      • センサーを活用した地盤などの微細な変動を測定する地理・構造の観測に関する研究
    • 村田 正幸教授、荒川伸一准教授(情報科学研究科)
      • 複合現実技術を用いたショッピング体験等サービスを快適にするネットワーク技術の研究
  3. 共創事業に関すること
    EXPOCITYでの大学イベント、サイエンスカフェなどの開催を通じて、地域住民や企業と大学が双方向に話し合えるオープンコミュニティーを構築し、EXPOCITY来場者と共に『学ぶ』楽しさを感じられる空間を創出します。
  4. その他
    EXPO TV(館内約100か所あるモニター)において、「進歩+調和=未来」というテーマの大阪大学の研究者紹介等のショートムービーを放映することで、年間2000万人を超えるEXPOCITY来場者に『学ぶ』楽しさを感じられる空間を演出します。