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三井不動産と富山大学が連携協力協定に基づく共同研究を推進
三井アウトレットパーク北陸小矢部を活用した3研究を推進し、
富山県小矢部市周辺の更なる発展・活性化を目指し、SDGsの達成にも貢献

2019年10月16日
三井不動産株式会社

三井不動産株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:菰田正信)と国立大学法人富山大学(所在:富山県富山市、学長:齋藤滋)は、2019年5月9日に「三井アウトレットパーク北陸小矢部」(所在:富山県小矢部市、運営:三井不動産商業マネジメント株式会社)を通じた研究・調査を軸として、人材交流・育成、まちづくり、社学共創事業等の幅広い分野で協力し、小矢部市を中心とした地域の発展及び活性化を目的とした連携協力協定を締結しました。富山大学が不動産会社と連携協力協定を締結することは初めての試みであり、この連携によって、日本海側有数の総合大学である富山大学と、まちづくりを推進する三井不動産は両者の強みを生かして、小矢部市周辺のさらなる発展・活性化を図ってまいります。
またこの度、連携協力協定締結に伴って、2学部3名の研究者との共同研究を開始することが決定いたしました。今後は長期的な視点に立って、さらに多くの分野において連携・協働を促進してまいります。(※詳細以降参照)さらに、双方の連携を通じて、持続可能な社会の実現を目指し、SDGsの達成にも貢献していきたいと考えています。


(左から)
富山大学 大西教授
三井不動産 坂ノ下部長
小矢部市 桜井市長
富山大学 北島理事・副学長
富山大学 辻合准教授

三井不動産は、「Growing Together」というコンセプトのもと、地域に根ざし、街とともに成長していく商業空間の実現を目指し、商業施設事業を推進しております。2018年3月には大阪大学との連携協力協定締結、2019年8月に大阪府と「子ども・福祉、健康・スポーツ、地域活性化、雇用促進、安全・安心、府政のPR」など6分野にわたる連携と協働に関する包括協定を締結しています。

■三井不動産と富山大学の連携協力協定による主な取組み

(1)研究 富山大学全学部による視点からの多様な研究課題の創出
(2)教育 三井アウトレットパーク北陸小矢部での講義・研究発表・公開講座等の開催
(3)地域貢献 小矢部市周辺や富山県を含めた地域活性化等の内容を上記研究・教育案に盛り込むことの検討

<共同研究内容>

三井アウトレットパーク北陸小矢部を研究対象、実証実験、研究発表の場として活用することで、イノベーティブな研究を推進し、人材育成および地域活性化に寄与してまいります。この度共同研究を推進していく主な研究者は以下のとおりです。

人文学部 教授 大西 宏治 (おおにし こうじ)

【研究題目】
三井アウトレットパーク北陸小矢部への来街者の小矢部市内における空間的行動の検証

【研究目的及び内容】
三井アウトレットパーク北陸小矢部がもたらす小矢部市内の様々な観光資源など(宮島峡や倶利伽羅国定公園、クロスランドおやべ、メルヘン建築など)への波及効果を測定する。また、ビッグデータを活用して、訪問者の行動を捉え、分析して、上記の波及効果を高めるための対策の基礎データとする。その対策例として、分析結果を参考にして、小矢部市内のポイントをピックアップし、実験的、先進的なポスター活用手法等を用いて波及効果の向上実験を計画する。

芸術文化学部 教授 大氏 正嗣 (おおうじ まさし)

【研究題目】
チョコレート・アート等を利用した「新しい地域おこし」コンテンツに関する研究
~地域の個性と新要素を組み合わせたコンテンツの創造~

【研究目的及び内容】
チョコレート・アートという新たな地域コンテンツの有効度の検証、および小矢部市における新しい地域コンテンツの創出および製品化の可能性を提示する。
高岡市まちづくりの事例をベースに新たな魅力と集客効果による新しい地域おこしの可能性を探る。小矢部市の歴史、文化によるコンテンツと全く新しいコンテンツを組み合わせることで、他の地域にないオリジナリティな魅力あるコンテンツを作り出す手法を提案する。

