三井不動産、世界初の本格的なMaaSプラットフォーム「Whim」と
街づくりにおけるMaaSの実用化へ向けた協業で契約締結
―MaaS Global社へ出資、2019年内に実証実験開始。サービス化へ向け協業を加速―
2019年4月24日
三井不動産株式会社
三井不動産株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長 菰田正信)は、世界初の本格的なMaaS(Mobility as a Service)のプラットフォーム「Whim(ウィム)」を展開するMaaS Global社(本社:ヘルシンキ、CEO Sampo Hietanen、以下MG社)と街づくりにおけるMaaSの実用化に向けた協業について契約の締結を行いましたのでお知らせします。それに伴い、MG社への出資を行いました。今後、両社にて2019年内に首都圏において交通事業者等と連携した実証実験を開始するとともに、サービス化に向けた今後の取り組みを加速させていきます。
三井不動産では長期経営方針「VISION 2025」を掲げ、「テクノロジーを活用し、不動産業そのものをイノベーション」することを全社の重要施策として位置付けています。ビル、商業、住宅、ホテル、ロジスティクスなど当社の街づくりにおける幅広い事業領域と、MG社がグローバルで展開してきたMaaS事業の知見を生かし連携強化を図ると共に、交通体験に限らず、街に住む人・働く人の生活を快適にする街づくり視点でのMaaSの実用化に取り組んでまいります。
■出資理由について
MG社は本国のヘルシンキの他、ベルギー、イギリス、シンガポールなどの都市での実用化に向け現地の提携企業とともにサービス範囲を拡大しており、世界で最も先進的なMaaS企業です。三井不動産は、世界の知見を活かした日本での本格的な実用化に向け出資を決定しました。
■MaaS Global社からのコメント
私たちMG社はMaaSの社会実装によるモビリティの進化を目的に活動しており、複数のトライアルを行っています。トライアルのテーマの一つとして、「不動産×MaaS」があります。
三井不動産は、世界的に見ても珍しい、複数カテゴリーのアセットを保有し、かつ不動産の各フェーズにまたがり事業を展開する稀有な会社であるとともに、日本において長く街づくりに関わっている実績があります。
そのため、都市における社会実装の様々なフェーズでの可能性を探索できる良いパートナーだと考えています。
■「Whim(ウィム)」について
MG社が提供する、MaaSの統合スマホアプリ。都市交通において、MaaSを世界で初めて実践した事例として注目され、フィンランドのヘルシンキ、イギリスのバーミンガム、ベルギーのアントワープに進出し、近くシンガポールでもサービス開始予定。
あらゆる交通手段を組み合わせて最適な移動体験を提供するほか、公共交通のみならず、タクシー、レンタカー、カーシェア、自転車シェアなどの移動手段を網羅。料金体系は世界初の交通サブスクリプションモデル(定額制)を導入する。
MaaS Global Ltd.,
所在地 | Finland Helsinki |
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設立 | 2015年 |
代表者 | Sampo Hietanen(CEO) |
Whim[WEB] | https://whimapp.com/ |