三井不動産株式会社（所在：東京都中央区 代表取締役社長 菰田正信）は、この度、米国子会社 Mitsui Fudosan America, Inc.（三井不動産アメリカ社、代表者：John Westerfield） を通じ、2021年8月～11月にかけて全米5都市（ワシントンD.C.、メリーランド州ベセスダ、サンフランシスコ市、ロサンゼルス市、コロラド州デンバー市）において5件の賃貸住宅が竣工したことを発表いたします。

当社はグループ長期経営方針「VISION 2025」にて「グローバルカンパニーへの進化」を掲げ、海外事業を積極的に拡大しており、米国での賃貸住宅事業もその重要な事業セクターとして位置付けております。今般竣工を迎えた5物件・　計1,036戸をもって、全米8都市において計11物件・累計約2,800戸の賃貸住宅が竣工したことになります。なお、竣工済みの物件以外にも、現在約4,700戸分の賃貸住宅の開発が進んでおります。当社は引き続き海外における事業機会を探索し、米国でのプレゼンスを高めてまいります。

上段左：「メゾン ベセスダ」外観、上段右：「ザ・シルバ」外観、
中段左：「メゾン ベセスダ」専有部内観、中段右：「ザ・ゲージ」外観
下段左：「ザ・シルバ」インフィニティプール CG、下段中央：「ヴァンス」外観、下段右：「アルタ インク」外観

「ザ・シルバ」 （ワシントンD.C.・アダムスモーガン）

本物件が位置するアダムスモーガンは、ワシントンD.C.の北西部にあり、多様な文化が息づく人気のエリアです。メインストリートの一つである18th Street NW沿いには数多くのレストランやバーが並び、活気に満ちたナイトライフが楽しめることから、本物件はワシントンD.C.中心地に勤務するミレニアル世代をメインターゲットとしています。

また、ホワイトハウスから真北に伸びる16th Street沿いは多くの教会や大使館が並び、歴史的保存地区として指定されているほか、ワシントンD.C.中心地から比して高台に位置しており、ワシントンD.C.を広く見下ろすことのできる閑静な住宅地という面も持ち合わせています。

共同事業者である「EastBanc Inc.」は、ハイエンド住宅からリテール、オフィス、ホテルまで広く手掛ける、ワシントンD.C.中心部での開発に特化したデベロッパーです。

「ザ・シルバ」専有部内観

「メゾン ベセスダ」 （メリーランド州ベセスダ）

本物件が位置するメリーランド州ベセスダは、ワシントンD.C.近郊有数の高級住宅地です。メリーランド州モンゴメリー郡におけるビジネス・商業の地として大手企業の本社等が数多く所在しているベセスダでは、近傍には国立衛生研究所も立地しております。さらに、ワシントンD.C.区域内への地下鉄によるアクセスも良好であるため、本物件もベセスダ周辺およびワシントンD.C.区域内に勤務する方々をターゲットとしています。

本物件の西側には低層の住宅地が広がっており、緑多い自然を愉しむことができます。また、南側に徒歩5分程で商業エリアが広がり、ショッピングや食事を楽しむことができ、正に閑静な住宅環境と利便性を兼ね備えた立地と言えます。

共同事業者である「ZOM Living」はフロリダ州を中心にワシントンD.C.、ノースカロライナ州・サウスカロライナ州、アリゾナ州およびテキサス州など広く事業展開する大手住宅専業デベロッパーです。

「メゾン ベセスダ」共有部内観

「ヴァンス」 （サンフランシスコ市）

本物件は、世界のイノベーションの中心であるサンフランシスコ市に所在しており、優秀な人材を求めるテック系およびライフサイエンス系企業が数多く拠点を構えています。本物件が位置するヴァンネスコリドーエリアには、バーやレストランが立ち並ぶ商業エリアや文化施設が徒歩圏に集積しています。本物件はサンフランシスコ市内またはシリコンバレーに勤務する人をメインターゲットにしております。

共同事業者の「Build Inc.」は、サンフランシスコに本社を構え、市内で豊富な開発実績のあるデベロッパーです。

「ヴァンス」屋上共有部

「アルタ インク」 （ロサンゼルス・ハリウッドエリア）

本物件が所在するロサンゼルス・ハリウッドエリアは、世界的な観光とエンターテイメント産業の中心地として、オフィスやホテルに加え、トレンドを捉えたバーやレストランが数多く存在する、人気の高いエリアです。近年はNetflixを始めとするメディア・コンテンツ企業のオフィスが多数進出しており、本物件はそのオフィスへ近接するエリアとして、メディア・コンテンツ企業勤務の若者層をターゲットにしています。

共同事業者は、全米で住宅事業を展開する大手デベロッパーの「Wood Partners」です。

「アルタ インク」共用部内観

「ザ・ゲージ」 （コロラド州デンバー市）

本物件が所在するデンバー市は、豊かな自然に囲まれ、その暮らしやすさから近年若いワーカー層に人気の高い街として様々な企業の集積が進んできています。その中でも、本物件の立地するRiNo (River North Arts District)地区は、オフィスの集積するCBD地区に隣接しながら、ブルワリーやレストランが集積するエンターテイメントの中心地となっており、居住エリアとしても若者を中心に人気を集めています。

こうしたエリア特性から、本物件はRiNo地区やLoDo (Lower Downtown)地区、CBD地区に勤務する若年単身者や共働き世帯を本物件のメインターゲットとしております。

共同事業者は、テキサス州を中心に、デンバー市の所在するコロラド州など複数の州で住宅の豊富な開発実績を有する「Cypress Real Estate Advisors」です。

「ザ・ゲージ」専有部内観

＜三井不動産グループの海外戦略について＞

当社グループは、グループ長期経営方針「VISION 2025」にて「グローバルカンパニーへの進化」を掲げており、今後も海外事業の飛躍的な成長を目指しています。これまでに米国・英国の欧米諸国に加え、中国・台湾・東南アジアなどで事業を展開しています。

米国では、オフィス、住宅など複数の開発事業に取り組んでおり、2018年10月にニューヨーク・マンハッタンのオフィスビル「55ハドソンヤード」が竣工、2020年12月にサンフランシスコ市における複合開発事業「ミッションロック」が着工しています。さらに2021年6月には当社初のテキサス州ダラス市においての事業となる複合開発事業「メープルテラス」、2021年11月には当社として米国西海岸初のラボ＆オフィス事業であるサンディエゴ市「トーリービュー」に参画するなど、複数都市において事業を拡大しており、今後も更なる事業機会の獲得を目指しています。

「ザ・シルバ」　計画概要

■位置図

（広域図）

(狭域図)

「メゾン ベセスダ」　計画概要

■位置図

（広域図）

(狭域図)

「ヴァンス」計画概要

■位置図

（広域図）

(狭域図)

「アルタ インク」　計画概要

■位置図

（広域図）

(狭域図)

「ザ・ゲージ」計画概要

■位置図

（広域図）

(狭域図)

米国におけるオフィス・住宅事業（2021年12月現在）