• オフィス
  • テック

三井不動産が移転する新オフィス「日本橋室町三井タワー」にて
顔認証技術を活用した入退セキュリティを導入
「銀座6丁目‐SQUARE」にて顔認証による決済システムの実証実験を開始

2019年2月21日
三井不動産株式会社

三井不動産株式会社(所在:東京都中央区 代表取締役社長:菰田正信)は、日本橋室町三井タワー(2019年3月竣工予定)に2019年8月よりオフィスを移転しますが、当社入居フロアにおいて、従業員の利便性向上、オフィスにおけるセキュリティ強化を目的とし、顔認証技術を活用した入退セキュリティを導入します。また、当社が現在入居している銀座6丁目‐SQUAREにおいては、2019年4月に顔認証技術を用いた決済システムの実証実験を行います。

当社は、当社が管理運営を行っているオフィスビルにおいて、オフィスワーカーの利便性・生産性、施設セキュリティ、管理運営の付加価値向上などを目的とした様々なICT活用を推進しています。今般の顔認証技術を活用した入退システムの導入および顔認証技術による決済システムの実証実験で得るノウハウおよび知見を今後の街づくり、オフィス設計、オフィスサービス等に活用してまいります。

(1)顔認証技術を活用した入退セキュリティ

当社は、パナソニック株式会社が提供する顔認証入退セキュリティシステム「KPAS(ケイパス)」 (※1)をベースとした、同社と当社の共創による特注システムを、当社入居スペースの専有部執務室への入り口扉およびエレベーターホールのセキュリティゲートに設置します。本システムは、ゲート、チェッカー(専有部入り口用機器)、管理用サーバー、顔認証用サーバーにより構成されます。顔情報は写真で一括登録可能で、管理者の負担も少なく、またカードの貸し借りによるなりすましや、不正入場の防止、カード紛失のリスクおよび再発行にかかる運用コストの削減が期待できます。


セキュリティゲート

セキュリティゲート用機器

チェッカー(専用部入り口用機器)

【特徴・メリット】

  • ハンズフリーでの入退室が可能
  • カードの貸し借りによる不正入場の防止
  • カード紛失のリスクおよび再発行にかかる運用コストの削減
  • 顔情報は写真で一括登録可能
  • なりすまし防止機能

(※1)https://panasonic.biz/cns/invc/kpas/

(2)顔認証技術を活用した決済システム

当社が現在入居している銀座6丁目‐SQUARE内のグループ従業員用カフェテリア「囲(かこい)」にて、日本電気株式会社(以下「NEC」)が提供する顔認証AIエンジン「NeoFace(ネオフェイス)」を活用した顔認証決済サービス(※2)の実証実験を行います。本システムでは、ユーザは、スマートフォンやタブレットのアプリで自身の顔認証情報を簡単に登録することができます。また、ユーザのカード情報はクレジットカード会社が管理し、顔情報データはNECの顔認証決済サービスで管理するため、店舗での個人情報とカード情報の取扱いは無く、セキュリティ対策を軽減できます。

日本橋室町三井タワーの当社入居フロアへの導入については、顔認証を含めた生体認証決済技術一般について、引き続き評価、検証のうえ、決定します。

【実証実験概要】

目的 顔認証決済による利便性の向上の検証
場所 銀座6丁目-SQUARE 9階従業員用カフェテリア「囲(かこい)」
期間 2019年4月から2019年6月まで
実験内容
  • 利用者は自身の顔情報およびクレジットカード情報をシステムに登録
  • 支払い時に、登録した顔画像とカフェに設置したカメラで撮影する顔の照合を行う
  • 顔が照合されればクレジットカード決済が実行される

実証実験イメージ(支払い時の撮影、顔照合)

タブレット型PCとカメラを一体化したコンパクトな設計

【特徴・メリット】

  • ハンズフリーでの決済が可能
  • 混雑時のレジ待ち時間の短縮
  • 店舗側の現金管理によるミスや手間低減
  • 現金やカードを持っていない顧客に対しての販売機会拡大

(※2)https://jpn.nec.com/fintech/face_settlement/index.html

当社はビルディング事業において、「その先の、オフィスへ」というステートメントを掲げております。 既成のオフィスビルの概念を超えて、新たな付加価値を生み出すことを目指し『三井のオフィス』に集うお客様が、単に「働く」だけでなく、様々なOn Time/Off Timeを過ごし、集う、そんな“新しい生活”の場を提供してまいります。