• グローバル
  • オフィス

マンハッタン 過去最大の民間開発の一画にて 日系企業による最大級の開発事業
「55ハドソンヤード」竣工

2018年10月19日
三井不動産株式会社

本事業のポイント

  • マンハッタン過去最大の大規模複合開発「ハドソンヤード」におけるオフィスビル開発
  • マンハッタンでの日系企業によるオフィスビル開発事業として、延床面積において過去最大の事業規模(2018年10月19日時点竣工物件)
  • 当社がハドソンヤード内で開発中の「(仮称)50ハドソンヤード」とともに、当社海外事業における旗艦物件

三井不動産株式会社(所在 東京都中央区 代表取締役社長 菰田正信)は、米国子会社「Mitsui Fudosan America, Inc.(三井不動産アメリカ、代表者:John Westerfield)」を通じて、ニューヨークマンハッタンにおけるオフィスビル「55ハドソンヤード」の開発を2015年より推進していましたが、この度、同物件が竣工しましたのでお知らせします。

本物件は、マンハッタンにおける最大級の複合開発である「ハドソンヤード」を構成するオフィスビル群のうちの一棟で、マンハッタンでの日系企業によるオフィスビル開発事業の中では、延床面積において過去最大の事業規模となります。当社の総事業費は約1,500億円(1ドル=110円)であり、事業シェアは9割です。また、テナント営業は非常に順調に進捗しており、すでに全体の約9割の契約が完了しています。主な入居企業は、マンハッタンの中心産業である金融系企業や大手法律事務所となります。

「ハドソンヤード」は、近年著しい変化を遂げているマンハッタンのミッドタウンウエストに位置しており、合計約11haもの開発敷地をもつ大規模再開発プロジェクトです。コーチ本社やロレアルアメリカ、SAP、KKR、ボストンコンサルティング、タイムワーナー本社などが入居予定のビルを含む5棟のオフィスビル、高級百貨店ニーマンマーカスがマンハッタンに初出店する商業施設、高層分譲および賃貸住宅、高級ホテル、文化施設、学校などによるミクストユース型の開発です。さらに周辺では約1.6haのハドソンパーク&ブールバードが開設予定、また、高架貨物線跡を空中緑道として再生したハイラインからのダイレクトアクセスも可能になる予定です。「ハドソンヤード」再開発は、全米有数のデベロッパーである「Related Companies(以下「リレイテッド」)」およびカナダで最大の機関投資家の一つである不動産投資会社かつデベロッパーの「Oxford Properties Group(以下「オックスフォード」)」が開発を主導しており、本事業は「リレイテッド」および「オックスフォード」との共同事業になります。

本事業は、2017年に着工した「(仮称)50ハドソンヤード」同様に、当社の今後の海外事業にとって、ポートフォリオの核となる旗艦物件として位置づけられる開発であり、これを機に三井不動産として海外事業を拡大していくことはもちろん、その事業内容についても、日本で行っている複合的な街づくりのノウハウを、現地事業での付加価値向上に活かしてまいります。


55 ハドソンヤード


ハドソン川側から見たハドソンヤード イメージパース

■「55ハドソンヤード」の主な特徴

オフィスを主要用途とした地上51階建、延床面積約118,000m2の建物です。地下鉄7番線「34丁目-ハドソンヤード駅」徒歩0分の好立地、ビル正面エントランス側に広がる公園、ビル西側に広がるハドソン川の眺望や、眺望を楽しむことができるテラスフロアやテラススペースの設置、LEED認証取得を前提とした環境性能、効率のよいレイアウトを可能とするフロアプレート、またマンハッタンSOHOエリアで19世紀に多用された歴史的建築様式であるキャストアイロン建築のデザインを取り入れた外観などの強みをもつ、最新鋭のオフィスビルとなります。


「55ハドソンヤード」 からのハドソン川ビュー

当社グループは、グループ長期経営方針「VISION2025」にて「グローバルカンパニーへの進化」を掲げており、今後も海外事業の飛躍的な成長を目指しています。これまでに米国・英国の欧米諸国に加え、中国・台湾・東南アジアなどで事業を展開しています。米国では、オフィス、住宅など複数の開発事業に取り組んでおり、本年3月に当社グループ初のワシントンDC圏域での分譲住宅事業「ロビンソンランディング」プロジェクトへ参画するなど、複数都市において事業を拡大しており、今後も更なる事業機会の獲得を目指しています。


