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千葉県柏市の「柏の葉アクアテラス」が「2018年度グッドデザイン賞」を受賞

2018年10月3日
三井不動産株式会社

柏の葉アーバンデザインセンター、三井不動産株式会社、株式会社日建設計、株式会社オオバ、柏市は、2016年11月に竣工・オープンいたしました「柏の葉アクアテラス」が、公益財団法人日本デザイン振興会主催の「2018年度グッドデザイン賞」の「ランドスケープ、土木・構造物」カテゴリーにて、グッドデザイン賞を受賞いたしましたので、お知らせいたします。

つくばエクスプレス「柏の葉キャンパス」駅周辺では、千葉県、柏市、東京大学、千葉大学と柏の葉アーバンデザインセンター、周辺民間企業等が連携し、国際学術研究都市・次世代環境都市づくりが進められています。その中で、「柏の葉アクアテラス」を含む約23haのエリアを、「イノベーションキャンパス(複合用途型産業創出地区)」と位置づけ、居住機能、業務・研究機能や商業機能を集約し、職住が近接し、街の賑わいを生む多機能かつコンパクトなまちづくりを目指すビジョンを打ち出しています。

魅力的な街づくりを進めるうえで、新たなワークスタイル・ライフスタイルを実現するための環境づくりによって、都心にはない付加価値をつけることが重要であるとの認識のもと、同地区の中央にあった調整池を、「見るだけの池から触れ合える水辺へ―治水機能と親水性を両立した多様で寛容なパブリックスペースの創出」をコンセプトに、公共(区画整理事業者:千葉県、管理者:柏市)と民間の連携によって整備いたしました。

地元組織による日常管理の枠組みを整え、従来高いフェンスで囲まれていた調整池の開放を実現するとともに、池を望むデッキテラスや水辺のイベントスペースなど、水辺の環境を最大限に生かした新たなパブリックスペースを生み出しました。隣接地の商業施設「柏の葉T-SITE」とのイベント連携によって、居住者・来街者・ワーカー等の新たな賑わいが形成されており、新たなパブリックスペースからエリアの変化が生まれつつあります。

なお、受賞プロジェクトについては 2018年10月31日(水)より東京ミッドタウンで開催される、受賞展「グッドデザインエキシビション 2018」会場で紹介される予定です。

■受賞プロジェクト

受賞対象名 調整池[柏の葉アクアテラス]
受賞カテゴリー ランドスケープ、土木・構造物
受賞企業・団体 柏の葉アーバンデザインセンター
三井不動産株式会社
株式会社日建設計
株式会社オオバ
柏市

■審査員評価コメント

調整池という、大規模な敷地計画では必ず出現してしまう必要悪ともいえるエレメントを、事業的にも、デザイン的にも極めて前向きにとらえ、日本では稀な、手すりのない水辺空間が生まれ、そして活用されている。決して派手とは言えないが、この空間を実現した関係者の努力と、アイデアと、デザイン力を評価したい。併せて、調整池に必要な水位の変動に対してもきちんとした対応をしている、プロフェッショナルな側面も評価したい。

■グッドデザインエキシビション 2018

会期 10月31日(水)~11月4日(日)
会場 東京ミッドタウン(東京都港区赤坂)

■グッドデザイン賞とは

グッドデザイン賞は、1957年創設のグッドデザイン商品選定制度を発端とする、日本唯一の総合的なデザイン評価・推奨の運動です。これまで61年にわたり、デザインを通じて日本の産業や生活文化を向上させる運動として展開され、のべ受賞件数は40,000件以上にのぼります。今日では国内外の多くの企業や団体などが参加する世界的なデザイン賞で、グッドデザイン賞受賞のシンボルである「Gマーク」は、すぐれたデザインを示すシンボルとして広く親しまれています。

■整備前後の比較

<整備前(2012年)>

<整備後(2017年)>

■利用風景


アクアテラスを利用したイベントの様子

<ご参考>
■「柏の葉アクアテラス」・「柏の葉イノベーションキャンパス」位置図(航空写真)


(2017年8月撮影)

■ 柏の葉キャンパス位置図(2018年5月現在)

■ 柏の葉アーバンデザインセンター(UDCK)について

柏の葉アーバンデザイセンター(UDCK)は、2006年10月に柏の葉地域に拠点を置くまちづくり組織として発足し、行政、民間企業、大学、市民等まちづくりに関わる様々な主体の連携プラットフォーム(任意団体)として活動してきました。一般社団法人柏の葉アーバンデザインセンターは、従来のUDCKの取り組みを一層推進するため、専門性のある事業展開を担い、任意団体をサポートする事業実行部門として、2011年12月に設立しました。