• 街づくり(複合施設)
  • ベンチャー共創
  • その他

新拠点X-NIHONBASHI TOWERが日本橋三井タワーに誕生
X-NIHONBASHI(クロス・ニホンバシ)プロジェクト本格始動
日本橋再生計画に基づく新たな産業創造、日本橋を宇宙ビジネスの拠点へ

2020年12月9日
三井不動産株式会社

三井不動産株式会社(本社:東京都中央区 代表取締役社長:菰田正信)は、12月9日に新たな宇宙ビジネス拠点「X-NIHONBASHI TOWER」を開設し、街づくりを通じた宇宙関連領域におけるビジネス活性化促進プロジェクト「X-NIHONBASHI(クロス・ニホンバシ)」を日本橋エリアで本格始動することをお知らせいたします。

「X-NIHONBASHI」は、日本橋の街において「場」の提供と「機会」の創出を通じて宇宙関連領域のビジネス拡大に貢献、そこに集まる産・学・官の多様なプレイヤーと共創活動を推進し、地上においてもイノベーションを起こしていくための一連のプロジェクトです。

日本橋エリアでは、「宇宙ビジネス拠点X-NIHONBASHI」を2018年11月に開設したほか、超小型衛星ビジネスを展開するスタートアップ・アクセルスペースや国立研究開発法人 宇宙航空研究開発機構(JAXA)などのプレイヤーが次々と集結し、宇宙に関する様々なプロジェクト参画やイベント・カンファレンス誘致を推進してきましたが、12月9日、宇宙ビジネスを牽引する新たな「場」として、日本橋三井タワーに共創や情報発信の拠点として「X-NIHONBASHI TOWER」を開設し、宇宙ビジネス活性化促進プロジェクト「X-NIHONBASHI」を本格的に始動させます。今後、「X-NIHONBASHI」の推進を通じて、「日本橋再生計画第3ステージ」における戦略カテゴリーである「宇宙」領域の取り組みを進めていきます。


X-NIHONBASHIプロジェクト 概略図

■日本橋の街づくり事業を通して三井不動産が宇宙産業を推進

当社はグループ長期経営方針「VISION 2025」に定めるとおり、街づくりを通して持続可能な社会の構築を実現し、様々な社会課題の解決を目指しております。
宇宙領域は非常に広範であり、衛星データを活用した地球全体のサステナビリティに向けた調査や事業、人類の新たな地平を切り開く深宇宙探査といった宇宙関連事業のみならず、その過程で産み出されるロボティクスやバイオなど様々なテクノロジー領域を包含します。そして、それらテクノロジーの発展によりもたらされるソリューションが、人類全体の課題解決に寄与すると期待されています。
このように成長産業であると同時に、人類全体の課題解決や持続可能性に包括的に寄与する産業である宇宙関連領域におけるイノベーション創出を、当社の街づくり事業の中核である日本橋を拠点に促進していきたいと考えております。元来「共生」の精神が根付く日本橋で、「X-NIHONBASHI」を本格始動させ、様々なプレイヤーの共創活動に貢献していきます。

■日本橋再生計画の産業創造における新たな戦略カテゴリー「宇宙」

当社は「日本橋再生計画」における「産業創造」として2016年より「日本橋ライフサイエンス・イノベーション推進事業」を開始し、日本橋の街づくりを通じて、継続的に場(ハード)と機会(ソフト)の両方を提供し、国内外、産・学・官の連携促進に貢献することにより、ライフサイエンス・イノベーションの活性化を図ってきました。
この取り組みを通じてライフサイエンスに留まらない多様なテクノロジー領域のプレイヤーが集積し、生まれた連携を更に拡大すべく、2019年「日本橋再生計画第3ステージ」において、重点構想である「新しい産業の創造」の戦略カテゴリーとして、関連領域が広く、地球レベルでの課題解決に貢献するものとして新たに「宇宙」領域を掲げました。

■X-NIHONBASHI概要

「X-NIHONBASHI」では、日本橋の街を中心に、(1)「場」の提供、(2)「機会」の創出、両面からプロジェクトを推進していきます。

  1. 「場」の提供
    オフィス等のワークプレイスやカンファレンス、スタジオ等のシェアファシリティを整備し、宇宙関連領域における産・学・官のプレイヤーやプロジェクトを日本橋の街に誘引します。
  2. 「機会」の創出
    カンファレンスやイベントの主催・誘致の他、プロジェクトへの参画や出資等を含め、集ったプレイヤーの交流や情報発信支援、共創活動を進めていきます。

今後は、提供する場のバリエーション、多様なイベントや情報発信の機会、共創プロジェクトを増やしていき、プロジェクトをさらに加速させていく予定です。

ビジネスイベントの様子
一般の方向け宇宙イベントの様子
カンファレンスの様子

■日本橋における宇宙関連領域の取り組み例

1.場の提供

①X-NIHONBASHI TOWER(新規開設)

場所 東京都中央区日本橋室町2-1-1 日本橋三井タワー7階
期間 2020年12月~
概要 2020年12月9日に「X-NIHONBASHI TOWER」を開設。オフィス、最大150名程度収容可能なカンファレンス&コワーキングスペース、オンライン配信設備を備えたスタジオを設置するほか、宇宙スタートアップispaceが月面探査のミッションコントロールセンターを構える。
エントランス
メインロビー
スタジオ
カンファレンススペース
ミーティングルーム