ハドソンヤード

物件概要

物件名称 55ハドソンヤード
所在地 55 Hudson Yards, New York, NY
建物規模 地下2階付地上51階塔屋1階建
敷地面積 約40,000sf(約3,700m2、約1,100坪)
延床面積 1,265,700sf(約117,600m2、35,600坪) 
用途 オフィス、店舗
設計 Kohn Pedersen Fox Associates
コンストラクションマネジャー Gilbane Inc.、Related Construction
スケジュール 2015年1月 着工
2018年10月 竣工

ハドソンヤード概要

「ハドソンヤード」には、タイムズスクエアやグランドセントラルステーションを結ぶ地下鉄7番線が延伸し2015年に新駅「34丁目-ハドソンヤード駅」が誕生しました。また、長距離列車の始発駅で、ロングアイランド方面およびニュージャージー方面への通勤電車(New Jersey Transit)の始発駅でもあるペンステーションも徒歩圏にあるなど、交通利便性に優れています。

ここには、5棟の最新鋭のオフィスビル、100以上のショップ、またレストラン、約4,000戸の住宅、ユニークな文化施設、約6haにおよぶ公共のオープンスペース、公立学校、高級ホテルが計画されています。緑と憩いの空間という特性も兼ね備えた、希少性の高い開発エリアです。

HUDSON YARDS NEW YORK: http://www.hudsonyardsnewyork.com/

位置図

米国におけるオフィス事業展開
オフィス事業

(仮称)50ハドソンヤード

所在地 50 Hudson Yards, New York, NY
竣工 2022年(予定)
敷地面積 約69,000sf(約6,400m2
延床面積 2,793,000sf(約260,000m2
階数 地下3階付地上58階建
用途 オフィス、店舗
概要 2017年より共同事業者と開発

55ハドソンヤード

所在地 55 Hudson Yards, New York, NY
竣工 2018年10月
敷地面積 約40,000sf(約3,700m2
延床面積 1,265,700sf(約117,600m2
階数 地下2階付地上51階塔屋1階建
用途 オフィス、店舗
概要 2015年より共同事業者と開発

527マディソン街

所在地 527 Madison Avenue, New York,NY
竣工 1986年
敷地面積 11,650 sf(約1,100m2
延床面積 209,604 sf(約19,500m2
階数 地下1階付地上26階
用途 オフィス、店舗
概要 2008年に取得

1251アメリカ街

所在地 1251 Avenue of the Americas, New York,NY
竣工 1970年
敷地面積 99,359sf(約9,230m2
延床面積 2,317,635 sf(約215,310m2
階数 地下4階付地上54階
用途 オフィス、店舗
概要 1986年に取得

ウォーターフロントコーポレートセンターⅢ

所在地 221 River Street, Hoboken, NJ
竣工 2015年
敷地面積 約54,000sf(約5,000m2
延床面積 約578,000sf(約54,000m2
階数 地下1階付地上14階建
用途 オフィス
概要 2016年に取得

1200 17thストリート

所在地 1200 17th Street NW, Washington D.C
竣工 2014年9月
敷地面積 17,013 sf(約1,580m2
延床面積 233,132 sf(約21,660m2
階数 地下2階付地上11階
用途 オフィス、店舗
概要 2012年より共同事業者と開発

ホーマー・ビルディング

所在地 601 13th Street NW, Washington D.C
竣工 1913年
敷地面積 43,318 sf(約4,020m2
延床面積 491,913 sf(約45,600m2
階数 地下5階付地上12階
用途 オフィス、店舗、駐車場
概要 2012年に取得

270ブラナン

所在地 270 Brannan Street, San Francisco, CA
竣工 2016年
敷地面積 37,813sf(約3,500m2
延床面積 213,302sf(約19,800m2
階数 北棟:7F、南棟:5F
用途 オフィス、店舗
概要 当社が2014年より共同事業者と開発