芸術文化学部 准教授 辻合 秀一 (つじあい ひでかず)

【研究題目】
プロジェクションマッピング探偵団
~プロジェクタ-による創作映像の新しい楽しみ方・プロジェクタ-で映し出す創作映像の作成とその映像作家の育成~

【研究目的及び内容】
三井アウトレットパ-ク北陸小矢部市においてプロジェクションマッピングを用いた「壁面映像デザインの可能性」及び「観覧車と映像の組み合わせによる新しい楽しみ方の可能性」等の提示。学生は映写用の映像を作成し、上映時の顧客の反応分析を行う。本取組みと作品は2020年3月に東京で開催予定の映像フォーラムで発表を行う。

■三井不動産グループとSDGsの関わり

三井不動産グループでは、グループステートメントである「都市に豊かさと潤いを」や「アンド」マークに象徴される「共生・共存」「多様な価値観の連繋」「持続可能な社会の実現」の理念のもと、時代に先駆けてさまざまな取り組みを行ってきました。そして2018年に公表したグループ長期経営方針「VISION 2025」においては「街づくりを通して、持続可能な社会の構築を実現」することを目指していくべき姿として掲げ、ESGのさまざまな取り組みや、SDGsに貢献する事業、サービスを展開しています。(SDGsの17の目標と169のターゲットとの関わり詳細は以下の関連サイトをご参照ください。)
https://www.mitsuifudosan.co.jp/corporate/esg_csr/sdgs/

富山大学との連携においては、SDGs4・8・11・17の目標の進捗へ寄与する活動となります。

<SDGs目標>

目標4 すべての人々への包摂的かつ公正な質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進する
目標8 包摂的かつ持続可能な経済成長およびすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいの ある人間らしい雇用を促進する
目標11 都市と人間の居住地を包摂的、安全、強靭かつ持続可能にする
目標17 持続可能な開発に向けて実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する

※「SDGsの目標」の記載文言は、GRI(グローバル・レポーティング・イニシアチブ)、国連グローバル・コンパクトおよびWBCSD(持続可能な開発のための世界経済人会議)が発行する「SDG Compass」日本語翻訳版に準じています。

■連携協力協定により実施していく施策

SDGsの目標 主な連携事例
■包摂的かつ公平で質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進
  • 共同研究のテーマに地域住民などが広く関わることによる高度な知識の習得を目指します。
  • 学生を含む大学関係者に対しては地域をフィールドとする研究推進を促進し、地域住民に対しては豊かで文化的な生活を持続させるための生涯学習の機会提供に注力します。加えて、大学や研究に対する地域住民のサポーター意識やシビックプライドの醸成にも努めてまいります。
■包摂的かつ持続可能な経済成長および働きがいのある人間らしい仕事を推進
  • 共同研究への取組みから新たな発想および知識創造による新たなタスクおよび職業創造に努めます。
  • 地域振興・地域経済活性化の施策に活用されることで、雇用創出や観光業の促進など、地域経済の成長に貢献いたします。
  • 地域の魅力を向上させ集客力ある観光資源の創造を目指します。
■都市と人間の居住地を包摂的、安全、強靭かつ持続可能にする
  • 研究による基礎データを地域経済への貢献の側面だけでなく、道路や駐車場といった公共インフラ整備といった地域住民の生活環境改善施策への活用にもつなげ、住み続けられる街づくりへの貢献を目指します。
  • 地域の特性を活かした新しいコンテンツを、集客力向上はもとより、ご当地土産等の観光資源の魅力向上や情報発信にもつなげ、経済・社会・環境面において良好なネットワ-ク構築を目指します。
  • 地域の文化資産や自然資産を組み合わせたコンテンツの創造により、地域資産の魅力が再認識され、この保全や保護に貢献いたします。
■広報ネットワークの活用 など
  • 三井不動産の商業施設のネットワーク、広告媒体(ポスター掲示、デジタルサイネージ等)を活用するなど、大学や地域情報の発信に協力いたします。