②宇宙ビジネス拠点X-NIHONBASHI

場所 東京都中央区日本橋室町1-5-3 福島ビル7階
期間 2018年11月~
概要 2018年11月に、JAXAとの宇宙イノベーションパートナーシップ(J-SPARC:JAXA Space Innovation through Partnership and Co-creation)として開設した宇宙ビジネス拠点X-NIHONBASHIは宇宙スタートアップ等の宇宙ビジネスプレイヤーの入居に加え、年間200回以上のイベントやカンファレンスを開催。
カンファレンススペース
エントランス
ビジネスイベントの様子

2.機会の創出

(1)ビジネスイベント
①宇宙ビジネス共創委員会設立シンポジウム

当社の関わり 協力
場所 X-NIHONBASHI TOWER
期間 2020年12月11日
概要 日本航空宇宙学会と協働し「宇宙ビジネス共創」をテーマにアカデミアとビジネスの連携を推進。キックオフイベントを12月11日にX-NIHONBASHI TOWERにて行うほか、今後、日本航空宇宙学会に新設された宇宙ビジネス共創委員会への参画を通じて継続的に活動を推進。

②SPACETIDE YEAR-END

当社の関わり パートナー
場所 室町三井ホール&カンファレンス、 X-NIHONBASHI TOWER(スタジオ)
期間 2020年12月4日~12月9日
概要 日本最大級の宇宙ビジネスカンファレンス「SPACETIDE」の年末イベントを誘致。メインカンファレンスを室町三井ホール&カンファレンスで、オンラインコンテンツの一部をX-NIHONBASHI TOWERのスタジオから発信する。2018年から3年連続で日本橋にて開催している。

(2)一般の方向け街イベント
①宙(そら)フェス 東京・日本橋

当社の関わり 特別協賛
場所 福徳の森他
期間 2020年11月7日~11月8日
概要 京都発のBtoC宇宙イベントを日本橋に誘致し、2019年より宇宙や星空をテーマにした屋外イベントを開催。福徳の森、仲通り、コレド室町とも連携し、エリア全体で展開。日本橋開催は昨年に続き2回目。

②NIHONBASHI THE SPACE

当社の関わり 主催
場所 日本橋室町エリア(コレド室町テラス大屋根広場他)
期間 2020年11月25日~2021年1月17日
概要 「宇宙」をテーマにしたアート&エンタメイベント。流れ星と連動したイルミネーションアートや宇宙関係者によるトークセッション、衛星模型やロケット模型の展示企画など、宇宙を身近に感じるコンテンツを多数展開する。

(3)ビジネスプログラム
①Tokyo Moonshot Challenge

当社の関わり 協力
場所 宇宙ビジネス拠点X-NIHONBASHI他
期間 2019年8月~
概要 シスコシステムズ合同会社と慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科が共催し、国立研究開発法人 宇宙航空研究開発機構(JAXA)が後援する宇宙IoTを活用したサービス創出プログラムに参画。日本橋エリアを実証フィールドとして展開する。

(4)参画コンソーシアム
①SPACE FOODSPHERE

当社の関わり 参画
場所 宇宙ビジネス拠点X-NIHONBASHI他
期間 2020年4月~
概要 地球と宇宙の食の課題を解決する共創プログラムに初期メンバーとして参画し、活動や情報発信の拠点を提供するほか、プログラムメンバーとして食に関する空間構築を担当する。

②Space Port Japan

当社の関わり 参画
場所 宇宙ビジネス拠点X-NIHONBASHI他
期間 2018年11月~
概要 日本にスペースポート(宇宙港)を開港し、日本がアジアにおける宇宙旅行ビジネスのハブになることを目指す、一般社団法人スペースポートジャパンに初期会員として加盟。宇宙ビジネス拠点X-NIHONBASHIに所在している。

(5)宇宙ベンチャー支援・出資
①株式会社アクセルスペースへの出資

当社の関わり 出資
概要 日本橋エリアに本拠を構え、超小型人工衛星を活用した宇宙ビジネスを展開するスタートアップ・アクセルスペースへ、CVCを通じて出資している。
※CVC:「31VENTURES」として本業強化、新規事業開発を目的に出資、オフィス、コミュニティを通じてスタートアップと共創する事業主体。

■三井不動産グループのSDGsへの貢献について

https://www.mitsuifudosan.co.jp/corporate/esg_csr/
三井不動産グループは、「共生・共存」「多様な価値観の連繋」「持続可能な社会の実現」の理念のもと、人と地球がともに豊かになる社会を目指し、環境(E)・社会(S)・ガバナンス(G)を意識した事業推進、すなわちESG経営を推進しております。当社グループのESG経営をさらに加速させていくことで、日本政府が提唱する「Society 5.0」の実現や、「SDGs」の達成に大きく貢献できるものと考えています。

*なお、本リリースの取り組みは、SDGs(持続可能な開発目標)における2つの目標に貢献しています。

目標9 産業と技術革新の基盤をつくろう
目標17 パートナーシップで目標を達成しよう


参考資料

「X-NIHONBASHI Project Book」
http://www.x-nihonbashi.com/pdf/X-NIHONBASHI_book_202012.pdf